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OTG#07_20190404

大塚ギチへのインタビューは2019年の3月27日、4月4日、4月12日の3回に分けて、西新宿の大塚の自宅で行われた。録音時間は計8時間に渡り、ここでは約1時間分ずつテキスト起こしという形で紹介していく。

生前の大塚の言葉をできる限り残したいという目的から、カットや修正は最小限にとどめ、ほぼノーカットでお届けする。そのぶん話題の繰り返しなど冗長な部分も残っているが、療養中の大塚の話にゆっくり付き合う雰囲気を感じていただけたらと思う。

なお、生前の大塚は転倒事故とそれによるクモ膜下出血の後遺症で、記憶に障害を負っており、転倒前後からの記憶には喪失部分や誤認、思い込みなども多く混じっている。そのため本人の証言が実際の事実関係と食い違っている可能性もあることを、あらかじめご了承の上お読みいただきたい。

聞き手・構成・写真 野口智弘(※写真は往時のアンダーセルの応接間で、収録が行われた大塚宅とは異なります)
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【#01】 【#02】 【#03】 【#04】 【#05】 【#06】 【#07】 【#08】

(#06から)

ゲームシーンとの距離感

大塚 20代はそういうことで忙殺されて、30代に入ってアニメの雑誌の仕事とか拾ってやってきたし、そういう感じではあったんだけど、まさかここに来てこんなに『バーチャファイター』に戻ったりというのは思ってもみなかったし。自分のなかで一時期はやっぱり封印してたところもあるからね。

――うーん。

大塚 「『バーチャ~』に振り回されてどうするんだ」ってね、思ってた時期もあったけど。いまは全然べつに。まあ、『バーチャ~』の連中はほかのゲームのプレイヤーに比べてまたガラの悪い連中が多くて(笑)。あいつらぐらいじゃない?『ストII』(『ストリートファイターII』)勢とか『鉄拳』勢とかいろいろあるけれども、まあー、ガラの悪い酒飲みが多くてね。

――(笑)。何なんですかね、大塚さんが結果的にガラの悪いところを渡り歩いちゃうというのは。

大塚 羽田さん(新宿ジャッキー)とか、吉嶺さん(池袋サラ)とか、ブンブン(丸)とか、柏(ジェフリー)がそういうタイプかと言うと、あの人たちはそんなに酒飲まないんだよね。だからそういうことじゃないんだけど、いまいる若いプレイヤーたちは酒飲むことばっかりしてるからね。『バーチャ~』やりに行って、遊んで、酒を飲む。

――草野球的なノリなわけですよね。体を動かして、いい汗かいたところで酒がうまい、みたいな(笑)。

大塚 うん。しかも酒のコミュニティが好きというね。

――じゃあ逆に当時は酒はそんなに飲んでたわけじゃないんですね。

大塚 当時は逆に、いまでもブンブンなんかはよく言うけど、ブンブンは結構下戸なんで。当時は酒飲んでゲームやるのはご法度(はっと)というか。

――まあ、感覚も鈍るでしょうし。

大塚 そういう言い方はしてたね。だからその(『トウキョウヘッド』の)頃は酒飲みはいなかったか、いなくはないけど、いまとはちょっと違うよね。いまはもう、若い連中が本っ当に大変だよ……(泣)。

――(笑)。『トウキョウヘッド』を読んでも当時の雰囲気は伝わってくるんですけど、Netflixでヒップホップができた頃の話がドラマ(『ゲットダウン』)になったりとか、映画でも『あの頃ペニー・レインと』でロック好きな少年が雑誌編集部に入って、いきなりロックミュージシャンと近い距離で付き合うようになってとか、(『トウキョウヘッド』も)そういう感じなのかなあと類推するしかない感じですけど。

大塚 そうね。ただ俺の場合は『バーチャファイター』からはインターバルが空いてるので。ゲームの仕事をしなくなったからね。

――30代の頃は。

大塚 うん。それぐらい俺は当時ゲーム業界がすごい嫌いになった時期ではあったので。なんかね、コンシューマーの人たちもそうなんだけど……なんだろう、すぐに営業活動に走りたがって。

――「ブームで盛り上がってるなら金にしよう」感はあると思いますけど。

大塚 うーん、そういうことじゃないんだよ、俺が書きたいのは。『麻雀放浪記』だからさ、プレイヤーたちの話なんだよね。プレイヤーたちのアホみたいな生き方を書きたいだけだからさ。ゲーム業界全体のことってのは当然知らなきゃいけないし、知識も得なきゃいけないんだけど、当時の広報たちが話す話というのは俺にとってはかなりどうでもよかったんだよね。で、それをうまくやっている編集部っていうのは広報と一緒にキャバクラに行ってる連中だから「そういうことじゃないんだよなあ」という苛立ちがあって、それで距離を置いたんだけど。それからいろんな感情があって『バーチャファイター』に関しては『3』で一回区切りをつけたし、そこで「いいや」と思ったし。ただ……そうねえ、なんか自分のなかでもゲームに対して最初の『バーチャファイター』を見たときのインパクトはもう手に入らないなと思って。ムーブメントも下火になってたからね。

――90年代後半、とくに『ストリートファイターIII』の頃ぐらいから『ゲーメスト』の廃刊もあったりとかして、格闘ゲームがほとんど出ない時期とかもありましたよね。

大塚 うん。そういう流れもあるね。

――ゲームから興味が薄れた時期まで話が飛んじゃったんですけど、『トウキョウヘッド』を出して、そこから『ファミ通』方面に行かれたんでしたっけ?

大塚 『ファミ通』の仕事もちょっともらったし、「『鉄拳』のムーブメントを書いてくれ」という話をいただいて書いたりもしたけれども、やっぱりエンジンがフルスロットルになるかと言えば、ならないんだよね。仕事としてはやれるけれども、仕事としての度合いとしては、一回『バーチャファイター』をリアルタイムで経験した人間としてはどうしても感動の度合いは薄いから。

――「これをなんとか世に伝えたい」という使命感があった上でやってるのとそうじゃないのはやっぱり全然違いますよね。

大塚 うーん。いまだったらね、また違うのかもしれないけど、当時は自分の感情というものと仕事というのをイコールにさせていかないと文章がなかなか書けないほど――文章うまくなかったしね。ただそれからは一回撤退して、アニメの仕事をいただいてたから、そっちをやってという感じで。

――その辺の順番がわからないんですけど『Newtype』と縁ができてみたいな話とか、あるいはアンダーセルを作ってという話は、どういうステップになっていくんですか?

大塚 『トウキョウヘッド』を書き終えて、いろんなところから仕事をいただいて、フリーランスでやってたんだけど、やっぱり編集者としての興味というのは薄れなかったから、編集者として仕事をしようとしたときには場所というのがどうしても必要なんだわ。作業スペースもそうだし。

――当時としてはFAXとコピー機がドーンと置けるところがないと。

大塚 うん。ないときつかった。それでたまたまのタイミングで若い連中が俺んちに集まってたから「こいつらどうにかしなきゃいけないな」というのと、俺自身も環境がないと編集者はきついなと思ったから、会社を立ち上げることになったということだよ。で、そのときの仕事のメインはアニメの仕事だよね。

――そのときにアンダーセルの初期メンバーは大塚さんちに遊びに来てるメンバーだった?

大塚 うん。全員無職かフリーターか、みたいなメンバーだったからなあ。「こいつらどうにかしなきゃいけないな」と思って。

――同郷の菊崎(亮)さんとはその前から一緒に住んでたりしたんでしたっけ?

大塚 うん、してる。

――それは中古ゲーム流通の頃から?

大塚 うん。というかそもそもだって俺が上京して働いて、ちょうど辞めたぐらいのタイミングぐらいのときにいきなり自宅に電話かかってきて「バイクで近くまで来た」っつうから。

――「バイクで来た」って菊崎さんはもう上京してたんですか?

大塚 いや、してない。だから要は俺んちに居候するつもりで上京してるの(笑)。

――それ「バイクで来た」って「北海道からバイクで来た」ってこと?(笑)

大塚 来た。で、俺もバイクで迎えに行ったもん。

――すげえなあ。

大塚 で、あいつ仕事もないからさ。

――転がり込む先を探してたわけですか。

大塚 探してたというか俺以外にあてはないからさ。それで俺んちに来て一緒に。

――おたがいそれぞれバイトしながら、家にいたり、いなかったり?

大塚 いや、あいつはバイトしてなかったね。俺はちょこちょこしてたけど。あいつは仕事してなくて、あいつもマンガ家になりたかった奴だから、ずーっと家でマンガ描いてて。で、小学館に持ち込みしたりとかして。一回(持ち込みに)付き合ったのかな。それであいつ、いちおう小学館で賞は取ってるよね。

――菊崎さんの生活費はどうしてたんですか?

大塚 いや、俺が全部出してたよ。

――(笑)

大塚 だってお金ないんだもん、あいつ。

――変な話、よく付き合いましたね。

大塚 そうね。

――それぐらいのお金は当時あったってことか。

大塚 いや、ないよ!(笑)

――じゃあ困るじゃないですか。

大塚 どんどん目減りするだけだよ。

――「お前も食費ぐらいは稼いでくれ」みたいなことにはなるでしょ?

大塚 うん。でもマンガ描いてるとね、どうしたってそれはなかなか難しいからね。それはもうべつになんも言わなかったけど。ただお金がなくなることは多かったな。その度に俺が適当に働いたりとかしてたな。

――養ってるじゃないですか。

大塚 その養ってる感はかなり長い間続いたけどね。

――そんな時代からなんだ。

大塚 まあ、10代からの付き合いだからね。

――じゃあ家に帰るとなんかマンガを描いてる人がいるんですね。

大塚 うん……。

――(笑)。ひとり暮らしなのかふたり暮らしなのかって東京近辺だと大変だと思いますけど。

大塚 ちょっと広めのワンルームでずっと暮らして、日中はダラダラして、あとの時間はあいつがマンガを描いて、俺は適当に日雇いとかしてみたいな。

――菊崎さんに『HiPPON~』の編集の仕事とか「お前俺と一緒に仕事するか?」みたいな感じはべつになく?

大塚 何度か試したけど無理だなと思った。やっぱりマスコミの仕事が性に合うか合わないかというのもあるし。マスコミの仕事ってどこかで伝えたいという気持ちがないと無理じゃない。菊崎は知識も豊富だし、いろいろ考えられる子だったけど、伝えるということに関しては、いまでも思うけどあんまりうまい子ではなかったな。だからその後もいろいろ付き合いはあったけど、いまは縁遠くなってるのはそういうことかな。


とり・みきさんとの『だから僕は…』

――僕は菊崎さんとはマンガ描いてる時代じゃなくて、その何年か後に『(侵略放送)パンドレッタ』のディレクターさんとして会ってて。

大塚 『パンドレッタ』って何だっけ?

――井戸(剛)(プロデューサー)さんがCSでやってたオタクバラエティですよ。

大塚 ああー……。

――僕が大学出てオタク関係の仕事を探してたら、当時の岡田斗司夫(評論家)さんの秘書だった柳瀬さんという方が「オタクな番組作ってるところがAD探してるからやる?」って言ってくれて、僕はそれで上京したんです。で、プロデューサーの井戸さんが「とりあえずスタジオ収録やるから見に来れば?」って言ってくれて、じつはそこで大塚さんとも初めて会ってて。

大塚 そうか、俺はそのときのスタジオの楽屋で野口と会ってるんだな。それは覚えてる。

――あれですよ、『(機動警察)パトレイバー』の『WXIII(ウェイステッドサーティーン)』特集があって、大塚さんはそこの出演者として。

大塚 とり・みき(マンガ家)さんとお会いしたんだよな。

――そうそう。とり・みきさんと『パトレイバー』のヘッドギアをかぶったアイドルの女の子(澁谷良子)と、大塚さんの3人でトークをするという。

大塚 それは覚えてるな。

――で、同じ収録現場に氷川(竜介)(アニメ・特撮研究家)さんもいらしゃって……。

大塚 ちょっとちょっと、さっきから俺が細かく説明しようとしてるのにお前が「氷川さん」とか言ってもわからない人はわからないから。

――すいませんすいません。

大塚 氷川竜介さんという人がいて、というのを伝えないと。

――録音だから音にしないとダメですね。

大塚 俺のジャンルが多岐に渡ってしまうがゆえに誰のことかわからなくなるので。

――で、僕が見学に行ったオタクバラエティの収録で大塚さんと、マンガ家のとり・みきさんが、アイドルの女の子といて。

大塚 俺はなんかそのトークコーナーの司会をやることになって『パトレイバー』だからアイドルの子が敬礼をするというくだりがあってさ、女の子の敬礼が逆だったんだよ。敬礼って全部決まってるので。で、その女の子に「敬礼、逆ですよ」って言ったら、横にいたとり・みきさんが「さすがだね、大塚くん」ってほめてもらえたのは覚えてる(笑)。とり・みきさんには「司会もよかったよ」と言われて、それから何度か飲んでるな。

――その収録は2002年とかなんで、時系列的には結構飛んでますけど。

大塚 いやあ、べつに飛んでもいいよ。細かい話をいちいちしててもしょうがないから。そういう仕事もさせていただいて。インターネット全盛以前にそういう経験をさせてもらった時期もあるな、というぐらいだよね。

――とり・みきさんとはもともと面識はあったんですか?

大塚 いや、ないよ。そのときに初めてお会いして、その後アニメの仕事をお手伝いさせていただいたときに、出渕裕(いづぶち・ゆたか)さんというメカデザイナーがいらっしゃるけど、俺が出渕さんと飲むようになったりしたときに、ブッちゃん(出渕氏の愛称)が「じゃあとりさんも呼ぼうよ」って夜な夜な電話して。

――とりさんと出渕さんは旧知の仲でしょうし。

大塚 うん。で、そのときに「(収録以来)ご無沙汰です」ってとりさんとも飲んだりして。

――あと、あれも大塚さんと、とりさんとのお仕事でしたっけ?『だから僕は…(ガンダムへの道)』(角川スニーカー文庫版)のデザインは。

大塚 あの本は完全に俺とシゲ、コヤマシゲトとアートディレクションをやってたんだけど、「(挿絵は)とりさんがバランスいいんじゃないか」ってなって。とりさんから「俺がやるべき仕事なのかな?」とも言われたけどね。ただその結果として本の作者の富野(由悠季)さんは、とりさんにお礼のお手紙を書いてくださったりとか。まあ、自分の直感的なものでそういうことをやるのはひとつ大事なことではあるけど、いろいろ関わっている方に感謝であったり、負担をかけてしまうんだなというのも、その一件で思ったけどね。

(※5月18日14時に『だから僕は…』に関する、とり・みきさんからのツイートを追加しました。大塚ギチとの仕事を振り返ってのお言葉と、引用のご許可にお礼申し上げます)


――単なる思いつきで済むことではないんだという?

大塚 うん。それはいまでも思うけれども。でもやっぱり編集者ってさ、その思いつきとかパッションで動く部分ってあるからねえ。

――それがないとどうしても無難なものになったり……。

大塚 なるね。

――対談なんかも本来は「この人とこの人が会ったら面白いんじゃないか」であってほしいと思うんですけど。

大塚 なかなかね、それは難しいよね。

――化学反応の実験を読者との共犯関係で共有して……みたいな編集者の仕事は少なくなってるかもしれないですね。

大塚 そのとおりだね。そういう経験を踏まえていろいろやってたんだけど、アニメのほうの仕事も自分のなかでちょっとピンと来なくなっちゃったというか。時代が変わってきたなというのもあるし。(アニメ)制作の現場に入っていろいろお手伝いさせてもらったこともあるんだけど、なんかお仕事感が出すぎるというか。もちろん仕事してる感はあって、忙しくさせてはもらったんだけど、熱量は前ほどはなかったのかな、っていうのがあったんで、距離を取り始めて。

――やりがいはあるけど普通の範疇に収まってしまうことに対しての物足りなさ、みたいな感じなんですかね?

大塚 うーん、だってそれがなかったらわざわざ上京しないでしょ(笑)。

――うーん。

大塚 それはね、いまでもあるのかな。


情報と情のコントロール

――アニメに限らず、オタクの領域をみんなが面白がってどんどん開拓していったら、いろんな挑戦の結果わりと普通の範疇に収まっちゃってるのかな、という気はするんですけどね。視聴者がまだ10代の子だったらどんなものでも初めてなんで、刺激的な体験になったりはするんだと思うんですけど。とは言え『ポプテピピック』がヒットしたりもするんで、ストレンジネスを楽しみたがってる余地もあるんでしょうけど。

大塚 うーん、『ポプテピピック』をどうのこうの言うつもりもないし「面白いことをしてるな」という印象はあるんだけど、いま短命なんだよね、そういうひとつのムーブメントが。すぐに一時的な盛り上がりがSNSを通してギャッと盛り上がるように思えるけど、極端な話、翌日にはもう冷めちゃってるというか。

――まあ、みんなわんこそばをどんどん食わされてるから、3杯前、4杯前がどんなそばだったのかちゃんと覚えてない感じは。

大塚 ガキの頃からずっとあるのは、その熱量で世界が変わるというか、自分の感情とかいろんなことが変わっていくことに関しての興味がやっぱりあるし、そういうバランスが自分のなかでもまだ取れてないし「なんかないのかな」というのを探りながら生きているという感じではあるね。しかも俺の場合は一回入院生活でリセットがいまかかっちゃってる状況だから、何かやるというときに短期的な行為で何かできるからと言ったら、そういうわけにもいかないからさ。

――フットワークが軽いわけでもないですから。

大塚 うん。やっぱり重くのしかかる部分はあるよね。

――今日ずっとお聞きしてきたなかで『バーチャ~』に出会っちゃったことに匹敵する出来事はというと、時代だったり場所だったり、何かのめぐり合わせがない限りは、相当レアで運命的なことだと思いますからね。

大塚 うん。だからいま自分で一番書きやすいというか、書いて熱量を覚えるのって去年の7月以降の入院生活とか、そういうことだったりするし。でもそれってね、書き続けると当初はいいんだけど、結構意外と飽きられるんだよ(笑)。

――まあ、同じ話の繰り返しにもならざるを得ないと思いますから。

大塚 同じ話の繰り返しになるというか、それを繰り返していかないと自分のなかでも整理がつかないというのも事実なんだけど、それを書き続けてもやっぱりこの間もブログに少し書いたけど、健常者は障害者じゃないから。

――劇的な回復もそうあるわけじゃないんで。

大塚 俺はまだ劇的な回復をしてるほうだからね、あれだけど。それを書いたところでさ、負の部分に思われてしまって、付き合ってくださる方もいらっしゃるけれども、次のステップのためのテーマというのを別に見出さなきゃいけないよね。

――大塚さんの事故もあったり、そういう障害や制限みたいなのが昔に比べて自分に近いところにあるのを見ると、自分はさいわいまだ健常者ですけど、基本的にみんなどこか障害を持ってると考えたほうが、むしろ楽なんじゃないかなと思ったりするんですけどね。

大塚 うーん、でも本格的に障害者として認定をされるためには相当な手間がかかって、それを障害者の人ができてるかと言ったら難しいのよ。すごい書類も手続きも、行かなきゃ行けない役所もいっぱいあるし。そういうのも生まれて初めてだし、俺はまださいわいにして体が動くので、そういうことはできてはいるけれども、それでも大変だと思うよやっぱり。お金もかかるしね。当然経験がないからさ、わかんないじゃん。

――そうですね。

大塚 生まれてこの方そんなこと経験したことあるわけではないしね。

――まして記憶に関わる障害なわけで、客観的にまわりがみんなが見てわかるタイプのことではないので。

大塚 うん。わかりやすく言うと入院して意識が戻った頃から、いろんな見舞いに来たくださった方に言われてたのは「早く治せ」と言われて、大変申し訳ないけどその度にイライラしてたのは事実だよね。早く治すというか、いろいろとリハビリだったり治療はしているわけだけど、体に傷を負ってしまって障害を抱えてる人間としては体に任せるしかないというのがあって。だから「早く治せ」「早く治せ」「早くリハビリをしてがんばれ」とかって言われても、気持ちはいただくけどそれができるかと言うとね。

――「できるんだったらとっくにやってるよ」というか。

大塚 やってるよ、本当に。俺の場合はそれが早かったほうだからいいけど、それでもね、退院してからも記憶障害はずっと残っていたから。その辺のギャップというのはあるよね。前みたいにフルタイムで原稿を書けるわけでもないし、編集ができるわけでもないんだろうから、何がいまできるのかわかんないけど。

――見舞う側もそれをどう受け取られるかまではわからなくて「こういうときはこういうことを言うもんだから」という親切の気持ちで言ってるのが多いと思うんですね。

大塚 うん。そのハートの部分はちゃんと伝わるよ。それはわかるんだけど、いま知り合いの年下の子たちで、脳梗塞で倒れてる子たちに対しては俺は同じことは言わない。言えないよね。「早く治せ」なんていう言い方はできない。「じっくりゆっくりやってくしかないよ」という言い方をするよ。だって俺自身がじっくりゆっくりやっていくしかないわけだからさ。そこであせる気持ちもわかるけど、あせっても体が回復してくれるわけじゃないからね。

――うーん。

大塚 というのはこの歳にしてひとつの価値観というか、人生観の転機なのかな、というのはあるけどね。そういう感じでいまは生きてるかな。それでいてね、いま本が売れてくれるんだったら本を作るし、全然いいんだけど、本が売れないからなあー。本当にもうどうしようもなく売れないからね。

――でもみんな情報は浴びてるわけで。

大塚 情報っつったって二次情報だからねえ。二次情報どころじゃないよ。三次情報とかだよね。ツイッターで書かれてることとか、SNSで書かれてることを全部コピー&ペーストしてるようなレベルだからさ。

――とは言え多くの人はそれで気も済んじゃってるんだ……という。

大塚 だって異常だと思うよ。ピエール瀧さんが捕まった件に関しての二次情報のおかしな情報の伝わり方、マスコミの取り扱い方とかさ。真実とはかけ離れてるわけだからさ。あれだって三次情報レベルなわけじゃん。カルロス・ゴーンがいいのかどうかは別として、彼の報道もそうだし。本当に真実からどんどん遠のいた情報が世に出回ってるというのがいまは。

――憶測の憶測みたいな。

大塚 本当にそうだよ。いま日常的に自宅療養が続いてるからそういうものを見たりもするけど、情報の伝え方が単調というか……。

――プロとアマの差がネットで実質なくなっちゃったので、適当な人がまとめたやつも、ちゃんとした人が取材して書いたやつも、言っちゃえば並列になっちゃうというか。

大塚 うん。で、それを真に受けてネットでまた広めたりという状態だからね。

――もっとさらに言うと見出し主義ですから、煽る感じの刺激的な見出しになってればなんでもいい、みたいなところにみんな食いつきやすかったりもして。

大塚 うーん、なってるねえ。

――いっそ逆にチャンスだなと思うのは、例えば「大塚さんのことは大塚さんに直接聞きに行こう」とか「このことはこの人から一次情報を聞き出そう」みたいなところに、そこの手間さえ惜しまなければ、いま現在も一次情報を大塚さんから聞けていたりするわけで、そこのアドバンテージに立ち戻って、そこを愚直にやるのがじつは効果的なんじゃないかな、とか思ったりもしますけど。

大塚 本来はね、ちゃんと取材をしてというところからスタートするべき行為だし、直接当事者から話を聞いて進めるべきなんだけど。ツイッターで書かれたコメントをバラエティで出すみたいな。

――「その逆をやってるな」と思ってちょっと感心したのは、NHKで『ファミリーヒストリー』という番組をやってて。

大塚 それは知ってる。

――あれはやっぱりNHKのリサーチ力をちゃんと使ったからできてる番組という例だと思うんですよね。普通の人も家系図とか気合いを入れて調べればできなくはないんだけど、本当のテレビのリサーチ力というのはあれぐらいできるはずなんだという。

大塚 うん。だからバラエティ主義になってるんだと思うし、スピード感覚が求められてるのもわかる。だからNHKさんを見たりするとやっぱりそういう意味で取材にお金をかけてるのもわかるし。それはね、同意見。

――僕が2003年ぐらいにADとしてテレ朝の現場を手伝ったときに、ちょうどみんながネットを使う状況になりつつある時代だったんですね。で、自分の番組の隣の島が、毎週いろんなランキングを取り上げる番組で、スタッフも手っ取り早くネットから情報を拾ってまとめちゃおう、みたいなことをやり始めてて、リサーチャーにお金かけるよりADに検索させるか、みたいな。もちろんそれは僕が手伝ってた番組もふくめてそうなんですけど「テレビの現場はどんどんネットで手を抜き始めてるな」と当時思いましたね。

大塚 それはよくわかるよ。テレビ見てても思うもん。

――かと言ってネットに移ってみんながHIKAKINとかYouTuberを真似すればいいのかというのも(笑)、何をすればいいのか、というのもわかってない感じですから。

大塚 うーん。だから情報に関して言うと、通院生活がいまでも続いてるんであれだけど、なんつーのかな、今日も病院に行って思ったけど、なんて言えばいいんだろうな、病院って基本的に検査をして、手術をするか薬を出すか、その二択なんだわ。で、俺の感情とかっていうのは置いてけぼりなのさ。要は情報という問題は放っておいて「あなたは入院しないと死にますよ」とかさ、そういうことを言われるんだけど、なんかね、そうじゃなくて「いま痛い部分とかいま不安な部分をとにかく短期的に取り除いていただく方法はないのか」という話をしても「じゃあ入院ですね」と言われちゃう。で、「それはいま現実的には時間の都合上できないから」という返事をするとものすごい量の薬が出てくるだけであって。鍼治療とかは患者さんの症状と情の部分をコントロールしながらお話をしてくださるし、対話もしてくださるのでありがたいんだけど。なんかね、その辺のバランスがいまよくねえなと思ってて。

――鍼とかだと施術をしながらしゃべるタイミングもあるわけで。

大塚 病院で気持ちのコントロールはしてくださらないので、その部分に関してはほかのところにお願いするしかないから。

――「もういっそそれ(診断)、AIでいいんじゃね?」という段階に来てる気もするんですけど(笑)。

大塚 要は病院さん、忙しいからねえ。

――ひとりひとりに構ってられない状況なのもよくわかるので。

大塚 だからそういう意味では薬を処方してもらったり、血液検査をしてもらったりとかしなきゃいけないんだけど、その感覚はべつに病院さんに限らず出版業界とかも同じようなことがあるかな。それは大きいかもね、いま。

――どんどんさばいていかなきゃいけない環境だとそうならざる得ないでしょうね。ネットニュースでも、お医者さんでも。

大塚 どこもそういう感じになっちゃったね、いまはね。受け手であり伝え手である人間の感情とか、ギャランティの話もふくめてなんだけど、そういうことよりはとにかくなんでもいいからスケジュール優先みたいになっちゃってるよね。だからすごい仕事はしづらいよ。で、どんどん年齢を重ねることによって多くの人たちが若い編集者たちに付き合いが切られてる事実もあるからね。難しい。だからいろいろトライアンドエラーやってきたんだけど、一回リセットがかかったのはしょうがないよね。俺の問題でもあるからさ。まさかね、転落事故で頭蓋骨を割るとは思ってなかったし。ただまあ、さいわいなことにこうやって野口ともしゃべれる状況にはなっているから。

――いや、本当によかったですよ。

大塚 奇跡だとは言われてるんで(笑)。まあ、これからの人生において代えがたい経験はさせてもらったなあと思いつつ。

――まあ、せっかく拾った命でもあるので。

大塚 どうしようかね、これからね(笑)。

――率直に言っちゃうとこの音源がそのまま本にもならないと思うんですけど。

大塚 ならないね。

――例えば80年代、90年代、2000年代のオタクコンテンツに関わるところにいた人の話としてまとめるのか、なんかわかんないですけど。

大塚 そうねえ……。

――おじいちゃんの昔話みたいにしちゃうとみんなそんなには聞いてくれないと思うので、何かしらプレゼンテーションの仕方は考えないとなとは思うんですけど。まあ、そうじゃなくても僕はいま話を聞いてるだけで面白いんで。

大塚 うん。だから前回の取材もそうだし、ネットで知ってくれた人も結構多いので、そういう人たちがいろいろと噂はね、流布してたらしいので「生きててよかった」と言い方はしてくださってるのは本当に感謝なんだけど「じゃあ次のステップで自分は何ができるのか?」というのは日々考えながら、みたいな状況ではあるね。


少しだけ、少年時代

――まあ、今回区切り的にはアンダーセルの設立前ぐらいまで行ったんで、あえて続きは聞いてないですけど。意外と高校以前の話も聞いてないですね。小学校のときは転校とかが多くて印象に残ってない感じだったりします? それとも『プラモ狂四郎』に狂ってた感じなのか(笑)。

大塚 とにかく転校したかった。田舎町だったんで。田舎町にずっと暮らしてると、とにかく転校が多いのはわかってたから、とにかく転校したくて。

――新天地に行っては「もうここいいや」みたいな感じですか?

大塚 うん。「もういいや」って。だからその頃の自分にあんまり執着はないね。転校したかったというのはあるな。

――友達もわざわざ作らない感じです?

大塚 いや、作りはするけど。

――執着はしない感じ?

大塚 うん。だってすぐに転校するのはわかってるからね。いまでも付き合いのある奴ってゼロじゃない? だから同窓会って行ったことないしね。

――前回、俺の初めてのサンライズみたいな話がちょっと出ましたけど、例えばガンダムのあとのZガンダムを当時の大塚少年はどう受け入れたのかとか(笑)、オタク活動的には。

大塚 まあ、べつにそれは趣味だけど、誰かとそういう感じを共有したことはないんじゃないかな。

――それこそ菊崎さんぐらいですか?

大塚 でも菊崎はオタクじゃないからね、あいつ基本的に。理解はする子だったけど、べつにオタじゃないから。

――アニメや模型とはまた別のジャンルで、洋楽というのも大塚さんのずっと好きなものとしてありますけど。

大塚 まあ、サブカルチャーじゃない? 高校時代にサブカルチャーに没頭してたというのもあるから。

――レコードからCDになった時期というのは?

大塚 CDプレイヤーを初めて買った時期というのは自分のなかでも衝撃だったし、そういうのは普通にあるけど、そこに関してはとくに語るべきものはあるかと言われると……。

――オタクだと家にビデオデッキが来た日とか。

大塚 ああ、それは小学生のときかな。ベータのビデオデッキが来て。

――でもやっぱりベータなんですね。

大塚 そういうのはあるけどね。

――そんな特別な感じではない?

大塚 特別な感じというか、誰にでもみんなあると思うし、同時にいまの自分というのが特殊体験をしちゃったわけじゃん。死にかけたわけだからね。それに比べればはるかに。

――(CDやビデオデッキは)みんな体験してる話とだいたい同じですか。

大塚 というのはあるよね。

――(時間を見て)もう結構いい時間聞いてて、2時間半ぐらいなんですけど。

大塚 まあ、今日のところはこれぐらいで。

――毎回4時間というのもなんですから。

大塚 前回はやっぱり入り口だからちょっとボリューム多かった。

――止めましょうか。

(一時停止)


ULTRAMAN、ガンバロン、仮面ライダーカブト

大塚 (神山健治監督について)……いろいろと気になるし。まあ、三鷹だからね。よくお会いしたりもしたし。新作の『ULTRAMAN』も、ただ『ULTRAMAN』は原作をまだ元気だった頃にコンビニで立ち読みしたことがあるんだけどね、俺あんまり好きじゃないんだよね、じつは。

――僕もあんまり惹かれなかったですね。

大塚 惹かれないよね。フックがないんだよね。

――むしろ同じ『(鉄の)ラインバレル』の人たちがWEBに上げてた『仮面ライダー』の現代版みたいなマンガ(『HYBRID INSECTOR』)を読んだことがあるけど、あっちのほうが面白かったな。

大塚 で、しかもそれは石森プロに……(笑)。

――NGだったということで。Netflixの『ULTRAMAN』もちょっと見たけどあんまり響かなかったですね。神山さんがわざわざやらなくていいんじゃないかなあ、という感じはありましたね。

大塚 神山さんもインタビューを読ませていただいたときに「CGにおいては荒牧(伸志)さんと一緒にやるのがいい」って言ってたけど、何作品一緒にやるんだろうね。俺、もともと特撮の子じゃないというのもあるんだけど。

――だって子供のときやってた『(小さなスーパーマン)ガンバロン』が一番怖いんでしょ?

大塚 うん。表情が変わらない子供の頭身の人間がいまでも怖い(笑)。だから全然俺、特撮ってあんまり見ない。当時の有名どころはそれなりに見てたけど。毎週追いかけて最後に見た特撮と言ったら――俺、ウルトラマン(シリーズ)があんまりピンと来ないからなあ。特撮でちゃんと最後に見たのは平成仮面ライダーの……。

――『(仮面ライダー)カブト』?

大塚 『~カブト』だね。

――当時まだ僕アンダーセルにいたんで、大塚さんが「最近『~カブト』見てるんだよ」って言ってたときに「なんで好きなんですか?」って聞いたら「うーん、『(宇宙鉄人)キョーダイン』みたいだからじゃない?」って言ってましたけど(笑)。

大塚 ああ、そういう感じはあるな。当時俺、結婚してたからさ、嫁さんも『~カブト』にハマってて。

――日曜朝に一緒に見るみたいな?

大塚 いや、なんか録画したので見てたけど。ただカミさんはべつにオタじゃないんで。ただ『~カブト』は見てたからそれが最後かなあ。ベタ付きで見てたのはそれが最後じゃない? もうそれ以降はアニメも特撮もほとんど見なくなっちゃってるから。最近はそれよりなんかガラの悪い映画を見てるほうが気楽になっちゃったんで。

――さっき言ってた『仁義なき戦い』とか『クローズZERO』とかああいう感じですか?

大塚 うーん、そうだね(笑)。そういう感じではあるね。

――暴力性のある映画がなんかいいのはなぜなんですか?(笑)

大塚 いや、単純にアクションシーンがある映画は迫力あるから。

――こないだNetflixで、作業中に流せるBGVみたいな映画ないかなと思って「あ、『バットマン・リターンズ』あるわ。だいたい話も知ってるし、ティム・バートンの絵作り見るのも面白いから」って『バットマン・リターンズ』流しながら作業しましたけどね。

大塚 俺も20代の頃はなんかそういう映像ソースが欲しくて探してたんだけど、最終的にはどっかで手に入れた洋ピンの無修正アダルトビデオを音消して流してたというさ(笑)。

――AV見ながらマンガ描いてた江川達也じゃないんですから(笑)。

大塚 あれが一番成立しちゃうよね、ストーリー性がないから。

――動物ビデオと変わらないということですか(笑)。

大塚 変わらない変わらない。それで音を出しちゃうと妨げられるものはあるけど。まあ、いまではそういうことはしないけどね。テレビはお医者さんに止められてるのもあるけど、基本的には無音で。

――うん。無音のテレビ意外といいなって最近気づきましたよ。必要なら字幕もだいたい出せますし。

大塚 そうそうそう。脳に負荷がかかるか、かからないかという問題はお医者さんとも話したけどあるんで、そこじゃないかな。

――むしろ移動中はスマホでTBSラジオとか聞いてるからなあ。

大塚 俺もラジオの時期は長かったな。

――リハビリ中に聞いてた?

大塚 いや、自宅療養のとき。入院中はテレビも見なかったし、音が入るものは何もなかったし。しかも転落事故で携帯落としちゃって、携帯もなかったので。できることと言ったら寝て、起きて、ご飯食べて。いまでもじつはネットに関しては多少は見るけど、アクティブにはならないな。だって数ヶ月間さまよって。

――変な話、数ヶ月間ネットを見なくても困ったことはないでしょ?

大塚 困ったことはない。ただ仕事の面ではメールを受け取れないとか、そういうのはあるかもしれないけど。いま考えたら日常生活を送る上では支障はないよ。いまは情報過多になってるからさ、それに対応しなきゃいけないというのはみんな持ってるかもしれないけど、そんなことはないよ。ゼロになってもたいして変わらない。

――ネットやテレビを見ずに新元号をどれだけ知らずにいられるかって我慢勝負みたいなのを一瞬やろうかなと思いましたけどね(笑)。

大塚 結局さ、どのテレビを点けていても、音を消していたとしても同じアプローチでしか新元号の話をしないわけじゃん。今日朝やってる話と昼やってる話と夜やってる話が全然変わらないわけだからさ。

――「由来の万葉集の歌が読まれたのがこちらの神社です」みたいなことまではやるんだけど、歴史をちゃんと深掘りしてくれる感じもべつにないですし。「響きがいいですね」とか街の声を拾ったところで、聞いてどうすんのとか。

大塚 そういうときにはシャットアウトしちゃうよね。まあ、その感覚はある。やっぱり以前と違って仕事場にずっと通勤して仕事をしてるわけじゃないから、退院後も自宅療養のなかでテレビを見ることも増えてるけれども、自分のなかで区切りというかあがきは発生してるね。「もういいや」という。情報のコントロールというのはひとつ大きな課題にはなってるというか、みんなアホみたいにリアクションしてるけれども、あれは感覚が麻痺してるだけであって、本来的に人間の脳として必要なものかと言うと、ちょっとわからないね。

――はっきり終わりがある話ではなくなっちゃったんですけど、いちおう今回はこんな感じで。

大塚 そうだね。

(#08につづく)

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