激動期のパターン

 その時は良かれと思ってやった事が、後になって実は間違っていたという話の連鎖こそが「歴史の法則」である。したがって、ネットユーザーの多くは歓迎しない。その時に良かれと思ったことをコメントするからである。


 ある意味、達観した見方の持ち主こそが気付く真実。幕末の歴史家・頼山陽の「日本外史」も、古代ギリシャの哲学者・プラトンの「国家論(パイドロス)」にある歴史の循環も、そして前章で紹介した「長期政権15代の法則」もそのような見方である。


 ではこの見方に基づいて現代をどう考えるべきか。もちろん長期政権の途中ではない。長期政権と長期政権の間の端境期である。その端境期について、ベストセラー「ものぐさ精神分析」の著者・岸田秀氏は「対立→逆転→移行→統合」の4段階を説いた。この見方は私も当たっていると思う。


 皆さんも、源平時代や南北朝時代、戦国時代などでこの段階説が当たっているか考えていただきたい。



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