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雲の切れ間から

世界はきっと私に優しい
その隙に私は立っていて、
幼い頃を思い出すそんなお話

昭和と平成を跨ぐ頃
私はどこにいても
何かと人から嫌われて
人でない何かと喋る悲しい子供だった
先生からは
「少しでも友達を作りなさい」
と言われて、
友達を作り連れて行くと
先生は「何?」と顔をする
ただ私は友達を紹介して、
先生に言われた通り友達を作りましたと業務的に見せて、よかったねと言って欲しかっただけなのに

私はと言うとその子と一緒にいても
とても心地よく、
自然体な私でいられた、
だけど大人や周りの人たちに
ものすごく不思議な目で見られた

時代が平成数年になって
私は中学生になった
けど相変わらず友達はできない
でも日に日に開いていく私の心
人並みな中学生に成れず仕舞いで
周りまで消えていくそんな毎日を過ごし
三階建ての校舎からもし飛び降りても
誰も気が付かないだろう
私の鞄が無くなって、
私の存在が消えても誰も気が付かないしと言う前例があるので
今消えても大丈夫だろう