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パッターニー県(Pattani) タイ南部

 マレー系住民が人口の7~8割を占める、タイ深南部の県。諸説入り乱れるが、早くて13世紀後半、遅くて16世紀初頭にパタニー王国が誕生。海上貿易で栄え、1511年のマラッカ陥落後はマレー半島の東海岸で有数の貿易港になったという。

 スコータイ王朝やアユッタヤー(アユタヤ)王朝の頃より、一時的な独立はあったもののほとんどタイの属国状態に。20世紀初頭にタイと英国領マラヤを統治する英国との協定で、現在の国境が画定された。アユタヤ日本人町の頭領だった山田長政(架空人物という説もあり)がパッターニー戦役で負傷したことは有名な話。

 歴史的に独立運動が盛んで、現在もマレー系分離独立派組織が乱立、テロを繰り返している。パッターニー(Pattani)はあくまでもタイ語の地名で、民俗的な名称のときはマレー語により近いパタニー(Patani)と発音する人が現地には多い。

人口:70万9,800人(2017年、内務省地方自治振興局)
面積:1,940平方キロメートル(エネルギー省)
   人口70万6,000人の高知県ほど
   面積1,897平方キロメートルの日本で2番目に小さい大阪府ほど
距離:バンコクから1,055キロ(タイ道路協会)

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