見出し画像

テキセが遅い!

どうも、今回もTRPGの話です。

あなたはTRPGをネットで遊ぶ際、チャットによる「テキストセッション」と、音声通話による「ボイスセッション」のどちらが好きですか?

私は断然「テキセ派」なのですが、いかんせんゲーム進行が遅い!

というわけで今回は、テキセのゲーム進行を効率化するテクニックについて語ります。


なぜ、テキセは遅いのか

会話で進めるボイセと、入力が必要なテキセでは、ゲームの進め方に2~3倍の差があると言われています。
要するにボイセなら1時間で終わるシナリオでも、テキセでは2時間、3時間はかかるというわけです。

付け加えると、これは比較的テンポよく進んだ場合であって、なんら対策をしない場合は4倍、5倍に膨らむことも・・・。
いつまで経ってもセッションが終わらない悪循環となってしまいますので、テキセの効率化は、全テキセ勢に必須スキルと言えるでしょう。


さて、テキセが遅くなる要因は以下の3つです。

・文字を入力する時間
・台詞、描写を考える時間
・質問してから返ってくるまでの時間

では、それぞれの対処法を見ていきましょう。


文字入力を短縮する

これに関しては正直なところ、そこまで差はありません。
それこそ、キーボードを眺めて「Nはどこかな・・・」なんて探しているようなら練習は必要ですが、テキセで遊ぶ人ならまず問題ないでしょう。
タイピング速度は数百字ともなれば差は広がりますが、セッションで求められるのは数十字程度なので、「ブラインドタッチができない」という方でも安心してください。

ちなみに、「どうしてもタイピング練習したい!」という方は、誤字脱字だらけでガチャガチャ打ち込むよりも、正確に打つことを意識してみると、上達が早いですよ。


台詞、描写時間を短縮する

ボイセの場合、台詞を口に出してから「やっぱ今のナシ」と仕切り直して何度も台詞を言い直す・・・なんてことはほぼありません。
ですが、テキセの場合は送信前に何度でも書き直せてしまうだけに、少しでもカッコいい言い回しにしようと、欲が出てしまうことがあります。
ドツボにはまると入力中表示が出たまま数分が経過し、他の参加者がそわそわしてきます。

声に出すのがちょっと恥ずかしい台詞でも、キャラクターになりきって言えるのがテキセの魅力ではありますが、あまりにこだわりすぎると、他の参加者の迷惑になりかねません。
それに、ポッと頭に浮かんだ反応を、そのまま伝えたほうが自然なことも多いです。

どうしても推敲したいという方は、セッションが終わってから「リプレイ小説」として書き直してみると、素晴らしいものになるかもしれませんよ?


反応が返ってくる時間を短縮する

実のところ、テキセで最も時間を消費するのが、発言してから返事が返ってくるまでの時間です。
例えばセッションをしていて、こんな場面はありませんか?

GM:扉を開けると1本の廊下に繋がっており、その突き当りには古風な石像が置かれていました。
PL1:(描写終わり…?)
PL2:その石像を調べてもいいですか?
GM:あっ、ちょっと待ってね。
GM:その石像に至る道には幾本ものワイヤーが張り巡らされており、小型の機械に繋がっています。
PL2:「これは罠っぽいな」と警戒しつつ、石像を調べてもいいですか?
GM:では回避で振ってください。
PL2:1D100 ... 33 成功!
GM:「PL2は、巧みにワイヤーをかいくぐり・・・」

GMとPLの会話で、メッセージを送信してから次の返事が来るまでの間を1分とすると、計6分かかります。
ちなみに音読なら、30秒で読める内容です。

ボイセならまだしも、テキセでこのような進め方ではあまりにも時間がかかります。
そこで、このような表現にしてはどうでしょうか。

GM:扉を開けると1本の廊下に繋がっており、その突き当りには古風な石像が置かれていました。
GM:その石像に至る道には幾本ものワイヤーが張り巡らされており、小型の機械に繋がっています。
GM:石像にたどり着くには、《回避》に成功してください。
GM:@
PL2:「これは罠っぽいな」と警戒しつつ、回避いきます。
PL2:1D100 ... 33 成功!
GM:「PL2は、巧みにワイヤーをかいくぐり・・・」

こうすることで、6分かかった時間を2分に短縮できます。

変更した点は
・GMの描写終了を示す「@」がつくまで、PLは待機するルールを定めた
・最初に必要な判定を伝えて、何で振ればいいのか確認する手間を省いた

の2つだけです。


テキセでは間のとり方が難しいため、行動していいのか、もう少し待ったほうがいいのか悩む場面が多いです。
そのためGMが処理を終え、PLに行動を促す際には「@」などの記号を用いるとスムーズに進められるでしょう。
PLとしては「@がついたから行動しなきゃ!」となりますからね。

加えて、「この技能が必要だ、ここが調べられそうだ」といった必要な情報は、最初に伝えたほうが楽です。
確認はTRPGというゲームに深みをもたせる重要な要素ですが、逐一確認しなくてもゲームが進められるよう工夫すれば、スムーズなゲームにできます。


GMは少しせっかちに

最後となりましたが、テキセの効率化を目指す上で重要なのは、GMのシナリオに対する準備と進め方です。

・必要な描写や長台詞はあらかじめ書いておき、必要なときにコピー&ペーストで済ませる。

・確認を繰り返さないように、1回で伝わる書き方に工夫してみる。

・PLが行動した結果、次に何が起きるのか、シナリオを理解しておく。

・PLが悩みこんでいるようなら、ヒントが必要か聞いてみる。



テンポよくゲームを進められれば、その分ロールプレイに時間を割いたり、作戦会議に時間を費やすこともできます。

1日で終わらず、次に会えるのが数カ月後で卓は自然消滅・・・なんてことも無くせるでしょう。

ぜひこの機会に「よさげだな」と思えたものは、自分のセッションに取り入れてみてください。


テキセ勢の皆さん。
スムーズなセッションを実現して、たくさんTRPGで遊びましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?