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セットリストの紹介〜忘れた怒りが吹き出して〜

VOCAGARDENR #3セットリストについて

初めましての方は初めまして、都内でボーカロイドに関するDJや
主催をしているにーごと申します。

今回のvocanoteは私が所属しているボーカロイドクラブイベントである
vocagardenRの第3回にてプレイしたセットリストについて
ご紹介いたします。

今回のテーマは「マジカルミライで感じた怒り」です。
それではここでセットリストのご紹介。

なぜ「怒り」なのか。そしてそれはどこに向けた「怒り」なのか。

結論から言えば「モヤモヤした気持ちの正体が怒りだった」
それから「何もしてこなかった自分が浮き彫りになり、
自分に対して怒りが沸いた」
この2つです。

長くなってしまうので、以下に目次を作りました。
気になるところからお読みください。

①「砂の惑星」→「METEOR」
②アンノウン・マザーグース
③あったかいと
④リバースユニバース
⑤虹色ヘッドフォン、エレクトロサチュレイタ、地図にない街
⑥RELOVE 四角い地球を丸くする
⑦Black jack アゲアゲアゲイン ダブルラリアット Satisfaction

①「砂の惑星」→「METEOR」
この2つの楽曲を順にしたのにも意味があります。
それはモヤモヤした気持ちに対して。

「砂の惑星」が発表された当時、
私は「初音ミク生誕10年目を迎えたからこそ
ハチさんが作れる楽曲なんだな」と思って聞いておりました。

当時様々な意見飛び交った中、妙に達観したような気分で、
受け入れた気になってその楽曲を聞いていた気がします。

そしてその翌年、
楽曲グランプリを勝ち抜いた『METEOR』の歌詞の中に、
「砂にまみれた声も また光れるのかな」
という一節を見かけた時に、恥ずかしい気持ちになりました。

声を上げて反論や意地のようなものを形にして、
それを歌詞に組み込んでまで形に残している人がいる中で、
自分は何を達観して上から目線になっていたんだろうって。

その気持ちに気づいた頃から、METEORをだんだんと好きになっていきました。

そしてマジカルミライ当日、ライブを観に行った時に今回の怒りに出会いました。

ライブのセットリストの順番は『METEOR』が先で、『砂の惑星』が後。
これに違和感というか、複雑な気持ちというか、
とにかくモヤモヤした気持ちを抱いてました。

ライブの構成としては全く異論は無いんです。
アンコールに過去の楽曲を持ってくる。
演出として素晴らしいと思います。

でも、感情と理論は別でして。

僕は、砂に塗れた声を輝かそうとした後に、また砂の中に戻されたという感じが
どうしても拭えなかった。

だから、自分のDJの中でその違和感から来る「怒り」を
自分なりに昇華させたかった。
もう一度砂に塗れた声を自分の中で輝かせたかった。

そのためこの並びでセットリストを組みました。


②アンノウン・マザーグース
ライブでコールにノリそびれた自分への怒りを晴らすべく、組み込みました。


③あったかいと
この楽曲はマジカルミライに先行して発売される
オフィシャルアルバムの中に収録されていたにも関わらず、
全然聞き込んでいませんでした。

そしてライブ当日は掛け声に乗り遅れるわ、うまく盛り上がれないわ。
予習をせずに挑んだテストの時のような気分でした。

ライブ後になって歌詞を理解して、
元気付けられるような健気な歌詞を目の当たりにして
何で聞いてこなかったんだと自分に対して怒りを感じました。

ライブでのノリ遅れの怒りを解消すべく、
そして聴きこまなかった自分への怒りを込めて
セットリストに組み込みました。


④リバースユニバース

下のスクリーンのミクさん見て、
上のスクリーンの歌詞を見て、
また下のスクリーンのミクさん見て
ってやってたら混乱してきたので、
チケットを2公演以上買わなかった自分にキレました。


⑤虹色ヘッドフォン、エレクトロサチュレイタ、地図にない街

今回の企画展でのBAND&DJ LIVEステージ、
実は全く行かなかったんです。時間的に余裕があったのに。

なんか行こうと思ったらドス黒い感情が湧いてきて、
その時はその感情の正体がわからなくて
結局ステージを見に行きませんでした。

そしてマジカルミライも終わっても続いていたその感情に、ゆっくり向き合って
紐解いてみた結果わかったのが「羨ましい」でした。

そもそも今自分がDJをやっているのも、一般参加していた頃に
壇上で楽しそうに喜びを分かち合っている演者さんを見て
「自分もそっち側に行きたい」と思ったのが要因の1つでした。

その時抱いたものに近い感覚をその時に感じたように思います。

でも、思い返してみたら「羨ましい」と思った場所や
相手がいる領域に辿り着くような
努力や工夫を自分はしているのだろうか?
そもそも自分は相手の何に「羨ましい」と感じていたのか?

そう自問自答した時に、すぐに答えられない自分をひどく腹立たしく感じました

そもそも今回のマジカルミライは、
ドス黒い感情が心の底から泡が立つようにコポコポと
湧いてきたように感じていました。

先に述べたような「羨ましい」もその中に含まれているけれど、
もっと別な感情も含まれてて。

その感情をよくよく紐解いてみたら、
それはかつて自分が「自分には才能が無いから」とか理由をつけて
諦めたくないのに勝手に諦めたものが再び心に表れたからじゃないかって。

自分が諦めたものが、時間をかけて自分に復讐してきた瞬間でした。

そこまで自分中の黒いものを理解した時に、
勝手に諦めた自分に対し怒りを覚えたと共に、
「このままじゃ嫌だ」とか「ここで終わりたくない」思ってしまって。

この気持ちをどう昇華させようか、ただいま思案中です。


⑥RELOVE 四角い地球を丸くする

「ツナガルミライ」に出演した時に感じた怒りのお話。

このイベントは約300名が集まるものであり、
その場を盛り上げる1人を任せられて正直浮かれておりました。

自分なりに伝えたいものをどうしようかこうしようかと考えて練ってまとめて、
それは確かに間違っていなかったのですが、実際に出演してみると大事なのは
そこではありませんでした。
大事なのはそれを踏まえた上で下準備を終えて、その上で自分のやり方で
目の前の人を盛り上げること。

そういったことがたくさん抜けて、周りの人に迷惑をかけて、
ただ自分の甘さが露呈したように思います。

それに比べてBIGHEADさんや僕を推薦してくださったxNEOxGENESISさんの
DJプレイやそれに向けた準備、そしてそれらに向き合う姿勢。

自分とは段違いの覚悟と姿勢を見たときに
「自分は何やってんだろうな…」とそれまでの甘さに怒りを覚えました。
それがここでの「怒り」の話。

『四角い地球を丸くする』は来年の雪ミク10周年を祝う
イベントの運営メンバーに在籍している中、
どんな気持ちでそのイベントを迎えられるだろうか
という自分への戒めにも似た気持ちの表れです。


⑦Black jack アゲアゲアゲイン ダブルラリアット Satisfaction
ライブで流して(怒)


以上が今回の「怒り」にまつわるお話でした。
長くなってしまってすみません。

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