見出し画像

「リアルすぎる油絵」画家・三重野慶さんに会いに行きました

あまりに「リアル」で
画像のように見えますが、
実はこれ・・・

油絵なんです。

「言葉にする前のそのまま」
という題名がつけられたこの作品。

ネットに投稿されると
瞬く間にリアルすぎる油絵として
話題となりました。

●山本恵里伽アナ
「え、これ絵ですよね?」
「近くで見ないと絵なんだ
 というのが分からないです」

これを描いたのが
三重野慶(みえの・けい)さんです。

こうした作品はどのようにして
生まれているのでしょうか?

三重野さんの作業場に
テレビカメラが入るのは
初めてのこと。

あのリアルな作品が
作られている場所はなんと・・・

●三重野慶さん
「実家の自分の寝室です」

絵に費やす時間は1日8時間ほどで
最新作であるこちらの絵は

完成まで3~4か月かかったといいます。

●三重野慶さん
「100点満点でいうと20~30点」
「空間というか奥行きも足りないし・・・」

●山本アナ
「20~30点は低いように感じますが?」

写真も好きだという三重野さん
ところが、自分の油絵を
「写真のようだ」と褒められるのは
抵抗があるそうです。

●三重野慶さん
「写真と油絵に優劣はないんですけれど、
 ”写真みたい”となると
 写真を超えてないという
 ニュアンスも含んでいるので」

リアルにこだわるならば
写真という表現方法もあったはずですが、
なぜ油絵を選んだのでしょうか。
大きなキッカケが大学時代にあったといいます。

●三重野慶さん
「大学の最後に先生に、"この(シワの)部分を描いてたのが楽しかったでしょう?"って、僕の気持ちを言い当てられたことがあって、そのときに、僕の気持ちを絵で表現することは可能なんだと確信しました」

伝えたかった自分の気持ち。
そんな気持ちを表現できるのが油絵でした。

以来、三重野さんはリアルな絵の中に
自らの感情を描き続けています。

●三重野慶さん
「絵を描くというのは、対象を理解して、自分の中で感じているものと同じ色になるように、と作っています。それは絵を描くことでしかできないし、絵を描くことでなら自分の感情もちゃんと作品に出せると考えています」

●山本アナ
「絵が社会に与えられるものって、
 何だと思いますか?」