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ごめんなさい、LONGMANのライブに行きました。

4月29日の夜、わたしはめちゃくちゃ悩んでいた。
明日、岡山で行われるLONGMANのライブに行くべきか、行くべきでないか。

というのも、私は絶賛休職中。休み始めたのは12月。それ以来公共交通機関には乗っていない。というかひとりで出かけてない。思い切って行動した翌日はまだ寝込むし、早起きすれば外出しても昼寝が必要という厄介な状態だった。

明日、LONGMANのライブを見るとしたら……と最寄り駅から岡山駅への電車を調べた。開演は17:00、2時間前には岡山に着いておきたい……7時30分。それが開演に間に合う最終便とわかった。いくらなんでも早すぎる。とりあえず寝よう。目が覚めた時間で決めよう。

起きた。6:30。意味不明な早起きができた。一瞬迷ったけど行こうと決めた。

どうしてそんなにLONGMANのライブに行きたいのか。理由は今回のツアーが「This is Youth」というアルバムのツアーだったから。私はこのアルバムの「HUG」という楽曲にギリギリの社会人生活を支えられた。「HUG」をどうしても生音で聞きたかった。

電車に乗る。岡山駅に着くのは大体10時。開演までは7時間。さて……と考えた末、髪を切ろうと思いついた。会社を休みはじめてから髪を切っていなかった。
13:30、昼寝も終えた私は美容院に向かった。「肩くらいで、それ以外はお任せします。」適当なお願いにも美容師さんは的確に答えてくれた。ちょっとGt.Vo.のひらいさんに似た人だった。

お昼ご飯を食べ、ライブハウスに向かう。階段をおりていくと数人のファンが親しげに話していた。ロンTとキャップを買う、と決めていたものの、ファンの人がピンクのキャップにロンTだったのでなんとなくカーキにした。これ被ってたくさん散歩をしようと思った。

開場時間に少し遅れて入場。コロナ禍のライブハウスは広すぎて居場所を見つけるのが難しい。
さっきまでのBGMが大きくなり、小さくなり、そしてSEが流れ始める。音がデカい。久しぶりすぎてびっくりする。3人が出てくる……ここから私の記憶はあいまいだ。何曲かあって、MCがあって……。
これ、もしかして……「HUG」だった。イントロより先に涙が溢れた。顔があげられなかった。『愛の無い言葉はいらない』『今も未来も泣いてしまった日々も』マスクの下で小さく一緒に口ずさんだ。

思っていることがぜんぜん仲間に伝わらなくてなかなか良くならないプロジェクトをおもいだす。叱責されて、その言葉に愛がないように感じて、泣いてばかりだった、社会人2年目。
社会人1年目を支えてくれたのは「Nothing on my Back」。やっぱりLONGMANだった。ひらいさんが書く歌詞はその時私が欲しい言葉だったりする。新曲「ライラ」もそう。『あとどれだけ夜を抜ければ 僕らは進むの 進めるかな』実はもう私の中では元の職場に戻るって決めている。本当に戻れるかな、前よりも進めているかな、不安なことばかり。戻れないかもと思う時もある。でも、「ライラ」が背中を押してくれる。『何万回転んで 逃げたり手放したり』それでももう一度やってみたいと思う仕事なんだ、と再確認させてくれる。

楽しい時間はあっという間に過ぎてアンコール。いつもの曲でLONGMAN、またね!と思いながら家路に着いた。

出来れば7月2日、愛媛で行われるツアー最終日にも行きたい。もう一度「HUG」が聴きたい、と思っている。ちょっと難しいかもしれない、と思いながら。
だから代わりに1人でも多くの人に行ってきて欲しい。そして私に、LONGMANに感想を送ってほしい。あなたに「This is Youth」がどう届いたのか。

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