AIスピーカーが変える教育の前提

Google Home や Amazon echo が人々の基本的な知識量を大幅に増加させる。今までの幼児は分からないことがあれば、親または近くの大人に質問していた。一定程度の知性を持つ親であれば正確な情報や深い情報を提供していたが、マイルドヤンキーな親は適当にあしらっており、子供の知識量は極めて限られたものであった。

しかしAIスピーカーであれば一定程度の正確性で広い知識を全ての子供に提供する。そしてある割合の子供の知的好奇心を刺激し、より広くより深い知識の探求に子供を向かわせる。その結果として一定の割合の子供は中学生の時点で、多くの大人よりも知識が豊かであり物事を相対的に見ることができるようになっている。そうすると知識知恵の少ない学校の先生の話は聞く価値のない話と映ってしまう。もちろんただ映ってしまうだけではなく、現実的にそうである場合が多い。

パソコンやスマホを使ったインターネットの限界は、最初の一歩を踏み出さない者とっては、結局のところ何の役にも立たないことである。しかしAIスピーカーの場合、その最初の一歩のハードルが極めて低くなり、人類は簡単に情報の餌付けをされることになる。人類が単に情報メタボを起こすだけなのか、情報を駆使した知的アスリートになるのかという結論が出るには20年から50年を要するだろう。2020年頃からインターネット上にはAIスピーカーの影響を評価をする悪評が蔓延するだろうが、新人類の誕生を喜べない大人とは一線を画すべきである。

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