そのお店の「常連様」になる3つの理由
(読了時間:約2分30秒)
・大切な”連れ”が喜んでくれる
・恰好よくいられる
・自分らしくいられる
大切な”連れ”が喜んでくれる
自分にとって大切な人が楽しそうにしている姿、美味しそうな表情をしているとき、それは自分自身にとっての幸せだったりしますよね?
大切な人の「幸せ」を生み出してくれるお店、それは何にも代えがたい貴重な場所です。
故に「常連様」と呼ばれたい、いや、むしろ「ずっと通わせていただきたい」とか言われたりします。
恐縮です笑。
さいきんはネットからの予約も多く、その際にはコメント欄がついているので詳細やご希望が事細かに書いてあったりするのですが、その中で、
「先日初めてお邪魔したものです。彼女がとても気に入ったみたいなので再度利用させていただきたいと思います。前回と同じ窓側の席でお願いします」
みたいなコメントを下さったお客様がいたんです。
これ、まさに「大切な”連れ”が喜んでくれる」に該当した例です。
直接お言葉をいただけることも多いですが、こうやって文面で残る形で伝わる”感謝の言葉”というのも嬉しいものです。
(結局自分の感想を書いてしまう悪い癖笑)
恰好よくいられる
「ここにいれば、自分、恰好よくなれてる気がする!」
って場所ってないですか?
「内装がお洒落」だったり「空中階のお店で隠れ家的」だったり「センター街から少し外れた穴場」だったり。
「え!?こんなところに通ってるの!?」
「知らなかったー!こんなところにこんな店があったなんて!」
「おしゃれー!」
なんてリアクションされたら、もうテンション上がりますよね?笑
自分自身に何かがあるわけじゃなくて、その場所の力を少しばかり拝借して自分のことのようにする。
つまり、自分をより着飾って魅せることが出来る場所には通いたくなるものです。
例えるなら、「化粧」とか「一張羅」とかに似ている考えかもしれません。
「素の自分+α」
僕のお店に通ってくださっている方の中にもこのように思ってくれている方は多い気がします。
毎回別の女性を連れてきて、毎回同じお洒落で派手目なデコレーションをしたカクテルを注文する男性。
(もちろん僕たちはサラッとした対応に終始します。ちなみに女性がお手洗いに行った隙にチラッと会話をしたりもします)
ここだったら女性が喜んでくれるであろう商品が出てくる。
(最初のチャプターとも被りますね笑)
「自分が知っている店が女性を喜ばせてくれる=自分の行きつけの店は洒落ている=自分はセンスが良い=自分は恰好良い=・・・」
みたいな無限ループが形成されたりもします笑。
自分をよく映してくれる環境にはずっといたいものですよね。
自分らしくいられる
これ、バーの神髄だと僕が思っていることです。
「自分らしくいられる」ってものすごく広義に捉えることができますし、そもそも「自分らしくって何?」って部分から始まるとは思うんですけど。
僕的に簡単にまとめるとですね、
「思ったことがサラッと言えて、感じたこともサラッと言える環境」
つまり、「素直になれる環境」「本音が言える環境」ってことです。
(簡単にまとまってない説笑)
「常連様」にはたくさんのタイプの方がいますが、特にカウンターでお話をしてくださる方は皆々様ですね、きっと仕事とプライベートは別のタイプ、分けているタイプなんじゃないかなと感じています。
バリバリのビジネスマンの人が肩の荷を下ろしに僕の店にいらっしゃる。
仕事で悩んでいる若手社員が愚痴を言ったのちに相談にいらっしゃる。
出会いがないと嘆いている独身者が夢見がちに理想の恋愛を語りにいらっしゃる。
どれもこれももしかしたら同僚や友人に話している内容かもしれません。
でも、僕たちバーテンダーのような「カウンター越しの人間」に喋るってことはある意味本人にとって何のリスクもなければ何のお喋り特典もないんですよ。
その人たちの仕事に携わっているわけでもないですし、がっつりプライベートで絡んでいるわけでもない。
(多少の絡みがある人はもちろんいますが、がっつりではないです)
つまり、僕たちに何かを話してくれることっていうのは本人の気持ちの部分の調整が目的のほとんどを占めているってことです。
これを「自分らしくいれる」と表現するのではないかと思うわけです。
バーは良いですよ。 居酒屋さんも良いですよ。 おばんざい屋さんも良いですよ。 どこも素敵な場所です。 自分が素敵だと思える理由があればどこだって自分にとっての大切な場所になるんです。 そんな場所だと多くの人に感じてもらえるように、心にいてもらえるように今日もバリバリ動きますよって。
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