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大人向け"ムーンライトノベルズ"の勧め


昨今TLマンガは需要があるようで、人気がある様子が伺えるのですが、個人的にはTL小説が大好きです!
ライトノベルのように簡単に読めて、それでいて基本的にほとんどの小説が1冊のうちにコンパクトに収まっている。
1冊2、3時間かけて読むといい感じに幸せに浸れて物語も完結する。
とても良いコンテンツだと思うのですが、どうもTLマンガほど読者がいないように見える。

そこで小説家になろうの姉妹サイト、ムーンライトノベルズで気軽に読めるTL小説をいくつかピックアップしてみました。
書籍で読むのはハードルが高いと感じる方でもムーンライトノベルズでなら読む人もいるようです。
ムーンライトノベルズでTL小説の楽しみを見つけ、ぜひ書籍の方へも探究心を伸ばしていただく一助になれたらいいなと思います。

人間不信の捨てられ聖女は恋する心を見ないふり

王都に暮らす音楽一家の娘、ミュレ・オベルジーヌは『響鳴奏士』という資格を持っている。
響鳴奏士はさまざまな楽器を用いて奏でる旋律に魔法を乗せる音響魔法使いの事を指す。
ー中略ー
王太子と公爵令嬢の婚約祝いの席で、ミュレは「魅了」を音魔法に乗せ王太子を惑わせたという濡れ衣を着せられ、辺境の地ディアーブルへと追放されてしまう。
追放と言っても、危険な場所にわざと放置するという実質死罪にほど近い処罰だった。
偶然救って貰う事が出来たものの、愛していた婚約者にも信じて貰えなかったという心の傷は深く、息を殺しながらただ生きるだけの日々。
そんな中、軽々しい言動を繰り返す隣国の軍人ナハト・リューグナーに夜の相手を誘われ、自らを傷つけたいという思いに駆られたミュレは、その誘いを受けてしまう。
ー中略ー
諦念に塗れた元聖女と、軽薄さの中に熱い想いを秘めた青年が繰り広げる恋のお話。

ムーンライトノベルズ 作品あらすじより

音楽を奏でることで魔法を使える人がいる世界において、ピアノを弾くことで癒しの魔法が使えるため聖女と扱われてきたヒロイン。
陰謀により人を信用することができなくなってしまったなか、ピアノを弾く軍人に出会うことで変化していく描写が大人の心情を表していて魅力があります。
最近ありがちな”聖女”というワードではあるけど、チートやオレツエーな痛快さではなく、しっとり傷つけられた内面を癒していく物語で素敵です。
世界観が美しく、音楽で魔法を使うというのが特徴的で、同じ世界観のお話があったらまた読みたいなと思います。
またヒーローのキャラが少し特徴的で、案外ヘラヘラしている感じも面白かったです。
TL漫画やTL小説にありがちな強引スパダリ系がちょっと苦手な方にはおすすめ。

https://novel18.syosetu.com/n6192hy/


隣国の王太子が奴隷として売られていたので買ってみました −ただし、性奴隷だった件−

大聖女候補のひとりだったナタリーは、ライバルであるフロランシアの罠により断罪される。『神力が尽きた瞬間に死ぬ』という呪いまでかけられて追い詰められるも、何とか逃亡した。
国外へ逃げるため剣闘奴隷を雇うことを決意して奴隷商館に向かうと、そこにはなぜか優秀だと噂の隣国の王太子ヴィンセントが売られていた。
面倒ごとの匂いもするけれど「彼を助けたら隣国で護ってもらえるのでは?」という打算と、彼の戦闘能力の高さを知っているため購入することに。
——だが、ひとつ問題があった。
剣闘奴隷として買ったつもりが、彼は実は性奴隷だったというのだ!
性奴隷の奴隷紋はご主人様を満足させないと、その身に苦痛が与えられるトンデモ仕様。
結果、彼の苦しみを和らげるために、誇り高き王太子殿下による奉仕を受けることになり……!?
奴隷の主になったつもりが、いつしか殿下にガッツリ囲い込まれている立場逆転執着ラブ。

ムーンライトノベルズ 作品あらすじより

タイトルにインパクトあり。
TLはそういうちょっと頭が軽い感じがちょうどいいです。
こちらはざまあが含まれているので、そういうお話が好きな人にはぜひ。
また“立場逆転執着ラブ”とあるように、最終的には殿下の執着が披露されますので、溺愛、執着系が好きな方にもおすすめです。

https://novel18.syosetu.com/n0913ih/

異世界の私の命運は、パンツの紐に懸かってる

異世界は楽しいだけの世界ではない。
突然異世界に迷い込んでしまった舞は、生き延びるために紐パンツに全てを懸ける事にした。
ふざけてなどいない。真面目に生き抜くことを考えた結果だ。
決死の覚悟で売り込み、大店の主人であるカルレスの目に留まったことで大きく運命が変わっていく。
紐パン好きの大人の男に狂おしい程に愛されながら、娼館にイメクラを持ち込んだり、強欲な商人の陰謀に巻き込まれたり、うっかり新商品を作ってカルレスさんに頭を抱えさせても、私、何も悪くない。

ムーンライトノベルズ 作品あらすじより

こちらもなかなかインパクトのあるタイトルで面白いというのが最初の感想でした。
TL小説はラブとギャグで楽しいものをサクッと読むと爽快だと思っています。
こちらはまさにラブとギャグがちょうどいい塩梅で盛り込まれています。
いや、ギャグではなく、至って真面目に商売について考えているヒロインです。
周囲の人間が振り回されているだけで。
お金稼ぎかつ、自分を売り込むことに真剣なヒロインは好印象です。
またラブの面での描写がなかなか濃厚でした。

https://novel18.syosetu.com/n8568ik/

魔法士不遇の国で王宮付きのストレスフル魔法士をしているので、性感マッサージに行ってみました。~セラピストは大人気騎士様です~

騎士の国と呼ばれる魔法士不遇の国で総魔法士長補佐として王宮に仕える田舎出身の平民エスタは、理不尽で多すぎる仕事や使えない部下の尻拭いに忙殺されてストレスフルな毎日を送っていた。そんな中、優秀な部下兼友人から性感マッサージ店を教えてもらい行ってみることに……。
しかしそこで、現れたセラピストは有名な王国騎士第三部隊長のグウェインだった。その店では王国騎士のように身元のはっきりとした性欲が多い男がスタッフをする為、料金が良心的なのだという。スタッフは暗示魔法をかけられており、客が嫌がることはできない。客は幻覚魔法が付与された布製の仮面をつけているので、誰かは分からないようになってはいるのだそうだ。なんとも怪しすぎるマッサージ店だがサービスは一級品で……。
仕事に疲れた中間管理職系女子がハイスぺ男子に落とされる話です。

ムーンライトノベルズ 作品あらすじより

あらすじにある様に、まさに中間管理職の主人公がストレスフルな職場で頑張り、ご褒美的展開が訪れるお話でした。
騎士と魔法士が存在する世界で、不遇の魔法士として日々仕事に追われているという設定が面白かったです。
偉ぶる騎士、それに鬱憤を溜めながら働く魔法士、その対立がリアルにもありそうで中間管理職である主人公に共感と憐憫を感じます。
タイトルにあるマッサージ店での諸々がそこまで多くはないので物足りない部分も感じましたが、世界設定が面白かったので楽しく読めました。
イケメンに流される主人公もゆるい感じで嫌いじゃないです。
中間管理職の苦労と、その解消を楽しめるお話でした。

https://novel18.syosetu.com/n8865im/


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