こんにちは。
恵比寿のサロンでフリーランスとして活動しております、ヘアデザイナーのナカセコミユキです。

ダメージを受けた髪に健康的なツヤを取り戻せる事で注目の高まっている髪質改善トリートメントは、クセ毛をストレートに伸ばす縮毛矯正とは全く異なる目的で行われる施術です。

髪質改善トリートメントと縮毛矯正の違い

髪質改善トリートメントの仕上がりで印象的なのが、ピカピカに輝くCMのようなストレートヘアです。しかし、髪質改善トリートメントでは、縮毛矯正のようにクセを伸ばす事はできません。仕上げの工程で使うストレートアイロンにより、あの美しいストレートヘアと絵にかいたようなツヤが生まれるのです。

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ダメージにより壊れてしまったか髪内部の構造を、科学的な反応を用いて疑似的に構築し、補強するトリートメント。
栄養不足によりもろくなってしまった髪の芯を補う事で強くし、ハリ・ツヤを兼ね備えたしなやかで健康的な髪に導きます。

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クセ毛を伸ばしてストレートの状態をつくり上げる事のできる施術です。
髪内部の結合を一度切り離し、ストレートの形状になる位置で再度固定する事により、クセののびた状態を保ちます。

髪がうねる・パサつくといった大人の髪悩みを解決に導く【髪質改善トリートメント】

40代からいよいよ深刻になってくるのが髪のうねりやパサつきといった、今までに経験した事のない髪質の変化です。年齢によるものだから仕方がないと、今まであきらめていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ハリ・コシの出るシャンプーやトリートメント、頭皮ケアなど、今まで色いろとできる事は試してきたという方も多いと思います。髪の強度を上げる髪質改善トリートメントは、ハリ・コシを出すための特効薬だと実感していただけるはずです。従来のトリートメントは、パサついてゴワゴワとした手触りの髪が、なめらかでしっとりとした手触りに仕上がるかといった部分に焦点があてられたものが多くありました。つまり、毛先のダメージに威力を発揮するトリートメントだったという事ですね。

しかし、2020年になると、細くてコシのなくなってしまった髪の芯を強くする活性ケラチントリートメントという、新世代トリートメントが誕生したのです。髪の主成分であるケラチンを補給し、熱の反応によって流出しづらい状態にして定着させることで、トリートメント効果の持続も従来のシステムトリートメントを上回るものとなっています。

30代半ばを過ぎた頃から少しずつ変化してくる髪質の変化は、40代・50代と年齢を重ねるにつれ、いよいよ本格的に目で見て気になりはじめます。だんだんと目立つようになってきた髪のうねりには、縮毛矯正が適しているのか、トリートメントが適しているのか、髪質改善に興味があっても、その違いがわからずに迷っている方も多いのではないでしょうか。

生まれついてのクセ毛とエイジング毛のうねりには、それぞれ違う原因が隠されています。ご自身でも簡単にどちらのタイプなのかを見分ける方法があります。それは、髪を濡らした時の形状と乾いた時の形状がどのようになっているかといったチェック方法です。

濡れている状態と乾いている時とで、クセの状態がほとんど変わらないといった場合は、毛穴の形が歪んでいたり、毛穴がカーブしている事が原因となっているため、縮毛矯正の施術の方が適しています。しかし、縮毛矯正は高価すぎるし、白髪染めを繰り返していてダメージが不安‥という方には、クセを緩めながらツヤのある髪に導く酸熱ストレートを一度試してみてはいかがでしょうか。(酸熱ストレートはクセ毛がばっちり伸びるものではありません)

濡れている時はクセが伸びるのに、乾くとうねりが出てくるといった場合は、毛髪内部の細胞が偏っている事が原因だと考えられます。そして、この偏りの原因となるのが毛髪と深いかかわりを持つ血流なんだとか。
髪の強さをつくる芯の部分には、水との親和性が低い物質と水との親和性が高い物質とでつくられていて、毛髪が成長するときの血液供給の量により、その異なった性質を持つ成分が、均等ではなく偏った状態になってしまうんだそうです。そのため、髪に捻れが生じ、うねりとなって現れるのです。

毛髪補修力の高い活性ケラチントリートメントは、今までシステムトリートメントを続けてきた方には、仕上がりの手触りが少し物足りなく感じるかもしれません。
しかし、髪の芯を強くする事を目的とした活性ケラチントリートメントは、過剰な表面のコーティングに頼る事のない真のトリートメントだと言えます。失われたハリやコシが改善される事で、毎日のスタイリングもしやすくなったと感じるはずです。

【大人の髪質改善】髪にもお肌と同じ変化が起こっています

頭皮や髪はお肌と一緒です。年齢を重ねるにつれ、頭皮も髪も年々水分を蓄えづらい乾燥しやすい髪へと変化してきます。頭皮や髪のコンディションが変わったかも？と感じたら、髪の毛の基礎化粧品となるシャンプー・トリートメントを見直す絶好のタイミングです。

エイジングケアに高い効果の期待できるシャンプーとしておすすめなのが、ハリやコシのある健やかな髪へと導いてくれるフルボ酸が配合されたシャンプーなどです。カラーを繰り返している髪に対して、ダメージの補修効果があるヘマチンが配合されているものも効果的です。また、ヘマチンは、メラニン色素をつくる酵素の活性化にも効果があると言われているため、白髪予防の効果にも期待が持てると言われています。（これから白髪になる髪を減らしていきましょうといったイメージ）

髪や頭皮にとっての美容液とも言える成分が配合されたシャンプーを使用する事は、いちばん簡単でいて、毎日確実に積み重ねる事のできる、いわば基盤のようなものです。毎日のケアの積み重ねが、美容室でのトリートメントの効果をより高めてくれたり、カラーのもちをよくしてくれたりといった事にも実は繋がるんです。

今まで美容師さんとシャンプーの話なんてしなかった！という方は、この機会にぜひ色いろ聞いてみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。