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母(66歳)のこと

今の私は、結婚して実家を出ております。
でも子どもが生まれてからは週に2、3日お手伝いに私の母が来てくれています。
今月に入ってから子どもは保育園に行くようになり、来てもらう頻度も減りました。

そんなある日母が実家に帰っている時に風邪をひいていたようです。
何もやる気になれず、ひたすら寝て過ごしていたらしいのですが、多少治ってきてからはテレビを見ていたようです。

だらだらと、あまり多くを考えずに済むような何かを見たかったらしいのですが、そのチョイスに驚きました。
なんとアニメの「薬屋のひとりごと」を見ていたらしいのです。
しかも楽しかったらしく、私に知ってる?なんて聞いてきたんですよね。

66歳の名実ともにおばあちゃんの私の母ですが、アニメを見て楽しいという感想を持てるようです。
感性が若いというか、なんというか…。

もちろん同じような歳の人で、全然普通にアニメを見ている人もいるかもしれません。
しかしウチの母は、継続してアニメを見ているわけではありません。
面白いと言っていたのは映画の「サマーウォーズ」とかかなと思います。

そんな人でも体調不良のとき、だらだら見るテレビにアニメを選んだところに驚きました。
確かに昔から比較的感性が若い人で、10年くらい前に私が勧めたTwitterを今でも継続して見ているようです。
そこから自分の知りたい、美術館の情報をうまいことピックアップしているらしいのです。

我が母ながらえらいなーと思います。
若い感性がなければいけないとは言いません。
しかし、面白いものへのアンテナはたくさん張っておくのはいいことだと思うのです。
年齢を理由にいろいろなことを排除してしまうのって勿体無いですよね。
何にでもトライして、楽しめるものがあったらラッキーだと思います。

先日「薬屋のひとりごと」が面白かったと聞き、それを楽しめるなら…とついでに映画のブルージャイアントを勧めてみました。
話題の映画でしたし、マンガも面白いし、私の友人も激推しだったので。
残念ながら私は子どもがいるのでテレビはアンパンマンonlyになっているので、見れていません。
でも良い映画なのは知ってるぞと勧めてみました。

そちらも早速みたようで、簡単な感想を送ってくれました。
すごいなぁと改めて思いました。
フットワークが軽いというか、人が勧めるものを躊躇せずに取り込めるのは偉いなぁと。
しかも、映画の音楽でドラムを担当しているのが、最近NHKの「クラシックTV」でファンになったドラマーさんとのことで、めっちゃカッコよかったとのことでした。
私の知らなかった新たな情報まで仕入れてくるところに脱帽です。

このまま母には新しいものにも挑戦できる人間でいてもらいたいなぁと思うのでした。

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