TRPGシナリオ本(電子書籍)の読者環境を考える
今日のお話
今日はTRPGシナリオ本についてのお話です。
それもPDFの電子書籍として自作シナリオの一般公開を考えている奇特な創作者目線のお話です。
さて、今日ではTRPGのシナリオ本といえば「電子書籍」と言われるほど(?)電子書籍によるシナリオ公開は一般化したようで、BOOTHやTALTOなど様々なオンラインサイトで有償、無償を問わず、数多くの作品が公開されています。
そんな電子書籍のシナリオ本ですが、作り手側としてはどーーしても気がかりなことが1つあります。
それが、読者はどのようにしてこの本(ファイル)を読んでいるのか?!
基本的にシナリオ本の制作はパソコンからOfficeソフトのWordや、組版ソフトで制作しているため、パソコンでの表示を意識した作りになります。
ただ、読者もまたパソコンで表示しているかというと、そこまで確認する術はないため想像で補うほかありません。
そこで、このようなアンケートをTwitterで行いました。
電子書籍、どの端末から読む?
(電子書籍の対象を「PDF」と明示しなかったので、回答を迷われた方がいるかも知れませんがご了承ください・・・)
パソコンからの閲覧が最も多く6割を占めましたが、次いでスマホから閲覧している読者が2割いるという、スマホファーストな現代を象徴するような結果となりました。
パソコンとタブレットについてはある程度、画面の大きさが確保されるため、そこまで作り手側と読んだときのイメージ差というのは起きにくいと思いますが、約2割の読者は小さな画面から読んでいると考えると、誌面デザインや文字の大きさについて考える余地がありそうという気もしてきますね。
また、電子書籍(PDF)をどのように閲覧しているかという点でもアンケートを行いました。
PDFファイル、何で読む?
結果は、Acrobat ReaderとWebブラウザによる表示が半々でした。
どちらもPDFファイルの見開き表示に対応しているため、パソコンやタブレットであれば「見開き」で読むことができるという点は誌面デザインを考える上で役立つかと思います。
私が制作中の本でも見開き表現を多用しているため、公開されたとしたら、ぜひ大画面で楽しんでいただきたいところです。
というわけで、今回の結果をまとめると以下の形になりました。
まとめ
・大画面で見る読者は7割、スマホで見る読者は2割
・PDFファイルの閲覧は、Acrobat ReaderかWebブラウザのどちらかが利用されている
・PDFの「見開き表現」は、大画面で見る7割の読者には届けられる
現状、7割の読者を想定として誌面デザインなどを考えていくのが一般的になるかと思いますが、逆に考えると2割のユーザーに向けた「スマホからでも読みやすいコンテンツ展開」というのも今後増えてくるかもしれませんね。
まぁ、スマホとPDFはやはり相性が悪いので、Web上にテキスト公開するのが一番でしょうけども・・・。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
今回の結果を受けて、TRPGシナリオライターの皆さんが「読者にとっての読みやすさ」について考えるきっかけになれば嬉しいです。
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