キレイな発音なんていらない。
わたしはオンラインスクールで英語を教えていて、インスタでも毎日英会話レッスンを発信しているので、よく生徒さんやフォロワーさんから「どうやったら発音がよくなりますか?」という質問をいただきます。
英語系のYouTubeでも、発音方法を教える動画の視聴回数がものすごく多かったり、巷の発音セミナーがすぐ満席になるというのを聞いたりして、本当にキレイな発音を身につけたい人が多いんだなあと思う。
発音がよくなる方法はいくつかあるし、大人になってからキレイな発音を身に付けることはじゅうぶん可能なのだけど、なんでそんなにみんな発音にこだわるんだろうって、わたしは正直ちょっと疑問に思っています。
「英語の歌を上手に歌えるようになりたい」とか「キッズ英会話講師になりたい」みたいな、「それはキレイな発音を習得する必要があるよね」っていう明確な目標があるならわかるのだけど、ただなんとなくネイティブみたいな発音を身につけたいだけだとしたら、わたしは「必要ないですよ」って答えます。
その理由はいくつかあるけれど、ひとつは
コミュニケーションツールとして英語を学びたいのなら、英語の目的は相手に言いたいことが伝わること。だから伝わる発音さえあればそれがネイティブみたいである必要は全然ないからです。
(ちなみに生徒さんを見ていると、発音をまったく気にせずガンガン話す方の方が気にする人より英語が伸びます)
もちろんかっこよく話したい気持ちはすんごーくわかる。でも発音は英語の中でも最後の最後に学ぶものだとわたしは思います。
英語で言いたいことがストレスなく言えるようになって、ネイティブを前にしても緊張せず話せるようになって、自分の意見を言えるようになって、最後のおまけとして覚える、くらいのもの。
言いたいことが上手く言えないままナイスな発音を覚えてしまったら、「あの人外見はいいけど中身ないよね」みたいな感じで、「あの人やたら発音いいけど言ってること中身なさすぎだよね」ってなっちゃうと思うんです。
だったら「たまに聞き取りにくいときもあるけど、堂々としててなんだか話聞きたくなっちゃうんだよね」の方がよっぽどかっこよくないですか?
そして二つ目に、自分の発音やアクセントは、イコール自分のアイデンティティになるからっていう理由もあります。
以前ニューヨークに滞在していたとき、スーパーの店員さんと仲良くなって話していたときふと店員さんが Where does your accent come from? とわたしに尋ねたんです。
Where are you from?(どこ出身?)と聞かれたことはあっても、あなたのアクセントはどこから来たの?なんて聞かれたことは初めてで、
その質問、なんかすごくいい、、!
って思ったわけです。
わたしのアクセントは、わたしの生まれた国やバックグラウンドを表すものになりうるんだ!それってわたし自身を表すことにもなるし、こうやって外国人と繋がる話のネタにもなるんだ!だったらこのままの話し方でいいやん!
ってすごく思いました。
世界中の人がそれぞれのアクセントを持って話しています。
ドイツ訛りの人。
フィリピン訛りの人。
ロシア訛りの人。
じゃあ日本人訛りの人。でいいじゃん?
その後、キッズ英会話で働くことになり仕事のために正しい発音を覚えましたが、今でも発音にはあまりこだわってません。だって通じるから。
英語を学んでいく過程で、なんども「このままの自分でいいんだ」って思う瞬間がありました。
発音やアクセントについてもそう。
会話は相手がいて成立するものだから、最低限相手が理解できるような発音で話す必要はある。でもやたらめったらネイティブに憧れて、彼らみたいになる必要なんてまったくない。
日本生まれで普段日本語しゃべってるわたしたちだから生まれるアクセントで、堂々と話せばいいんです。
この心構えというか自分の英語に対する自信がない限り、きっとどれだけネイティブみたいな発音を身につけても、上手く話すことはできません。
英語はマインドが9割。
技術よりも先に、楽に英語を話せるようになるにはどうしたらいいかを考えていくと、周りに振り回されずに楽しく英語が話せるようになりますよん。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
インスタで毎朝8時から「英語インスタライブ」発信中!楽して英語がペラペラになる方法や、英語を話せるようになるマインドを育てる方法をシェアしています!
同じくインスタのストーリーズでは毎日いますぐ使える英会話フレーズをシェアしているので、ぜひ見に来てください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
英会話レッスン生徒さん募集中!
むづかしい文法や聞きなれない単語は一切なし。みなさんが知ってる言葉だけで英語は話せるようになります。
マンツーマンで1人ひとりに合わせてレッスンします。
お気軽にお問い合わせください:lilish.english@gmail.com
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?