アマチュアゴルファー心得

アマチュアゴルファーにとってプレイの最大の目的は、楽しむことである。スコアはプロのためにある。もちろんアマチュアにも、1打でも打数を少なくするということは目的の一つであるが、アマチュアはその目的に囚われてはならず、それはあくまでも2番目または3番目の目標である。そして一打一打がうまくいこうが悪くなろうが結果を全身で受け入れることが、楽しむために必要な態度である。

全てのゴルファーにとって「たられば」は厳禁であるが、スコアによる心理的束縛から脱却できれば「たられば」からも脱却できる。一発の会心のティーショットのために、数発のティーショットを無駄にする態度も同じく厳禁である。池を見てはハザードを恐れ、木を見てはボールが当たることを恐れるようなマイナスの発想ではなく、池を見ては心を落ち着かせ、木を見ては風を測るようなプレイを良くする発想で臨むべきである。

プレイ代金の安いコースにおいては、より多くのディポットに土を入れ、ボールマークを修理する。プレイ代金の高いコースにおいては、テンションが高くなり過ぎないように、クラブハウス内の椅子でゆったりと過ごす等の自分なりのリラックス方法を実践する。超高齢社会でありゴルフ人口減少社会である日本において、過剰なプレイファストは単なる営利主義の表れであり、厳に慎むべきである。一打一打の状況を明確に把握し、望ましいショットを検討するには時間がかかるのは当然であり、ゆったりとした時間の流れにおいてこそプレイする価値が高まるのである。

コースにいる時においては、日常生活から極力離れるべきであり、電話やメールに対応するのは厳禁である。得意先や上司からの連絡であっても同様であり、大規模災害が起こった時の政治家においても同様である。災害時とは実務を担当する役所が主に担当する段階であり、政治家はでしゃばるべきではない。他人の健康を配慮しない者は自分の健康にも配慮できず、社会的に危険な存在である。そのような者が逮捕に値するかどうかは時代によって決まる。

ゴルフコースとは日々の練習の成果を披露する場所であり、練習のための場所ではない。プレイに入る前に、練習していないという言い訳から入るのは、厳に慎むべき態度である。

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