夫婦以外の者が肉体関係を持つことは不倫なのか

夫婦以外の者が肉体関係を持つことは、世間的に大々的に推奨されることではない。しかし、倫理的に非難され、不倫という表現が適切なことなのか。以下の状況を鑑みれば、別の側面に注目すべきではないか。

- 夫婦以外の関係の人達が夫婦よりも電車の夫婦割を利用している。
- 日本の離婚率が高い。
- シングルマザーが多い。
- 性的関係は動物としての人間の本性の一面である。
- エロいことで活力が出る。
- 100年以上前はお祭り=乱交パーリーだった。
- 日本が世界の誇る大文学は源氏物語である。
- テレビでも映画でも演劇でも夫婦以外の者が肉体関係を持つことは表現され続けている。

1. 検討すべき社会問題

社会問題として問題視すべきことは、「離婚率の高さ」「シングルマザーの多さ」である。シングルマザーで経済的にゆとりを持てる人は極めて限定的であり、シングルマザー化は貧困問題、子育て問題等の他の問題を誘発する土壌になる。離婚率を下げることとシングルマザーの再婚率を上げることは、国の土台を安定させる極めて重大な課題である。

1970年あたりまで続いた家制度が崩壊し、好き嫌いという基準で結婚するという個人が主体になった家族制度においては、離婚が多くなるというのは、当然の帰結である。しかし、中学生の好き嫌いと結婚数年〜数十年後の中高年の好き嫌いでは、その厚みが大きく異なる。中学生の嫌いは即離別になるが、中高年の嫌いは多様である。人間としての許容範囲が広がるからであり、背負っているものが多いからである。背負っているものが多いからこそ、離別につながる嫌いと我慢できる嫌いが存在し、更に年を経ると、嫌いであったはずの行動が嫌いですらない空気のようなことに思えるようになる。

中学生のような好き嫌いに敏感な大人がいたとしよう。その人は、付き合う毎に結婚し、出産し(or 子供を持ち)、嫌いな点に引き釣り廻されて離婚し、4人以上の子供を持ち、4回以上の離婚をした。一方、人間としての許容範囲が広い大人がいたとしよう。結婚後数年間に数回だけ夫婦以外の人と肉体関係を持ち、夫婦の関係は世間並みで、ラブラブではなく冷めきっているわけでもなく、相手の帰宅時間や病気を心配したり、2人の間にできた子供の成長を2人で楽しく見守ったりしている。そして離婚はしなかった。後者への印象操作が少し入ってしまったが、1人で2つの人生を歩むことができない以上、どちらの人生が幸せかは誰にも判定できない。しかし後者の方が社会的安定性につながるだろう。

不倫とは、本質的に社会的安定性を毀損する行為であり、歴史的に処罰の対象になって来た。しかし、夫婦以外の者と多少の肉体関係を持つ夫婦よりも、礼儀正しく結婚と離婚を繰り返す者の方が社会的安定性を毀損する可能性が高い。つまり、社会的安定性を毀損しない肉体関係は完全に健全な関係とは言えないが、それなりの関係であり、社会的害とは認められない。メディアが面白可笑しく料理するだけの関係であり、仕事の能力の基準よりも重要な基準として当人を評価する基準にはならない。

2. 現在の娯楽

テレビでも映画でも演劇でも夫婦以外の者が肉体関係を持つことは表現され続けている。しかし、現実にはその肉体関係は非難され続けている。この状況を例えるならば、テレビ等でビールを旨そうに飲むシーンを連日流しながら、ビールを飲むと四方八方から非難されるようなものである。まさにマッチポンプであり、ストリートファイターのハメ技である。その肉体関係をメディアが非難するのであれば、そのようなシーンを1秒たりとも流さず、映画や演劇、文学等の他者がしている表現も禁止すべきである。更には源氏物語を発禁処分にすることが必要不可欠である。

3. 仕事の関係の発展

仕事上の関係が、肉体関係に発展するという例は多い。仕事上の知的な関係が、心理的な関係になり、肉体関係につながる(場合がある)。心理的な関係になれば、肉体関係に発展したいというのは、人間としての本能であり、肉体関係だけに急ブレーキをかけるのは不自然である。心と身体は密接に関係しており、心理的なつながりは美談で、肉体的なつながりは悪と評価するのは、人間を人間として捉えておらず、割り切りが得意な機械のように捉えている。そもそも人間に不得意なことを社会的圧力により実行させようとすれば、当然にして不幸な人が量産されることになるだけである。

かなり多くの人は、民間人の肉体関係は問題ないが、政治家等の公人の肉体関係は問題だと言う。税金で稼働している公人が、肉体関係によって追加の税投入なしにやる気が出るのであれば、政治的に推奨される行為となってしまう。一般的に人のやる気を他者は簡単に上げられない。しかし、たった1人の1ヶ月あたり数時間の行為によってやる気が出るのであれば尚更推奨行為になってしまう。

4. エネルギーの暴発の例

1、2つの例がメディアに悪く取り上げられれば、悪い側面のみに焦点が当たり、他の側面が紹介されたり、比較されたりすることはほとんどない。少し前にメディアで取り上げられた、問題を起こした女性は、暴言政治家と縁故政治を大々的に展開した安倍昭恵夫人である。もしその2人に恋人や愛人がいて、いつもにこにこして、艶々していれば、暴言も縁故政治問題も発生しなかったかもしれないのである。しかし、そのようなエネルギーの発散がなかったため、日本社会全体に悪影響をもたらす行為がされ続けたのかもしれない。

全ての行動には良い面と悪い面があるように、夫婦以外の者の肉体関係の良い面が発揮されていることを社会的に容認すべきである。

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