見出し画像

地域協力隊インターンシップ日記 一日目

結局、早く寝ることはできなかった。短針が5を指したあたりでさすがにと思い、布団に入ってはみるものの寝つけず、目をつむっていた。いつも通りyoutubeのシチュエーションボイスをイヤホンで聞きながら横になっていると、すぐに目覚ましがけたたましく邪魔をする。5時50分、行く準備をする時間だ。

夜食を食べたせいで腹は減っていなかった。むしろ、何か胃もたれをしているような、胃腸の動きが弱っている感覚があった。ともあれ、着替えをすまし、歯を磨き、荷物を確認して行く準備を完了させる。
その間中もずっと腹には違和感を抱えていた。それは予感だ。一時間後が二時間後か、もしくはもっとすぐに、俺がどうしようもないタイミングで腹が痛くなる予感。
一応トイレに入ってみるも、出るものは出ずに時間を無駄にしただけだった。
いつまでも家にいるわけにもいかずカイロを腹に貼ってから家を出た。
後ろ髪を引かれることもなく、すんなりとした出発だった。風は冷たい。

キャリーケースを引きながらの駅への道は中々の重労働だった。今までの旅行は夏場であり期間も一週間ほどだったのでキャリーケースを引いての旅行はこれが初めてだ。右手で引くと右わき腹の筋肉が痛くなり、左手で引くと左わきの筋肉が痛くなった。

7時ごろに駅に着いた。平日なので普通に人がたくさんいる。ラッシュ時ほどではないが、キャリーケースが邪魔にならぬよう最後尾の電車に乗った。
 池袋に着いた。よく見ると自分以外にもキャリーケースを引いている社会人がいたので、その人らを見て駅でのキャリーケース使いを学習する。キャリーケースを手で持って階段も行ってしまうらしい。腕がつかれそうだ。
 東京駅に着いた。人が多い。新幹線の乗り口が分からない。とりあえず標識通りに進むと改札があり、その改札の職員カウンターには長蛇の列ができていた。私も正直、入り方には不安があったがあそこに並んでいては乗り遅れてしまうのでyoutubeで動画を検索し、券を二枚重ねで改札に通して無事に進めた。
 新幹線の自由席は123号車だそうで、ホームの端っこまで歩いていたら発車ギリギリになってしまった。椅子で寝るには首の置き位置に難航し、なかなか寝れなかった。しかし眠気はあり、疲れてもいたので本を読むこともできずうだうだと目をつむって過ごした。
 そして広島駅に着き新幹線を降りた。キャリーケースを車内に忘れたまま。本当に危なかった。周りを見て思い出さなければ、広島が終点でなければ、私は車内にキャリーケースを完全に忘れていただろう。
 バス停を目指して歩いていると、思い出したように胃腸の違和感が甦ってきた。本当にたちが悪い。すぐにトイレに駆け込める環境から出た途端に甦るのだ。
 バスにはギリギリ乗れた。私はバスでは本を読めないし、意外と酔うのだが、今回はその揺れが心地よくすぐに寝てしまった。車内で起きてすぐ、軽く伸びをした途端、腹が痛くなった。俺は神を呪い、神に祈った。目的の駅にはきっとトイレがあるだろう、そう願うことで乗り切った。

飽きてきた。なんでこんなぐだぐだうだうだ書かなきゃならんのだ。いまだ本題にも島根にも入っていないんだぞ。

 目的の駅にはトイレはなかった。がその時には波は引いていた。そこからは担当の人の車に乗って現地へと向かう。そのタイミングで私と同じく邑南町でインターンシップを行う方と合流した。その方(石井さん:偽名)は同じ大学の4年生であり、私とは違うゲストハウスに泊まる。

邑南町に着いた。

なんかの建物の前の道の駅

相も変わらず私は胃腸に不調を抱えたままだ。
担当者の方に昼食を食べたのかと聞かれ、食べていない、と答えるとその道の駅に併設しているカレー屋で食べようとなった。

ポークカレー 地元食材の岩見ポークを使っているらしい

カレーは美味しかった。しかし私は食が進まず、すべて食べきったが中々苦しかった。私が食べてる間に、岩井さんはカツカレーを私よりも早く食べきっていた。もっと万全の時に食べたかった。サラダうまい。

その後は向かいの施設で3時間ほど説明などを受けた。
しんどかった。
眠いし、胃は苦しいし、腹もいたい。
しんどかった。

その後私と岩井さんは各々のゲストハウスへ車で送られた。
これからもよく集まるであろう施設から岩井さんのゲストハウスまでは約5分、俺のゲストハウスまでは30分。つまり俺は岩井さんより40分遅く帰り、40分早く出ることになる。暇の潰せぬ車の中で。
正直羨ましいな~と思った。口には出さなかった。

俺のゲストハウスへの車内で自分の経歴を話した。正直沈黙の気まずさとか感じないし現状しんどいので質問とかしないでほしかった。

ゲストハウスはいい場所だった。オーナーもすげー人だった。
DIYの達人だ。

寝室
寝室
入り口

リノベの達人がいた。

説明が終わり、荷物を置くとドッと疲れが来た。頭は痛いわ、眠いわ、疲れてるわで動きたくなかった。

夕食はコンビニのおにぎりとカップ麺。すんなりと食べれた。
美味しかった。

お風呂に膝までのお湯を入れ、全身を沈めて温めた。とにかく足先が冷えていてどうにかしたかった。

その間中頭痛は止まなかった。日記を書きたいと思ったものの、無理だ。

ベッドは冷たい。思わず足をひっ込めて、体育座りの姿勢で固まる。

灯油ストーブはあるけれど、就寝中ずっとつけてるのは心配だし、タイマー機能の使い方を考えるのも面倒くさくて消した。

とにかく寒かった。ベッドの中で体を動かしても寒い。
そして本当に暗い。

頭が痛いからシチュエーションボイスはイヤホンではなくそのままスマホから流した。
それが唯一の光だった。

一日目終了

疲れたあとは後日。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?