できない自分のまま海外に飛び出す。
2015年5月、わたしが初めてひとりで世界に飛び出したとき、英語は話せませんでした。
中学程度の文法はわかっていて、なんとなく相手が言っていることはわかるけれど、「イエス」「オーケー」としか返せない程度。
そんな状態で世界へ飛び出して行ったから、よく人から勇気があるねって言われるけれど、そんなことはなくて。
怖がりだし、ちょっとしたことですぐメンタルやられるし、変なところで心配性だし、勇気が出せない場面もたくさんあって、ほんとダメダメでした。でもほぼ勢いで、とりゃー!っと一歩、いや10�歩くらい踏み出してみました。
英語が話せるようになってからも、内面は相変わらずでした。恥ずかしがり屋だし、明るい性格なわけでもないし、友達付き合いがうまいわけでもなく、むしろ何度「わたしコミュ障だわ」と思ったかわかりません。
海外に行ったら、英語ができるようになったら、明るい自分になって、友達もたくさんできて、かっこいい自分になるんだろうって思っていました。
海外の明るい人たちに囲まれて暮らしていたら、暗い自分はどこかへ行って、陽気に楽しく過ごせるんだろうって思っていました。
でも違った。
どこへ行っても、自分は自分でしかなかった。
できない自分。ダメな自分。弱い自分。
それが自分でした。
けれど、それでいいんだって思いました。それが自分なんだ。うまく人と付き合えない、コミュ障な自分が自分なんだって。
英語が話せるようになった今も、相変わらず人見知りで、うまく人と話せないこともしょっちゅうです。
海外で暮らしたからって、英語が話せるようになったからって、自分は変わらない。だけどそれでいいんだ。このままの自分でいいんだ。
だから、行きたいと思ったら飛び込もう。かっこ悪いままで飛び込んで、思いっきり恥かいて、それでもいいんだって笑っていよう。その経験が自分を自由にさせてくれるから。
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