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6月22日 そこまでは言ってない

6月12日(日)

夜中にファミマに行った。フラッペを食べたかったのだが、フラッペにミルクを入れる機械が故障していて使えないとレジで言われた。どうしても食べたかったので、牛乳を買って家で作ることにした。夫が「いつも機械から出ているのはホットミルクだ」と言い張るので、ちょっと怪しいなと思ったが、夫の言う通りレンジで温めた牛乳を入れた。結果、フラッペのフラッペたる部分である氷の粒が溶けて、ただの甘い飲料になった。説明をちゃんと読んだら冷たい牛乳が正解だった。説明はちゃんと読もう。


6月13日(月)

関根(うさぎ)を病院に連れて行く。脚は悪いわ、腫瘍は出来るわで、あちこちガタがきている老うさぎなのに、体重は減らないどころか若干増えたりしている。確かに食欲だけはあって、草もペレットもよく食べている。体調が悪くても食欲旺盛なのは、私にちょっと似ている。ペットが物言わぬのをいいことに好き勝手な可愛がりを言うのは好きではないので、私に似たんだ、なんてことは言わない。ただちょっと似ていて面白いという観察。あくまで観察。


6月14日(火)

資源ゴミの日だったのに、また段ボールを出さなかった。忘れていたのではない。わかっていたのに出さなかった。縛るのが面倒だし、ゴミ置き場まで持って行くのが面倒。出掛けるついでに持って行きたいのに、ゴミ袋と違って両手がふさがるので、ついでにできないことも要因。一人暮らし時代、ベランダに段ボールを一年くらい溜めてしまったことがあった。普段目に入らないところに溜めはじめたら最後、片づけるタイミングを失い、一年でとんでもない有様に。あの凄惨な現場を知っている身として、過ちは繰り返すまい。次のゴミの日には出そう。


6月15日(水)

「家、ついて行ってイイですか?」に出ていた、元Bボーイの人が面白かった。初回出演したときにはゴリゴリのBボーイの出で立ちだったのに、数年ぶりの出演では、着物に下駄を履いていた。その理由がすごい。「ひょうたんを持ちたくて、ひょうたんに合わせた服装を考えたらこうなった」というのだ。めちゃくちゃ面白い。高級ブランドバッグを持つならそれに見合った服装を、みたいなことを、ひょうたんでやっている。これはもしかすると、ファッションの新しい価値観となり得るのではないだろうか。例えば……と、ここで何か面白い例えを出せたらよかったのだが、ジャガイモを持つならオーバーオールしか思いつかなかったので、お開き。


6月16日(木)

Internet Explorerが終了するらしい。インターネットと言えばこのマーク、という感じで育ったが、近年はchromeを使うようになって、すっかりご無沙汰していた。かれこれ6年くらいだろうか。最後に、と思って久々に起動してみた。こちらにしか登録していなかったブックマークもあったかもしれないと思い、「お気に入り」を開いてみると、昔はよく見ていた懐かしいページの名前が並んでいる。とある芸能人のブログをクリックしてみると、NOT FOUND。今はインスタをやっているようだから、こちらは閉鎖したのであろう。さらに、もうずっと会っていない昔の友達が書いていたブログもNOT FOUND。一年に一回くらいの頻度で更新されることもあったので一応たまにチェックしていたのだが、いつの間にかページ自体がなくなっていた。他にも、毎日お弁当の写真をあげていた人のブログとか、いつか作ろうと思ってブックマークしていたレシピとか、あとで読もうと思って保存していたコラムとか、開いてみればNOT FOUNDの嵐。インターネットは無限の世界ように見えるが、永遠ではないのだなと悟った。


6月17日(金)

永谷園の麻婆春雨を夕飯に出したら、夫が「こういうヤツめちゃくちゃ憧れ!」と大興奮で食べていた。夫の実家はインスタントやクックドゥ的な商品をあまり使わない家庭だったらしく、CMでよく見る「永谷園の麻婆春雨っ!」に昔から憧れていたのだと言う。永谷園の麻婆春雨は具材を切って炒めるだけどころか具材すら要らない最強お手軽商品なので、これを有難がってくれるなら炊事担当としては好都合でしかない。夫の育ちの良さが別の意味で役立っている。


6月18日(土)

焼肉を食べに行った。歳を取るとカルビが食べられなくなるという話はよく聞くが、30越えてもまだまだカルビを食べまくっている。カルビを食べられるうちは安心だ。


6月19日(日)

レバーパテを作ってみた。めちゃくちゃおいしく出来て、ワインをがぶ飲みした。店のメニューにレバーパテがあったら絶対に注文するくらいレバーパテが好きなので、家でも作れることがわかって嬉しい。やろうと思えば、家で何でも作れるのだなと自信がついた。家で絶対に作れないのは、シェフの気まぐれサラダくらいか。


6月20日(月)

札幌に先月オープンしたカプリチョーザに行った。学生時代に好きでよく行っていたカプリチョーザ。なぜか道内からどんどん撤退していまい、もう10年くらい食べていなかった。久々に食べるトマトとニンニクのスパゲティ。まず、運ばれてきたときの匂いの時点で確信した。あのころと全く同じ味だった。思い出の中で美化しすぎていて、食べたらそうでもなかった、なんてことになるのではという懸念もあったが、本当にコレコレコレ!という味だった。感慨に浸る私の隣で、夫は何の思い入れもないカルボナーラをうまうま食べていた。


6月21日(火)

イオンの火曜市と聞けば寄らずにはいられない。企業からすれば理想の消費者であろう。今日は仕事でめちゃくちゃ疲れていたが、火曜市に照準を合わせて冷蔵庫をカラにしてしまっていたので、意を決して赴いた。理想の消費者なので、赤い文字でデカデカと書かれたプライスの数々に心躍り、浮かれて次々と手に取る。たくさん買い込んだはいいが、立ち仕事が終わったばかりの足ふらふら状態で、食材をパンパンに詰め込んだビニール袋を両手に下げて歩くのは駐車場から家までですら地獄。辛すぎて、「なんで私がこんな目に」と思う。なんでって、火曜市ではしゃいだせいである。玄関に入るなり夫にビニール袋を託し、そのまま倒れ込んだ。火曜市は私の心を狂わせる。


6月22日(水)

夜に杏仁豆腐を食べていたら、夫がすかさずそれを見つけ、「あ!何か食べてる!」と指摘してきたので、「あ!このデブ、ブクブク太るのにまた何か食べてやがる!とか言うな!酷い!」と訴えたところ、「そこまでは言ってない」とのことであった。そこまでは言ってなかった。

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