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糸井重里流「愉しく生きるには・・・」news23小川彩佳が聞きました

news23の新しいコーナー
「金曜第三惑星」をお届けいたします。

毎回様々な方の生き方に触れることで
生きるヒントを得ようというコーナーです。

初回のゲストにお迎えするのは
糸井重里さん(70)です。

(news23 2019年6月7日放送)

小川
まずお越しいただきまして
ありがとうございます。

きょうお招きして
お伺いしていきたいテーマは

#愉しく生きるには

糸井
私がそう見えるんだったら
良かったと思います(笑)

「おいしい生活。」「不思議、大好き。」
などで一躍有名なコピーライターになった
糸井さんは1998年から
「ほぼ日刊イトイ新聞」
を毎日更新中。
3つの言葉を
大切にしているそうです。

小川
糸井さんが大切にされている
3つの言葉がこちらです。

この3つのキーワードは
どういうことなんでしょう?

糸井
元々これを言い出したのは、(「ほぼ日」の)企業理念が必要だと思って、ずっと考えていたんですけど、売り上げで煽ってもしょうがないし、嘘くさい言葉を並べてもしょうがないし、絶対に守れる言葉で、かつ、僕が死んでからも「糸井さんがああ言ってたじゃないか」と言われるモノサシになる言葉を作りたかったんですよ。

AにいくかBにいくか分からないときに、「それはやさしくないからだめだよ」というようなことを言うために、この順番で間違いないかなと思って考えたものです。

小川
「やさしく」が出発点というか、
上にくる言葉ですか?

糸井
やさしくないことを決めたら、やっぱりあとで後悔しますし、ひとにもよくないですから、まず前提は「やさしく」だよねと、決めました。

小川
それから来るのが、「つよく」?

糸井
今までの会社は「つよく」が先に来て、頑張ろうとしてきたと思うが、優しさを実現するための「つよく」です。自分が誰かに頼ってるのは強くないし、「つよく」もちゃんと磨く必要があるなと。ただし前提はあくまでも「やさしく」ですと。

その次の「おもしろく」はメシの種です。「やさしく」「つよく」まではやればできるような気がするんですよ。でも面白くやらないと誰も注目してくれません。声がかからない。面白くするから、真面目なことでも買おうとか手伝おうとか言ってくれます。「おもしろく」が僕らのご飯を食べさせてくれる部分です。

小川
これらがくるくる循環するマークになっているのは、どういうことですか?

糸井
面白いとお客さんからの信用が得られますし、お金も入ってくる。その余裕がまた優しさを保証してくれる。食うに困ってて「やさしく」と言っても精一杯ですからね。

小川
ひとに向けた優しさが循環して自分に回ってくるというような印象も受けますが、星さんはいかがですか?


糸井さんとは以前news23の福島原発の取材でご一緒させてもらいましたが、糸井さんが福島にこだわる気持ちと、「やさしく」「つよく」という気持ちが、どういうふうにつながっているとお考えですか?

糸井
誰かを排除したり、ある考えで固めてしまったり、ひとの自由を奪うことが嫌だと思ったので、なるべく平らな目で見て、精神の自由を押し込められているひとに対して、何が出来るんだろうと。「(現場を)見たけどこうだったよ」ということがやりたくて、星さんと一緒のバスに乗っていました(笑)

小川
「やさしく」「つよく」居続けられるのは難しいなって、私も月曜日にこの番組に加わって、口内炎も吹き出物も新しくできて、つらい状況なんですけど(笑)
余裕がなくて、なかなか「やさしく」「つよく」いられないっていう状況も人間ありますよね?その中でどうやったら「やさしく」「つよく」「おもしろく」を保っていけるんでしょうか?

糸井
僕にもこうすればいいってのは分からないんだけれども、やさしくありたいって思ってるかどうかじゃないかなと思うんですよ。心の中でどす黒いことを考えていても、やさしくありたいって思ってる方にひとはいくと思うので、だから、元々やさしくありたいと思ってる方が、何でもし放題ですからね。その意味ではまずは「ありたい」かどうかだと思うんです。だから、言っているとなるので・・・たぶん(笑) だから、くたびれているときも思い出して!(笑) 言っているうちに言っている以上のことになってくると思うんですよね。

小川
あっという間にお時間となってしまいました。
ありがとうございました。なんだか少し癒やされる時間でした。