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髪質改善トリートメントと縮毛矯正の話 | 恵比寿 美容室 髪質改善 OrB

こんにちは。恵比寿のサロンでフリーランスヘアデザイナーとして活動していますナカセコミユキです。

冬の間はクセが落ち着いていてまとまりやすかった髪が、春に向けて空気が湿気を含んでくると広がりやすくなり、まとまりづらくなるといった悩みを抱えはじめる方も多いのではないでしょうか。

波状に伸びてくるクセ毛の原因は、生まれつきの毛穴の形が楕円形であったり、毛根を包む毛包が毛穴に対して曲がっているためだという事がわかっています。そのため、残念なことですが、クセを根本から直すという事はどうしてもできません。

それとは逆に、直毛の髪の毛は毛穴の形がまん丸だったり、毛根を包んでいる毛包が毛穴に向かって真っすぐな角度にあるという事がわかっています。

直毛のイメージが強い日本人の髪の毛ですが、実は、いちばん多いのが捻れと波状の性質が合わさったクセ毛、つまり、“縮毛”だと言われているんです。実際に、一見ストレートのように見えていても、フェイスラインや襟足の髪にこのようなクセを持っている方はとても多いのです。

[髪質改善ストレート]雨の日に湿気で広がるクセ毛をまとまりやすく改善する縮毛矯正パーマ

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残念ながら、髪質改善トリートメントと呼ばれるものでは、クセをきれいに伸ばす事ができません。

とはいえ、縮毛矯正は高額なメニューであるうえに、傷みそう‥といった不安があり、今まで避けてきたという方も少なくないと思います。

わたし個人の意見ではありますが、毎朝のお出かけ前に、高温のストレートアイロンでクセを伸ばしているのであれば、いちど縮毛矯正をかけてしまった方が良いと思います。日々のお手入れで高温の熱を当てる回数を減らし、ヘアケアに重点を置いてあげた方が美髪には効果があるのではないかと感じているからです。

なぜなら、それだけ毎日ご自宅で行うヘアケアの積み重ねって、結果に直結する事が多いからなんです。

縮毛矯正の薬剤には、ダメージに配慮した成分も配合されています。しかし、矯正により失われてしまう栄養分を、髪質改善トリートメントで補修しながら縮毛矯正を行う事で、ダメージリスクを大きく軽減する事ができます。

(髪質改善トリートメントとは、健康な髪の状態に可能な限り近付けてあげる施術の事です。)

だんだんと気温が高くなり、コートが要らなくなってくるこの時期、縮毛矯正をかけるベストタイミングはいつ頃だろうかと、担当の美容師さんに相談する方も多いのではないでしょうか。

この数年、5月のゴールデンウィーク頃になると、夏日や真夏日が観測されるようになっています。空気が乾燥していて、汗をかく事もない冬の期間、朝のスタイリングさえきちんとしてあげれば、その日はいちにち気にせず過ごせていたものが、湿気と汗の時期に入ると、同じようにはいかなくなります。

[美髪の秘訣]毎日のヘアケアの積み重ねは髪質改善の重要なベース

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ロング・ミディアム・ショートといった長さを問わず、美しくまとまる髪で日々を過ごしたいと思うのが女心ですよね。(もちろん、男性の髪質改善も全力で応援します!)

高温アイロンを毎日髪にあて続けると、熱の影響を受けた髪内部のタンパク質は硬くなり、髪本来の持つ柔軟性を失う原因になります。降り注ぐ紫外線により、キューティクル細胞の破壊はゆっくりと進んでいき、秋に入る頃にはゴワゴワとした引っ掛かりを感じるようにも‥。

1シーズン、2シーズン先の髪の状態をより良くするために、必要なケアの先回りを積み重ねる事が、美髪を保つ秘訣であり、近道でもあります。傷んでしまってからの対処よりも、傷む前のケアの方が効果は早く実感できるはずです。

縮毛矯正に使用する薬剤は、美容室によりさまざまですが、現在では、毛髪ケラチン含有アミノ酸である“アルギニン”をベースにつくられた縮毛矯正剤が主流となっています。

仕上がりの柔らかさを例えるなら、ブローしたような自然なストレートヘアといった感じの仕上がりになるのが特徴です。

元ある自然な髪の構造を無理に組み替えて形をつくるという事は、それなりのダメージを伴います。その事をしっかりと知ったうえで、必要なケアを続けてあげれば、きっと理想の髪に近づく事ができるのです。

[髪質改善・縮毛矯正]活性ケラチンでしなやかでナチュラルなストレートヘアに

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大人世代が抱く縮毛矯正への不安は、過去の経験にあるようです。「不自然で真っすぐなストレートになってしまうのではないか‥」「いかにも矯正をかけましたといった毛先の質感に抵抗がある‥」といった、トラウマ的なものです。

確かに、クセの強い方ほどそのような経験をお持ちなのではないかと思います。強いクセを伸ばすために、それなりにパワーの強い薬剤を使用する事が原因で、毛先がピシピシとした仕上がりになってしまう事が考えられます。

縮毛矯正といったメニューがどのお店にも導入されるようになってから、20年以上もの月日が経っています。使われている薬剤は、当初のものとはかなり違うものになってきているので、以前の記憶はいったんリセットしてしまってもよいかもしれません。

不安でも不安でなくても、縮毛矯正によりどの程度クセを伸ばしたいのかといったイメージを、担当の美容師さんとしっかり相談してみてください。例えば、「毎朝のストレートブローが簡単にキマるように」「ハンドブローでまとまるようにしっかりとクセは伸ばしたいけれど毛先がツンツンしないでほしい」といったように、自分の理想的だと考えるお手入れ方法と、なりたくない事をはっきり用意しておくと、仕上がりのイメージが伝わりやすいはずです。

お店によってそれぞれ異なる縮毛矯正の施術は、かかわる人数によって所要時間も変わってきます。複数名で施術を行うサロンの利点は、やはり速さです。マンツーマン施術の利点は、担当のスタイリストに最初から最後まで、一定の技術を提供してもらえる事です。

わたしはマンツーマンんのスタイルでお客さまを担当させていただいてますので、やはり縮毛矯正となると、それなりの時間がかかってしまいます。しかし、マンツーマンで接するからこそ、その都度の質問に応じられる安心感の方がお互い大きいと思っています。

縮毛矯正は2回目以降からは新しく伸びてきた部分をメインに、リタッチでの施術を繰り返して行いますが、毛先まできちんとアイロンで整えてあげる工程が必要となります。ダメージを受けてしまった毛先部分は、髪の主成分であるケラチンを補いながら整えていく事で、しなやかなまとまりやすい髪へと導く事ができます。

縮毛矯正のリタッチは、根元が3cm以上伸びた3ヵ月サイクルが最短です。顔まわりだけなどの部分的な矯正なども組み込みながら、ほんとうに必要な施術だけをいつでもお客さまと相談して選んでいます。

いきなり縮毛矯正をかけるのは抵抗がある!といった場合には、髪質改善トリートメントから試してみる事をおすすめします。


最後までお読みくださりありがとうございました。


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