環境部と青瓦台がムン・ジェイン政権発足後、朴槿恵政府の任命された環境部傘下の公共機関の役員をエクスポートした後、その場に天下りを着席させるために139回の関連報告と指示を交わしたことが10日、明らかになった。
しかし、大統領府は同日、「ムン・ジェイン政府発足当時前政府から任命された公共機関の役員のほとんどが任期を終えるか、適法な理由と手続きに退職した」とし「この事件は、「環境省ブラックリスト事件」ではなくムン・ジェイン政府に「ブラックリスト」は存在しないことを明らかに言う」と反発した。
いわゆる「環境部のブラックリスト」疑惑事件で9日、有罪を宣告されたキム・ウンギョン全環境部長官とシンミスク前大統領のバランス人事秘書官のA4用紙277ページの分量の判決文には、報告と指示過程が具体的に書かれている。判決文によると、環境省は、2017年7月10日から2018年11月2日まで「傘下機関の役員の交換計画」「役員交代の進行状況」などの文書を頻繁に作成し、大統領府に電子メールや訪問レポートなどを通じて114回にわたって伝えた。大統領府は環境省に関連指示を25回下した。481日間、双方が週二回の割合での関連報告と指示を与えたのだ。

文政権発足後、朴前政権が任命していた、環境部傘下の公共機関役員を強制的に辞任させ、新たに文政権が決定した役員を送り込んでいた "環境部ブラックリスト事件" で、裁判所が環境部長官の職権乱用を認めた判決が出ましたが（即時控訴）、大統領府は判決を受けてこちらも即時に反論。

記事では、前政権の任命した役員を一掃した後、新たに送り込む役員を決定するまで139回の報告と指示を環境部と大統領府の間で交わされた事実を報じています。ここまでくると大統領府が関与してないなんてのは無理。

2017年7月4日就任直後、金前長官は「新政府が発足したので傘下機関の役員に再信任するかどうかを問わなければならない "とし、同月9日の交換が必要な30人の名簿を環境省職員から提出された。金前長官の就任五日ぶりにブラックリストファイルが最初に作成されたもので、後に環境省傘下機関の役員13人が強制的に辞表を提出した。裁判所は前例のない計画的大々的な辞表提出に挨拶検証が遅れて、いくつかの役員が任期を埋めるたが職権乱用罪は成立すると判断した。環境省実務陣は法廷で「青瓦台推薦は必ず合格しなければならないという負担を持っていた ""新しい役員候補決定において最終意思決定者は、大統領府であった」と述べ、裁判所はこれをすべて認めた。

前政権の残りかすを積弊精算の名の下に払拭するために、環境部長官が部下に対して、前政権の息のかかった役員リストを提出するように指示。提出されたリストを元に役員に強制的に辞表を提出させ、後任には文政権の決めた人間を送り込む…わかりやすい。わかりやすすぎて何のひねりもないところが、理想主義と、理想に現実をねじ曲げてあわせようとする文政権とその取り巻きの思考パターンだとよくわかります。

こんなわかりやすいことをやっておいて、捜査する検察も断罪する司法も、疑惑を報じるマスコミも理想を邪魔する敵対勢力として改革が必要だ！って理屈ね。

チェックリストでブラックではない

判決直後、「裁判中の事件について言及していない」た大統領府は一日に態度を変えて判決を批判した。ガンミンソク大統領府報道官は10日、「今回の事件で辞表を提出した環境部の傘下機関の役員13人も相当数が任期を終えた」とし「韓国政府は、前政府から任命した公共機関長などの任期を尊重し、それが政府の人事政策基調だった」と主張した。これに対して、国民の力ベジュンヨウンスポークスマンは、「司法の判決を認めることができないという傲慢の発露」と批判した。

韓国の、そして権力がいうところの三権分立は、権力者の役に立つか、敵の失態に寄与する場合に限るもので、警察や検察、裁判所には介入しまくりだし、国会は与党が絶対数を確保してやりたい放題だし、人事権で行政を支配下に置いているし、単なる武器として利用するだけの看板なんですから、そんなことを今さら批判するようなことでもない。

ただ、これで裁判官弾劾を可決する強い態度に出たり、高位公職者犯罪捜査処を新たに作って検察から捜査権を奪ったり、大法院長に息のかかった自分物を何段跳びで抜擢して問題になったりしているか、よくわかりますね。

韓国の大統領が退任後、悲惨な後世を歩んでいる事実から、自身の保身ということもあるし、今後に続くだろう進歩派の大統領と政権のために、疑惑を暴こうとする力を根こそぎにしておこうと躍起になっている感じですね。

文大統領が任期中に夢中でやったことと言えば、北の指示通りに動く態勢作りと米韓同盟に亀裂を入れたのと、日韓関係をこれ以上なく（韓国側から見ると）悪化させたのと、韓国経済を叩きのめしたことと、警察・検察の権威を失墜させ裁判所の暴走を加速させたぐらいかな。