行動する人、しない人、興味がある人、ない人

会社に入ってから、色々な人から会社訪問の依頼を受ける。直接的なつながりがある人であれば基本的に喜んで案内差し上げるようにしている。社会人はもちろんのこと、企業のお偉いさんや、学生さんなどもよく来る。

わざわざ大した観光名所もないシリコンバレーに来るだけあって、多くの人はこちらの仕事環境だったり仕事内容だったり、またはシリコンバレーという場所の風土だったり労働市場だったり技術そのものだったりと、それなりの興味はもっている方が多い。

こちらとしては(会社のポリシーが許す範囲で)出来る限り役立つ情報を提供するのだが、2年もこんなことをしていると段々と、この人達にこんなことを言ってもトリビアの泉のへぇボタンのごとくへぇ〜と感心されて終わるだけだな、と思うことも多くなってくる。すると、そういう人に会うと必然とエネルギーをセーブするような癖がつき、流れ作業の如く案内必要最低限の労力で案内をするようになる。興味はあっても実際にそれを自分と関わりのある物事として考える気のない人は結構いる。そういう人は、例えばこちらの企業の(一般的な)評価制度だったり労働環境を説明しても、ふむふむそういう世界もあるのだな、まぁ私には関係なさそうだけど、と考えて終わってしまうのだろうなと思う。ぶっちゃけ、特に日系の大企業の(経営層でない)従業員や文系学生に多い。

一方でその真逆のケースも極稀にいる。現在僕の親しい友人で、サンフランシスコでエンジニアをしている方がいるのだが、僕が最初に彼にあった時彼はまだ一介の学生だった。ただ、シリコンバレーで働きたいという強い希望を持っており、とても積極的かつ具体的に仕事内容や採用面接に関する質問をしていた。まさか本当に希望を叶えて働き出すとはその時は露ほども思っていなかったのだが、今思えば成功へと導くしっかりしたビジョンと目標とストイックさが彼にはあったのだろう。そういったものは滲み出るものだし、会って少し話せばわかるものだ。

昔友人と食事をしていた時聞いた話で、とても優秀な専門職の方なのだが、彼女は人と会う際にはその人の経歴を公開されている範囲はくまなく調べて、その興味関心専門を洗い出し、それに合わせて何を聞くかの細かなリストを作っていたそうだ。それら全部が聞けるわけではないので、優先度をつけ、かつ話の流れの中で重要なものから自然に聞くように努めていたそうだ。もちろん友人と会う際にわざわざそんなことをするわけはなく、仕事上重要な人に会う際に限るのだろうが、そこまでするのかと当時社会人になりたての僕は感銘を受けたものだった。

何も会社案内してくれと依頼する際に、確固たる目的意識を必ず持つようにと言っているわけではない。基本的には少しでも色々な人にちょっとしたよい影響があればという考えで案内をしており、別に物珍しさに見に来るくらいでもよいのだ。ただ、自分が人と会うとき、自分の言動が常に自分の興味関心度を体現していることは気づいておくべきだし、それが相手が自分を判断する材料になっていることも認識しておくべきだろう。特に大事な相手に会う際は、適当に準備して会うくらいなら会わないほうがよいこともあるのだ。

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noah

シリコンバレーでエンジニアをしてます
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