自分の考えていることと周りの環境はいつも完全に一致する。
わたしは現在塾で英語を教えながら、キッズ英会話スクールでも働いているのだけど、両方とも一緒に働く人がとてもいい人たちで、ありがたいなあと思っている。
塾の室長は教えることがとても好きなようで、いつも生徒と笑いながら楽しそうに話していて、こっちも楽しい気持ちにさせられる。
わたしたち講師に対してもとても優しく、「前職の上司の送別会に行きたいから休みたいのだけど」と相談すると、調整できるよう授業の日程を一生懸命考えてくれた。
英会話スクールは、代表兼先生という形で個人経営しているところで働いているのだけど、そこの先生もすごく優しく、わたしが働きやすいよう、困ったことはないかいつも気にかけてくれている。
特になにをしているわけではないのだけど、いつも「来てくれるだけでありがたい」と言ってくれる。
そしてどちらも「こうしろああしろ」とまったく言わず、自由にやらせてくれる。とても居心地がいいし、気楽に働けるのがすごくありがたい。
けれど初めから、こんなにいい環境に出会えたわけではなかった。
大学卒業後に新卒で入った会社は、ルールが多く、厳しい先輩が多かった。
その頃のわたしは、初めての社会人ということでものすごく気合が入っていた。仕事で結果を出したい、認められたいと強く思っていたし、厳しい環境が自分を育てるのだと思っていた。
一言で言うと、試練を望んでいた。
そして周りには、1日3回は人を怒鳴りつけなければ気が済まないようなマネージャーや、甘えたことを言うと睨みつけ、「新人なんだからそれくらい当たり前」みたいなことを言う先輩たちばかりだった。
次の職場では、はじめは優しい女性上司だったのが、わたしが入社してすぐ、本社から怒りマックスな男性上司がやってきた。
その頃のわたしは、プライベートでいろんなことが重なり、世間に対して大きな怒りを感じていた。頑張ることを強要する社会や、言いたいことが言えない環境にイライラしていた。
日本はとても窮屈だし、はやく海外へ飛び出したいといつも思っていた。日本で働くことも、日本社会も大嫌いだった。
そんな怒り気持ちでいっぱいだったわたしの前に、怒りでいっぱいの上司がやってきたのは今思えば必然だと思う。
その上司は一度スイッチが入るとどうしようもなく、わたしたちを会議室に閉じ込めて2時間も3時間も説教し続けた。そんなことが日常茶飯事だった。
その会社をやめて、世界をふらふらすること2年。
いろんなことを学び、日本のことや、今の自分の環境が大好きになってからは自然と感謝の気持ちを持てるようになった。
そして「頑張りたい」という気持ちもなくなり、好きな仕事をのんびり適度にできたらいいやくらいに思えてからは、いい感じにゆるく、楽しく仕事をする人たちに囲まれるようになった。
怒りのきもちは、怒った人たちを招く。
試練を求めていると、厳しい人たちが集まってくる。
ゆるく楽しくやっていると、優しくて気のいい人たちに囲まれる。
自分の考えていることと周りの環境は、いつも一致しているのだ。
だから、いい感じの人たちに囲まれるために、いつもいい感じの気持ちでいたい。そうすればきっといい感じに人生もまわっていくのだから。
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