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GMのハードルを下げたい!

ことの始まりは、TRPG研究会の集まりで挙がったとある話題から。
「GMをやりたいのになかなか手を出せません。何が枷になっているのか探りたいです。」

確かに、プレイヤーよりもゲームマスターは面倒そうなイメージがある。
プレイヤー役を好む「PL専」という言葉があるくらいには、GMをやりたがらない人も多い。

・・・でも、GMは楽しいよ!

そんなGMの魅力を伝えたいもどかしさから、いわゆるPL専の方を対象に「GMをやらない理由はなんですか?」とアンケートをしてみたところ、1日で200件もの回答が集まりました。

中でも、” その他 ” にあたる67件の「GMをやらない理由」を読んでいくうちに、「なんとかできないかな?」という思いをまとめてみました。


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その1.失敗するのが怖い

たいていのGMは1度や2度は盛大に失敗しているから、気にしなくて大丈夫!
自分の落ち度であれば謝って、改善していけばまた遊んでくれる人がいる。

気をつけるとすれば、参加者の反応が鈍くなってきたら「ゲームが楽しめなくなりつつある状況」なのかもしれない。
そんなときは一旦ゲームを止めて「どういうふうにしたい?」と聞いてみると、失敗が小さくなるよ。


その2.立ち絵やBGMなどの準備が大変

そのまま動画にできそうなクオリティの卓を開くGMは、それが趣味だから真似しなくて大丈夫!
まして、GMに慣れていないうちから演出をどうしようか考えていたら、ますます大変になってしまう。

TRPGの目的はみんなで楽しむことだから、演出に気を取られてPLの対応がおろそかになっては本末転倒。
演出について考えるよりも、PLの意見を聞いてあげたほうが喜ばれるはずだよ。


その3.ルール把握やスケジュール管理に自信がない

自信がないことは、素直に参加者に打ち明けたらいい。
参加者の中に得意な人がいるかも知れないし、いたらその人の任せることもできる。
(いなかったとしても、苦手と知っていれば協力してもらえる。)
GMだからってすべてを背負って苦労するよりも、参加者で役割を分担したほうが、もっとゲームを楽しめるよね。


その4.PLのキャラクターをロストさせるのが怖い

せっかく作ってもらったのに申し訳ない。
後で何か言われそう・・・。

と不安に感じるのは分かるけども、これはゲーム。
PLはロストを恐れてゲームを進めるのだから、PLの不注意や不運の結果、ロストという結末を迎えないとゲームにならない。
いわばPLの選択に対する「ペナルティ」としてロストは存在する。

とはいえ、どの程度でロストさせていいのか迷うと思うので、以下の3つに気をつけてみるのはどうだろう。

1.ロストの可能性を事前に伝えておく。
2.ロストを回避する手段も分かる形で用意されている。
3.ロストの原因はPLが選んだ結果で招いたものとする。

以上をまぁまぁ満たしていれば、トラブルは最小限にできるはず。
「ロストさせるのが怖い」ということは、それだけプレイヤーのキャラクターを大事に思っているということでもある。
そんな思いやりにあふれるGMなら、セッションも一段と盛り上がるものになるのではないかな。


その5.ヤバイPLと出会うのが怖い

それは・・・私も怖い。
参加者のうち1人でもヤバイのがいると、超エキサイティングなセッションと化すので困ったものです。
こればかりは運の要素(参加者とノリが合う合わない含めて)もあるので避けようがありませんが、トラブルの可能性を少しでも下げたいのであれば、以下の参加者には気をつけるといいかも。

・キャラクターが持ち込みキャラで、やけに設定が濃すぎる、強すぎる。
・基本的なあいさつができない。開始前から芝居がかった返答をされる。

まぁそこまで気にして参加者を選ぶのも息苦しいので、話の種になるかな程度の気持ちで挑むといいかもしれないね。

最も確実なのは、気が合う仲間を見つけて「身内卓」を形成することです。
たいてい気が合う時点で都合のいい時間帯や好みも似通っているので、気持ちよく遊べます。
ただ、偶然の出会いから始まる「野良卓」(一般募集)も魅力があります。
ぜひ、いろんな人と遊んでみてください。


その6.シナリオを書くのが大変

確かにシナリオを書くのは時間がかかる・・・私も半年もかかったし。(遅筆なだけ)
でもGMは、必ずしもシナリオを書く必要はないよ。

個人ブログのシナリオ置き場、pixiv、BOOTH、コミケ等々、誰かが書いたシナリオを探す場はたくさんある。
その中からおもしろそうで、回しやすそうなものを見つけるのも楽しい。

その上で「どこを探しても見つからないから、自分で書きたい!」と思えたときに、シナリオを書いたらいいんじゃないかな。


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という具合で、寄せられた「GMをやらない理由」の中から、「なんとかなりそうなもの」をまとめると、上記の6つになりました。
「あれ? 思っていたより気楽な感じでGMってできるのかな?」
実際、GMはそんなに気合い入れなくてもできるものです。

もしやってみようという気になったら、Twitterなどで募集をかけるのが手っ取り早いでしょう。(都合の合う友人がいるなら、声をかけるのもアリ)


ここで1つ、私から提案です。

Twitter等でプレイヤーを募集する際、「#GMチャレンジ」のハッシュタグをつけて「初めての(久々に)GMに挑戦します」という意思表示をするのはどうでしょうか。

また、この記事を読んで「GMに興味をもったけども、まだやるのは・・・」という方や、「GM専だけど初心者GMを応援したい!」という方は、「#GMチャレンジ」の卓に参加して、初心者GMの手助けをしてみるのもいいかもしれませんね。

ゲーム進行に際してアドバイスをしてあげるとか、失敗しても大目に見てあげるとか、楽しいセッションだったと気持ちを伝えるとか。
(ただ、失敗はちゃんと伝えないと繰り返してしまうので、見て見ぬ振りはしないように……)


挑戦しやすいところから、GMやってみましょうよ!

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