笑い楽しんだイベントの話、あるいは、バーチャルスナックに行った話

前書き

「楽」とは、「神に祈り、病を治療する時にかざして鳴る鈴であるがその音をかえて喜楽の意となる」。ここから、「楽」には、病を癒す、という意味があります。また、「楽」には、あけっぴろげな喜びを表す、という意味もあります。笑いには、免疫力が向上する、という研究結果もあります。「楽」に「癒す」という意味が含まれているのは、非常に面白いな、と思います。この「楽」というのは、単純な笑いというものでも、「癒す」効果があります。そんな「笑う」場として、バーチャルスナックへ、お酒を楽しみつつ、笑いに行ってきました。

この日のママは、風宮まつり様。秋の神様で、お酒大好きなVTuberさんです。バーチャルスナックでのママは、この日で4回目。

バーチャルスナックの話

お店に入ると、トランプを一枚引いて、本日の座席を決めます。この日は、引きが良かったのか、カウンター席へ。参加者が、それぞれ、座席について、しばらくすると、最初の一杯を注文します。自分は、ビールを注文し、雑談をしつつ、注文待ち。注文した飲み物が行き渡ったところで、乾杯、となるところが、ちょっとしたアクシデントで、遅れて、まつり様の登場。まつり様の音頭で、乾杯をして、バーチャルスナックが始まりました。

乾杯の後は、参加者の自己紹介タイム。4回目、ということで、常連だったり、初めての方だったり、で、自己紹介中も盛り上がりました。一通り自己紹介も済んだところで、まつり様から、一曲目の歌の披露がありました。歌は「氷雨」。しっとりした曲調に、まつり様の声がよく合っていて、聴き入りました。

「氷雨」は失恋をモチーフにした曲、ということもあり、そこから、参加者の失恋話を聞くことになりました。最初は、気が合う女性に振られた、という話。「二人きりで食事に行ったの?」「その時は、おごったの?」など、まつり様からの質問で、エピソードを深掘りしていきます。そんなこと聞くの、というくらい、まつり様の質問(追求?)が面白かったです。食事代を奢っていた、というところで、まつり様から「チンパンジーとかゴリラも、メスを落とすのに、バナナとか渡すと、確率が上がる」という言葉が出て、全員爆笑でした。次の失恋話は、失恋、というよりは、ちょっとした恋愛にまつわるエピソード。元彼女と会って、バーを何軒かハシゴして、元彼の愚痴を聞いていた、というお話。話のオチ的に、全員がお酒を飲んでいる場だからできる話だな、と思いながら聞いていました。この話でのまつり様の食いつきも、なかなかに面白かったです。最後は、泥酔組(0次会で飲んでた人たち)からのエピソード。だいぶ酔っているのが分かる話ぶりで、最終的には、恋愛はあんまり関係ないオチ、という、飲み会トーク。まつり様の話の引き出し方もうまくて、笑いながら、話を聞いていました。

一息ついたところで、マクロスFから「ライオン」を、まつり様が披露。畳み掛けるリズムと、まつり様の速いテンポの歌声で、楽曲の切実さがうまく表現されていました。

次のコーナーは、3x3のマスが書かれた紙を、スタッフさんから配られました。紙が配られてから、まつり様から、コーナーの紹介です。いわゆる「ワードビンゴ」ゲームで、まつり様に質問をして、まつり様が言った単語が当たりとなって、1列揃えばビンゴ、というもの。1等と2等には、まつり様のサイン入り色紙が当たる、というので、みんな、真面目に記入をしていきます。自分は、どうすっかね、と思いながら、座席の位置的に、ちょいちょいと、隣の人とまつり様とで、雑談しつつ、マスを埋めました。3分くらいの記入タイムが終わってから、ゲームが開始しました。なんとか、自分が書いた内容を言ってもらおうと、質問をしていく参加者と、何とか単語を言わないようにしようとするまつり様との駆け引きが面白かったです。マスの埋め方も、「この質問をすれば、これは必ず出る」という質問で狙ったり、と、十人十色で面白いな、と思いました。例えば、「好きな寿司のネタを三つ答えて」など、答えがある程度分かった上での質問だったり、「好きな季節を四つ」など。この辺りは、参加者ごとの性格が出ていて、「おお、そういう方法もあるか」と、興味深かったです。

ビンゴの勝者が出た後は、歌のコーナー。つじあやのさんの「風になる」。まつり様の歌声が、原曲の雰囲気にとてもよく合っていました。

お時間的にも、そろそろ、お開きの時間が近づいている、ということで、恒例の「日本全国酒飲み音頭」の合唱。そして、まつり様にお酒を入れる時間も終わりなので、ということで、最後に注文をする人を見つつ、自分は、のんびりとビールを追加して、まったりとしていました。

まつり様にお酒を入れた特典のツーショット撮影の前に、最後に一曲。最後の曲は、森昌子さんの「越冬つばめ」。「氷雨」もそうでしたが、しっとりと落ち着いた曲は、まつり様の声の雰囲気と合っていて、聴き心地がとても良かったです。演歌やムード歌謡自体、好きな曲調なので、この歌のパートも、とても良かったです。

最後は、特典のツーショット撮影のお時間。各々、スマホで、まつり様にポーズの指定をしながら、撮影を楽しんでいました。撮影タイムも一巡し、最後の挨拶をして、バーチャルスナックは閉店しました。

感想、と思うこと

バーチャルスナックは、一期一会なイベントで、毎回楽しいな、と思います。ママによっても、空気感は違うだろうし、その時にいたお客さんでも、空気感は変わるのだろうな、と思います。普通のイベントでは、お客さんで空気感が変わる、というのは、東京だったり、大阪だったり、という土地柄に依存した、空気感が変わる、という意味合いが強いです。が、バーチャルスナックの規模(参加者13人)だと、その時に誰がいたか、というので、大きく変わるな、と思いました。また、その場の主役であるママが、どういうことをするのか、というのでも、変わるので、同じママでも、タイミングによって面白さは変わって良いな、と思いました。

今回のバーチャルスナックでも、歌が多いのが良かったです。まつり様の声は綺麗なので、お酒を飲みながら、しっとりと聴くと、非常に心に染みるな、と。また、企画も、まつり様の企画力の巧みさが出ているな、と思いました。リアルイベントでの、双方向性というのを良い感じに利用して、参加しやすい企画になっていて、面白いな、と思いました。

失恋話をしている時のチンパンジーのネタは、まつり様の話題の引き出しの多さとそこから瞬時に話を出せる頭の回転の速さが窺えました。瞬時にネタを出せるところは、頭が良い人だな、と思わされました。そういう部分があるからこそ、企画も面白いものが思いつくのだな、と納得しました。

この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?