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#心に残った番組「映像の世紀 バタフライエフェクト~パリは燃えているか~」

2023年11月27日放送。

第二次世界大戦末期。
ヒトラーが叫んだ言葉。
「パリは燃えているか?」
しかし、パリは燃えなかった。
屈辱と苦難に喘ぎながら、不屈の精神で立ち上がり、パリの自由を守った人たちの物語。

番組のラストが、私にとって、とても衝撃的だった。
移民にルーツを持つ人が国民の3分の1を占めるという現在のフランスで、2015年に起きたパリ同時多発テロ。
130人もの人々が犠牲になった。
3日後、巻き起こるイスラム教徒排斥運動の嵐の中で、現場近くの広場に、目隠しをして、手を広げて立つ一人のイスラム教徒の男性がいた。
その足元には、こう書かれていた。
「私はあなたたちを信じています  あなたも私を信じてくれるなら  抱きしめて」
すると、次々と、あらゆる人種の人たちが、彼を抱きしめた。泣きながら。
パリを、パリたらしめるものが、そこにあった。

自由、平等、博愛。
たゆたえども沈まず。

パリは教えてくれた。
すべての人が尊厳を持ち、手を広げて、互いにそれを尊重する。
その理想を、見失っては、いけないのだと。

この光景を、忘れないでいようと思った。

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