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【設楽悠介】10月31日は何の日?#NewsPicksアカデミアレター

どうも、「NewsPicksアカデミア」運営スタッフの、設楽(幻冬舎)です。

突然ですが10月31日が何の日か、皆さんはご存知でしょうか?

このレターをリアルタイムで読んでいただいている方にとっては、10月31日はまだ先週のことです。そう、ここ数年で日本にもカルチャーとして浸透してきた「ハロウィン」ですよね。

しかし10月31日は、もう一つ重要で歴史的な記念日でもあります。

ちょうど10年前の2008年10月31日に「サトシ・ナカモト」と名乗る人物のビットコインの論文「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」が公開されました。いわば10月31日はビットコインの誕生日であり、今年2018年の10月31日でビットコインは10歳になったわけです。

現在私は幻冬舎で「あたらしい経済」という暗号通貨・ブロックチェーンのメディアプロジェクトの編集長をしています。このメディアの運営のために、私はこの分野の国内外のキーパーソンや多くのプレイヤーの方々に取材でお会いしてきました。この業界のスピードは恐ろしく早く、日々様々なニュースや技術が発表されています。

「あたらしい経済」では暗号通貨・ブロックチェーンに関するニュースをピックアップしてラジオ番組として毎日配信しているのですが、そこで紹介しきれないものも含めれば世界中でおそらく毎日何十ものニュースやアップデートが起こっているように実感しています。そして残念ながら「これまでの経済」を伝える従来のメディアでは、ほとんどそれらのニュースが取り上げられていません。

そんな先端でありハイスピードな業界にメディアの編集者として身を置いていると、本当に果てしない勉強の連続の毎日になります。次々に出てくる新しい用語や概念。それを調べようと思ってもネットで検索しても、まず的確で本質的であり、さらに体系化された情報は日本のサイトはおろか、海外サイトでもなかなか見つけることが困難です。

それでもなんとか自分で情報をかき集め、それを精査し構造化して理解しようと試みていますが、しかし例えば「このプロトコルは本当にこの理解でいいのだろうか」などと、なかなか確信を得られず、頭をかかえる毎日です。

だからこそ自分よりも情報を持っている業界内の方々や、そもそもそのプロジェクトで手を動かしている当事者の方々に、こういう認識で間違っていないでしょうかと、直接確認をとって知識を身につけていく必要があります。そのように私は取材を通して自らも正しい情報を学んで(体系化していく)いくように心がけています。

そして私より知識と情報が豊富な方々にいろいろなことを教えてもらう毎日の中で、必ず2つの質問を最後にするようにしています。

「◯◯さんはどのようにして今の知識を学ばれたんですか?」
「これからブロックチェーンを学ぶ人は何から始めればいいでしょうか?」

という質問です。

前者の回答はその人や活動されているレイヤーによって様々な方法があり、非常に長くなってしまいますので今回は割愛させてください。

ただ後者の質問に関しては、多くの方々が申し合わせたように回答をしてくれるのです。

これからブロックチェーンを学ぼうとしている人は、まずサトシ・ナカモト「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」をじっくり読んだほうがいい、と。ここから暗号通貨やブロックチェーンは始まっていて、現在の様々なプロジェクトやプロトコルのコアになるものがここに詰まっているから、とのことです。

ハロウィンも楽しいイベントですが、私は毎年10月31日にはこの論文を読み返す日にしようということを決めています。

そして皆さんも、今のお仕事がブロックチェーンと関係のないと思っている方々も、ハロウィンが近づいて世間がざわめき始めた頃に、この論文のことを思い出して読んでみていただいてもいいかもしれません(もっとも次のハロウィンはほぼ1年先なので、ちょっと遅いかもしれません。このレターをリアルタイムで読んでいただいた方はすぐに読んでもらえると嬉しいです)。

「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」は原文で9ページほどのシンプルな内容です。日本語訳もネット上に転がっています。ただやはり論文なので、平易な内容ではありません。試しに今すぐ検索してすこし読んでいただくと、冒頭で少し抵抗感のある方も多いかもしれません。

そういった方にオススメの動画があります。佐藤航陽さんのNewsPicksアカデミアでのイベントの動画です。

この動画は佐藤さんが『お金2.0』を出版する2ヶ月ぐらい前に行われたイベントを収められたものです。まさに『お金2.0』を編集中だった箕輪編集長が、ぶっちゃけこれから経済はどうなるんですか、よくわからないんですけどビットコインってなんですか、トークンっなんですか?というすごく基本的で等身大の質問を素直に佐藤さんにぶつけくれている内容になっています。

この動画を見ていただくと、おそらく皆さんも「私たちがこれから仕事をしていくには暗号通貨やブロックチェーンについて知識が必要になりそうだ」というブロックチェーンを学ぼうとする動機になると思っています。そして時間に余裕があれば、この動画を見ていただいた後に書籍『お金2.0』を読んでいただき、その出版後イベントである 佐藤航陽「お金2.0」見ていただき、その上でサトシ・ナカモトの論文を読んでいただくのがいいのではないかと思っています。

ブロックチェーンは、インターネットがこの世に生まれてから一番大きなメジャーアップデートだと私は思っています。インターネットが生まれた頃は、まだまだインターネットってビジネスで使えるのと当時の多くの人々が感じていました。しかし現在、ほとんどのビジネスがインターネットとなんらかの形で紐付いています。今インターネットが止まったら、世界経済が止まりますよね。

おそらく近い将来、ブロックチェーンもそういった技術になると思います。

是非ともNewsPicksアカデミアでさまざまな知識と教養を学んでビジネスに活かしていただく中で、ブロックチェーンという、あたらしい経済時代の知識を教養となるものも身につけていただければと願っています。

設楽悠介(幻冬舎)

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