地方の謎解きに関して思うこと

この記事は「体験型イベント Advent Calendar 2015」の記事です。

おそらくほとんどの方ははじめまして。
東北大学で学生団体を立ち上げて、謎を作っているニアと申します。
今年度で卒業する学生です。
みなさんどうぞよろしくお願いします。
はじめましての方が多すぎると思うので、まずは簡単に自己紹介します。

なまえ:ニア
好きな公演:オークション会場
好きなルーム型:RED ROOM
好きな謎(解く):やばいやつ
好きな謎(作る):スケルトン、クロスワード
みなさんの熱にあてられて2014年の5月に学生団体「return 0;」を立ち上げました。
スローペースではありますが、大学祭での公演やら持ち帰り謎やらを作るという同じようなことをしています。

さて、突然ですが僕は謎が好きです。
多分、皆さんも謎が好きなんだと思います。
僕はたくさん謎が解きたいです。
皆さんが作った謎を解きたいです。
たくさんの人が謎を作ってそれを僕がそれを解ける環境が欲しいです。
しかし、Web謎ならまだしもリアル公演は地方では結構難しいです。
タイトルでも書きましたが、今回は地方での謎解きに関して僕の思うところを書きたいと思います。

現在僕は東北で活動しているんですけど、ちょいちょい謎を解きに関東に足を運んでたりします。
人によって例外はあると思うけど、S社のリアル脱出ゲームって面白いですよね。
最初に触れた作品が摩天楼なんですけど、大人が本気でやる探偵ごっこって本当に熱中するんだなって。
多分、小学生とかその頃にキンダニとかコナンとか見てたせいでそういうの好きってのもあるんでしょうけど、とにかく面白かったんですよ。
多くの人たちがリアル脱出ゲームに感化されて、自分ならこうしたいとか考えて、団体作って、昨今の謎解きブームが作られて。
たくさんの団体が謎解きイベントを作っているから、ほぼ毎日謎解きイベントがあるんだと思います。多分。
そんな環境だったら、スタバとかゲーセンとか行くぐらいのすごく軽いノリで、時間空いたから行ってみようとかなると思うんですよね。
で、これは僕が関東に足を運んでいるからそう感じているっていう話。

じゃあ、僕が今いる仙台はどうかっていうと、関東ほど謎解きは多くない。
それはそうか。
関東が特殊っていう見方もあるけれど、ひとまず関東を基準にしますね。
そもそも、仙台で継続的に謎解きイベントを作っている団体はそんなに多くないです。
東北全体に範囲を広げても劇的には増えないはず。
制作団体数はイベントの数と関係します。
謎解きイベントはそんなにポンポン生み出せるものではないし、
満足してもらえる内容にするためにはそれなりの準備期間が必要だと考えています。
例えば、12団体が持ち回りで公演を行おうとすると、各々の準備期間1年で、1か月ごとに公演が行われることになります。
1年間かけて入念に準備された公演が1か月に1回楽しめるんですよ? 幸せじゃないですか。
さらに、継続的に作っている団体ならアンケートによるフィードバックもたまっているはずなので、ある程度のクオリティが期待できそうです。
でも多分そんなに団体ないですね。
あー困った。

じゃあ、団体を増やせばいいのではないか?
確かにその通りで、まさに結論なのですが、ならばどうして団体を作ろうとする人が現れないのでしょう?
この視点で考えていくことにします。
最近では謎解きイベントはかなり浸透してきていると思います。
多くの方々が多少の差はあれ謎というものを目にしたことがあるでしょう。
その中でも、解くのは好きだけど作るのは苦手・嫌いといった方々もいらっしゃると思います。
おそらく、多くの人には「謎解きイベントは自分たちが作るようなものではない敷居の高いもの」といった認識があるのではないのかなと思っています。
地方で謎解きイベントがあるのって多くはS社の作品だろうと思います。その頻度は数ヶ月に1度。
さらに、S社のリアル脱出ゲームは会場の雰囲気が作られていて、デザインとかも凝っていてすごいですね。羨ましいです。
すると参加者は、謎解きイベントは数ヶ月に一度しかない特別なイベントと思うわけです。
そのようなイベントを学園祭での出し物といった特別な機会に作る。
当然かなと思います。
では、そういう機会でもないと作らないものといった認識を変えていく必要があるのではないでしょうか?
いろんな人が自由に謎を作って公開していることがわかれば、自分もそうしてみようと思うのではないでしょうか?
少なくとも僕は、多くの方々が謎を作っていることを知っていますし、
だからこそ団体を作る際も、みんなやってるんだし僕もやろうぐらいにしか考えていませんでした。
みんなもやっているという安心感は、新しく参入しようとする人の一歩を後押しします。

認識を変えるためには団体を増やせばいい。簡単です。
まず、制作団体が増えます。
団体が増えると、公演数が増えます。
団体立ち上げる人は多分公演をやりたいはずなので、多分公演数が増えます。
公演数が増えると、参加者の認識が多分変わります。
参加者の中に、自分も作ってみたいという人がいたら、制作団体が増えます。
以降ループです。簡単です。

まとまらない気がしますがまとめます。
皆さんの頑張りによるループがあったから、現在の関東のような謎にあふれた環境があるんだろうなって思います。
団体が増えて僕が参加できる謎解きイベントがいっぱい増えて欲しいと思います。
だから僕も最初の一歩を踏もうと思いました。
謎を作りたいけどためらっている皆さんの謎を僕は解きたいです。
皆さんの謎で、謎にあふれた環境を作っていきませんか?


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