【ドラマ感想】恋がしたい恋がしたい恋がしたい(2001)

・ネタバレなし
・おすすめ度★★★★★
・繰り返し観たい★★★★★

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<総括>
見始めの感想は前の記事で書いた通り。

最初の数話で感じた通り、最後まで見ましたがよく練られたストーリー展開ですごい面白かった!!
複雑に絡み合った人間関係がすれ違いながら、ぶつかりながら、少しずつ変化していって、世間って狭いんだなって思うとともにそれぞれハッピーエンドを迎えていく様に感動しました!
ただ、面白すぎるし、目が離せないので作業用には向きませんでした…笑
二周目以降は作業用に流せるかな?
また時間を置いて何度も見たい作品です。文句なしの名作!!

<あらすじと主な登場人物>
とある夜に牛丼屋で偶然出会った、年齢も立場も職業も全然違う7人の男女が織りなす、すれ違いながら本当の自分ときちんと向き合っていく恋愛群像劇

運命のあの夜、女子高教師の赤井涼介(渡部篤郎)は、一週間後に結婚式を控えていたが、同じ学校の教師で婚約者のレイコ(小雪)と全然連絡が取れないことに焦っていた。
牛丼屋で片っ端から知り合いに、婚約者のレイコの居場所を知らないか電話をかけまくる涼介。でも全然レイコは捕まらない。
本当はいいホテルでディナーも予約して、プレゼントの靴も用意して素敵な夜になるはずだったのに…。

永島蜜柑(菅野美穂)はホテルで清掃の仕事をしている24歳の女の子。
ホテルで仕事をしていると、愛を確かめ合った男女の痕跡が生々しく残っていたり、時には二人がいる時に探し物をさせられたり、家に帰ればいい歳して老いらくの恋にうつつを抜かす母親に、「あんたもいい恋しなさいよ!」とせっつかれ、愛し合う男女の恋愛って何なんだろうな…と思う日々。
「その日」はちょうど誕生日で、前から欲しかった赤い靴を満を持して買いに行ったが、残念なことに直前に来た別の誰かが目当ての靴を買っていった後だった…。

黄田織江(岡江久美子)は高校生の娘と中学生の息子、最近冷たい旦那のいる42歳主婦で、同窓会帰り。
昔憧れてた人と再会したけど、面影はすっかり消えていてがっかり。
憧れの人は思い出の記憶の中に大事にしまっておくのがいいわね、なんて若干ショックを受けながら、慣れない牛丼を頼む。

青島渉(山田孝之)は高校二年生で塾帰り。
母親が再婚し、再婚相手の父親のことは話もしたくないほど受け入れていない。
母親も離婚した父親のことを悪く言うばかりで、口癖は「あんな父親みたいにならないように勉強していい大学に行きなさい!」。
いつまでも子ども扱いして部屋にもノックせず勝手に入ってくる母親にも嫌気が差し、いい大学に進学していい会社に就職することが本当にいいことなのか疑問に感じて始めている。
高校生の空腹を紛らわすために牛丼屋に食べに来てたようにしか見えなかった彼も、本当はちょっとした目的があってこの牛丼屋に来ていたのだが、それは物語が進むうちに明らかになって行く。

緑川文平(所ジョージ)は物語の大事な舞台となるお店、牛丼屋・すき屋の店長。
主人公たちは何かあるたび、この牛丼屋を訪れ、店長に相談したり牛丼を食べたりビールを飲んで、帰っていく。
バツイチ子持ちの今は独り身の47歳のおじさん。店をたびたび訪れる蜜柑(菅野美穂)の純粋な可愛さや若さに惹かれていく。恋をするが、一方でおじさんだから無理だと色々なことを諦める冷静な気持ちも持っていて、誰もいない寂しいアパートの部屋に帰り、飾った息子の写真を眺めながら「会いたいなあ」なんて一人呟く日々。
そんな彼にも本当はやりたい夢があって…。

紫村一郎(及川光博)は売れっ子作家。
バラエティや雑誌にも引っ張りだこで、世間の女性からの人気は絶大。
その人気ぶりは文字通り女なんか掃いて捨てるほどで、この夜牛丼屋で一緒だった羽田藍(水野美紀)も数いる女のうちの一人。
でも本当は誰にも言えない秘密があって…。

羽田藍(水野美紀)は紫村一郎(及川光博)の恋人。
「その日」は牛丼屋に来店し、紫村と色恋沙汰の騒動を起こすが、それは紫村の執筆活動にヒントを与えるための芝居だった…。
普段はマッサージ店で働くが、自分の目標ややりたいことが見つからず、紫村からも「恋をするしか能がない女」と吐き捨てられ、悩んでいる。どうやら家が裕福らしいが親からも見捨てられているようで…。
かなり危なっかしい残念美人。なりゆきと紫村への当てつけや意地で、赤井涼介(渡部篤郎)と付き合うことに。

<ストーカーは可愛くても怖い>

「あの日の夜」隣に座ってた涼介(渡部篤郎)から、「俺にはもう必要ないみたいだから…」と渡された紙袋を開けてみたら、そこにはさっき自分が買えなかった、ずっとほしかったあの赤い靴が!
また箱の中には、誰かに宛てたバースデーカードが入っていて、自分宛じゃないことは分かりつつも運命を感じてしまう蜜柑(菅野美穂)…。
ついてない&本当に好きな相手もいないと思っていた自分の心に、明るい火が灯るのを感じる。

ひょんなことから片思いの意中の相手・涼介の家の鍵を手に入れてしまった蜜柑。
涼介の後をついていってすでに家を突き止めていた蜜柑は、いけないこととは思いつつ、涼介の外出している隙に家に侵入して部屋を片付けたり、汚れた車を掃除したり。
性格なのかもしれないけど、仕事でホテルの清掃係をしている蜜柑にとって掃除はお手の物らしく、すごい綺麗に掃除してしまう…。

えっと、菅野美穂が等身大の24歳くらいの女の子を演じていてすっごい可愛いんです!
『大奥』の貫禄ある怖い女とかも見ちゃってるので、若くてちょっと奥手でダサめで…っていう、その辺にいそうな等身大の女の子…な菅野美穂は新鮮でした!
素材があんなによくても、演技と服装でこんなに感じが変わるんだなあと。

でもいくらストーカーが若い菅野美穂で可愛くても、ストーカーは怖い!!笑
あと男だからこんな無頓着なんだろうか?涼介(渡部篤郎)も身に覚えがないのに部屋が片付いてたらもっと不審に思え!!笑
楽観的な涼介は合鍵を渡していっしょに暮らし始めた藍(水野美紀)がやってくれたと好意的に感じてたみたいだけど、藍も否定してるし…!

好きな人のことを知りたい、どうやら付き合ってる人がいるみたいだけど、気持ちを抑えきれない…!
って気持ちは分かるんだけど、行動力のあるストーカーこわい!若いってこわい…!!

でもちゃんと回を追っていくごとに蜜柑もこれじゃだめだと反省して、成長していくのでそこは見どころです!不法侵入して本人が帰ってきちゃうところはすごいドキドキする!
そして蜜柑に恋してる緑川(所ジョージ)が機転を利かせて助け船を出すところとか、すごくドキドキ感がよかったですね。

<その他>

それにしても作中とはいえミッチー(及川光博)が牛丼屋にいるミラクルがすごい…いや渡部篤郎と岡江久美子と菅野美穂が牛丼屋に集結するのもすごいけど!!笑
牛丼屋さんの店長は所ジョージだし…!
一見関わり合いのなさそうな人たちが、物語が進むにつれてみんなどこか接点があって繋がっていくところが秀逸で、すごくカタルシスがありました!

登場人物たちみんながそれぞれすごくよかったんだけど、個人的に一番よかったのはミッチーの役かな…。
最初はただのナルシストじゃん!ひどい男だな!!って憤ってたんですが、そんなわけなかった…!
ミッチーって長いことファンを続けてる人たちからも、ファンサがすごい行き届いててずっと王子様!ってイメージが強くて、顔も綺麗だしスタイルもいいし、釣り合う女の人なんていないんじゃないかなって勝手に思ってたけど、水野美紀と並んだ時すごくしっくり来て…

共依存というか、二人とも最初はダメダメなんだけど、「あの日の夜」のメンバーたちと関わっていくうちにちゃんと自分と向き合うようになって成長していって、どんどんお似合いの素敵な二人になっていくところがすごくよかった。

主婦の織江(岡江久美子)と渉(わたる・山田孝之)の二人の物語も、すごく良くて…!!
ただし織江の旦那さんはクズ!ほんとこういう男すごいいそうで、存在にイライラしたー!!

山田孝之は最近はヒゲ生やしてるし、ヨシヒコとかモンハンのCMで全力で土に潜ったりしてて好感しかないすごいオンリーワンな役者さんだなって思ってるけど、最初に存在を認識したのがTV版のドラマ『白夜行』だったので、そっちのイメージが強烈で…
家族からは冷たく家政婦みたいに扱われ、偽りの出会いではあったけど一縷の望みのような、精神的に癒しとときめきを与えてくれた存在の渉のために一生懸命若くなろうと努力してる織江の正体がバレた時、渉が織江にひどい言葉を投げつけたらやだな、とそこだけがすごく心配だったけど、このドラマはやさしい世界でよかった!
等身大の、綺麗な瞳でえっちなことや親のこと、将来の不安など色んな悩みを抱えた高校生を、見事に演じ切っててさすがだなと思いました。

あと岡江さんはほんと綺麗で、その辺にいたら絶対浮いてちやほやされると思うんだけど、すっごい主婦っぽいというかおばさんぽく見えるようにされてるのって、服装とかしゃべり方なんだろうか…!
あんな綺麗な42歳主婦そうそういないでしょ!
その年齢、立場になったからといって、その枠のイメージに合わせることはないけど、〇〇っぽい、と思う時、その原因はどこから来てるのかな、と不思議に思った。
記号というのか、役作りでも大事な要素なんだと思うけど。

そういう点で、水野美紀も綺麗なのにちょっと抜けてるというか、残念な親しみやすい美人の役がすごくハマる。今回の役もすごくハマり役だった!
愛嬌があるというか、最強だと思う。
けど涼介の部屋で、置いてあったレイコのウェディングドレスをさらっと着こなすシーンはさすがだなと思った。

所ジョージ演じるおじさんも、自分はどうせおじさんだから…とあきらめてるところとか、目で見せる演技がすごくて、ところどころ泣きそうになった。
今でこそワンオペとか超ブラックとか言われてるすき屋だけど(※すき屋、牛丼は苦手だけどまぐろ丼は最高だと思ってます)昔はこんなアットホームなお店だったのかな。
食べ物屋に入ってビールだけ頼むのアリなんだ、ってのにも驚いた。
最近は吉飲みとか流行ってるみたいだけど!

小雪は、涼介の元婚約者でパリコレに出たい!って結婚式を放棄してパリに行っちゃったレイコ役。
数話目で後ろ姿だけは出てきたけど、だいぶ最後の方にならないと出てこなくて、こんな役もあるんだ!?小雪の使い方贅沢!と驚いた。
そして久々に見た当時の小雪はやっぱり可愛かった…!
ドハマりしたドラマ『きみはペット』とかも、同じくらいのドラマじゃないかな…もう少し後かな?
小雪可愛いですよね!美人で笑顔が可愛いとか最強。

そんな感じ。
最初にも書いたけど、面白すぎて、そして各俳優さんの演技が良すぎて、展開も丁寧で驚きがいっぱいあって、うっかり見入ってしまったので全然作業にならず…!!笑
そろそろ進捗がちょっとヤバいので、しばらく無音で集中作業期間に入ります。はーいい作品見れてすっごい充電できた!
また気が向いたら前に見た作品の感想や日記でも。

いやしかし本当いい作品見れた!
調べたら当時の視聴率もすごかったみたいですね。
「何歳になっても人生やり直しは効くんだよ」とか、すごくいいセリフもたくさんあって、若い人にも、ある程度年齢を経て何かを諦めてしまった人にも見てほしいなー。

これはドラマの話じゃなくて自分の話になるけど、私もまさかほんとに漫画家になれると思ってなかったし!でも要はどんだけリスクがあっても飛び込めるかどうかなんですよね。責任は誰も取ってくれないけど、挑戦しないで死ぬ間際に「挑戦すればよかった!」って後悔するのだけは嫌だ!

作中で蜜柑のお母さんが倒れるシーンがあって、涼介も母親を若くして亡くしてて何もしてやれなかった後悔を抱えてて、生きてるうちに親孝行しなきゃなとか、改めていつ死んでも後悔がないように精一杯生きようと思わされた。

応援してくれる家族や友人たちには感謝しかない!

去年はお母さんと旅行に行ってすごく楽しかったけど、今年はどこに行こうかな!千と千尋の舞台になった場所もめぐってみたいな。


話はドラマに戻って、(涼介は日本史の先生なんだけど)涼介が生徒に「歴史を学ぶ意味とかないっしょ」「勉強する意味ないし!」って言われて、そのあと色々あって学校を辞めることになった時に、生徒たちに答えた「歴史を学ぶ意味」の回答がすごく秀逸で、心に響いたのでぜひ見て確かめてほしい!

まあドラマならではのクサい演出もあってそこはちょっとこそばゆいんだけど、進路や勉強の意義に悩む高校生の時に、このドラマを観たかったなーと思った作品でした。
電話の子機に見える携帯の違和感(特に涼介が途中で持ってるやつがめっちゃ子機っぽい!トランシーバー?こんな厚い携帯あったのか!?)とか、のんびりした当時の空気?みたいなのはノスタルジーを掻き立てるけど、その他は全然古びてないんじゃないかなー。

名作です!!


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ねごと

ねごと感想メモ

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