【習作】無題の濡れ衣

俺は人気のない裏路地にいた。
羽織った外套の裾には血が染みついている。右手には5発だけ装填された、護身用リボルバー。
そして俺の足元には、こめかみに風穴を開けたロバートが横たわっていた。
「これじゃ、まるで……」
俺が殺ったみたいじゃないか。
そう呟こうとしたとき、背後から靴音が聞こえた。

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