打出の小槌

東北地方寒村の寂れた神社の一人息子の主人公。
現在は東京警視庁の鑑識課に勤務する警察官だ。
あるとき、その田舎の神社が全焼し、両親が亡くなってしまう。
現地の警察は火の不始末が原因の事故死と断定されてしまうが、遺体はほとんど原形をとどめることなく炭化されており、主人公は事故死の判断を信じなかった。

そして、遺品は古びた金属の箱。中には小さい木槌がひとつだけ。

父の古くからの親友の神主から、信じられない話を聞く。
実は父親は「拝み屋」だった。今回の時間はその因縁が原因との話だった。
その仕事の際に父親が使っていたのが小槌であったという。
事実、それを聞いて以来、東京に戻った主人公の周辺で不審な放火殺人事件が起きはじめる。

[キャラクター]

火御門ゆづる:
警視庁鑑識課員。科学捜査でも抜群の嗅覚を誇るものの、それは一族ゆずりの霊感の強さが原因。しかし、主人公そのものはいっさいオカルト関連の話を信じていない。両親の死後、超常現象的な犯罪に巻き込まれていくことになる。

真嶋すわ:
ゆづるの故郷の従姉妹。間嶋神社の巫女。直接ゆづるとは血の繋がりがなく、ゆづるに恋心を抱く少女。

打出の小槌:
火御門家に代々伝わる神器。小槌に認められた所有者が「振れば振るほど」「打てば打つほど」願いが叶うと言われている。ただし、本来の能力を知らないままゆづるの手元に渡ったため、その用途に四苦八苦することになる。

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