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今まで以上にChatGPTと一緒にいた1週間【ChatGPTオンラインハッカソンに出場して】

今回直近参加したヒーローズリーグのChatGPTハッカソンの振り返りも兼ねて、改めてハッカソンについて考えてみようと思います。制作物はこちらです。


アイデア出し

このハッカソンはイベント公開時からコンセプトが発表されていました。つまり開発期間以前から開発は可能。とりあえず参加申し込みの時点から何を作るかについて考えてみました。

ChatGPTを使った新しいサービス、アプリケーション、またはゲーム
ChatGPTを使って自動生成されたコードを活用した新しいアプリケーション
ChatGPTにコードを生成してもらい、それを活用したアプリケーション
ChatGPTとペアプログラミングを行って、共同でアプリケーションを開発
ChatGPTによって提供された応答を活用し、他の技術と組み合わせてアプリケーションを開発
ChatGPTに発表物を提案してもらい、それに従ってアプリケーションを開発(難易度高め)

ハッカソン概要(この文章もChatGPTによって作成されております)

このハッカソン概要を読んだ感想は一言、「範囲広っ!!!」。今回チームを組まずぼっちソンで、誰かとアイデア出しもできない中、この範囲の広さは面食らった。範囲広すぎて逆に絞れない。
とりあえずまず考えてみたのが、
     "ChatGPTのChatGPTによるChatGPTのためのプロダクト"
アイデア出しからコード作成まで全てChatGPTにやってもらう。さらには、ハッカソン成果発表時には何組のチームが出て、どんなプロダクトがあって、その中で投票で1位になるプロダクトを作ってほしいと依頼。

私のプロンプトの至らなさもあるんでしょうけど、得られた回答がいまいちピンと来ずこの計画は早々に断念。

ナ二まごっち作成

その他の案としては、

  • 勝手にCM作成(お題をもらったら、そこから連想できる絵を作って、音楽も作って、つなげる)※DALL-E3が使いたくての思いつき

  • 自然言語で育てるナニまごっち

CM作成はさすがに実装量がかけられる時間を超えてたのでやめました。
「ナニまごっち」はこれを作ろう!って決めてしばらく実装してました("これは「たまごっち」に見えるかもしれませんが「なにまごっち」です。ぱくりじゃありません。"ってプレゼンするイメージまでしていた)。

DALL-E3が作ってくれたたまごっちもどき。
こんな感じで大量に「〜っち」が作れそうだと思っていた。

たまごっちと違って、ユーザーは決まったアクションではなく自然言語でいろんなアクションを起こし、それをChatGPTが評価していき、最終形態を決めるというルールで、LINEで育てる育成ゲーム的なものを作ろうとしていました。でも途中でふと思います。
 「それ、おもしろいか?」
たまごっちは限られたアクションを積み重ねることで将来何になるかが違い、おやじっちなんてのもいる。
もうこれでおもしろさは完成しているのです。ChatGPT組み合わせたとて、そのおもしろさが増幅するようなアイディアは思いつきませんでした。そして途中で終了。育成ゲームで勝負するならわたなべさんのししゃもくらいのインパクトないとね。

「ChatGPTに喧嘩の仲裁をさせる」案は他のハッカソン出場に誕生

そんなこんな考えているうちに、別のハッカソン(都知事杯オープンデータハッカソン)の発表日を迎えました。その時のチームで会話している中で、新しいアイディアが生まれます。
「ChatGPTに喧嘩の仲裁をさせてみるのはどうか?」
ここから今回発表した「喧嘩裁判長」の実装に突入します。構成は一番自分の慣れたLINE×GAS×スプレッドシートで実装可能なことはイメージした上で、一番重要なChatGPTが喧嘩の仲裁をできるのかどうかの検証が必要です。
ChatGPTに夫婦やカップルの喧嘩例を考えてもらい、その例を使って仲裁できるかをいくつか試してみました。うん、まぁまぁな答えは返ってきそう。
次はどのような動きにするか。「両方が喧嘩裁判長に思いの丈をぶちまけて、裁判長がジャッジする」なら実装は楽そう。ただ、
「実際そんなシチュエーションそんなあるか!?」
お互い喧嘩裁判長に愚痴ってみようねーってやりとりがある時点で喧嘩しとらんやん。
もうちょっとありえるシチュエーションを想像。こんな感じ。

なんとなく思い当たるからとりあえず謝る→よけいに怒らせるみたいなことのないよう、
謝り方も提案

勝ちに行くのか否か

以前別の記事に書きましたが、ハッカソンに参加しプロダクトを製作するには自分時間が必要です。日々の限られた自分時間の中でハッカソンに参加するには明確な目標が必要です。
私の場合、ハッカソン出場時は基本的に勝ちに行くことを目標にしています。ある程度出来上がったところで、このプロダクトで勝てるかについて吟味してみました。

  • ChatGPTの使い方として:プロンプトの工夫もさほどしていないので、使い方としてはありきたりか?

  • 構成として:LINEだと派手さ、インパクトに欠ける

  • 技術力:言うまでもなく高くない

このあたりの理由で今回勝つのは正直厳しいと考えました。ただ、今開発中の「育児サポートLINEキクゾー」のサブ機能として、夫婦の喧嘩仲裁ができたら理想だと考え、この実装はきちんと形にしておきたいというモチベーションでなんとか締め切りまでに形にしました。

結果は投票1位

この結果は私のプロダクト自体がよかったというよりは、司会進行の方々の上手な盛り上げ方さまさまだと思っています。私より前の発表の、ひげだるまさんのAI読み聞かせ、チームpHのトロンボーンマスターはどちらもインパクトがあり、トロンボーンマスターはobnizを用いたプロダクトでデモには圧倒的な強さを感じました。その後のLINEBotなのでだいぶ弱いなぁと思っていたので、1位をいただいたのはひとえに司会進行の皆様のおかげだと思いました。ChatGPTオンラインハッカソンについてはこんな感じです。ちなみにChatGPTのつっこみどころは…

Aさんの訴えをBさんに伝える時に「直接的ではなく遠回しに」ってお願いしているけど
大抵そのまま言っちゃうあたりぶきっちょで好き

これからに向けて

初めてハッカソンに参加してから、とにかくハッカソンで何か作り上げるという体験が楽しくて、日程さえ可能であればどんどん参加するようにしています。

これ以外にエントリーしたけど作りきれなかったハッカソンが1つ

自分が正直一番驚いていますが、最近のハッカソンではそれぞれ賞をいただいています。
同じコミュニティー(ハッカソン研究所)のちーろってぃーさんの記事(下記)にも書いてあるように、ハッカソンに参加する際の意気込みは人それぞれだと思います。勝ちに行く人、笑わせにいく人、趣味に走る人・・・

私はほぼ毎回おこがましくも「勝つこと」「賞を取ること」を目標としています。ただし私のプロダクトを見て、「これ作った技術すごい!」ってなることはまずないのも分かっています。
そんな中でこれからも戦っていくために、

  • 課題解決かおもしろさのどちらかは必ず追究する

  • 伝わりやすいものを作る

初心者が少し技術を習得した時あるあるだと思いますが、何か複雑なものを作りたくなってしまうという。そうすると自分では頑張って作っているつもりが、「で?」ってプロダクトになってしまいがちです。
なので初心者(というか非エンジニア)なんだから、難しいことをやろうとするんでなく、「〜〜をする」「〜ができる」アプリという風に明確な目標の決まったプロダクトを作るよう心がけようと思います。

1つでもアウトプットできる方法を身につけたら、とりあえずハッカソン出てみましょう!!

私の場合はこれがLINEBotでした。技術がないと何も作れないって思ってしまいますが、ないならできることは限られているので、それとハッカソンテーマを組み合わせて何かできることをあれこれ考えてみることが大事かなと思います。同じようなものばっかり作っていてもいいと思います。作っている中で必ず気づきがあります。
そしてハッカソン出ている間に「本当はこんなことしてみたかったなぁ」と思うことがあれば、そこで次のハッカソンまでに新たな技術を習得するように学べば、ハッカソンごとにレベルアップできるフローが出来上がります!(まだレベル低い私が言うのもなんですが笑)
ハッカソン出てみたいなと思ったそんなあなたに、早速ハッカソンのお知らせがありますよ♫

おしまい。

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