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蓮ノ空(リンクラ)の聖地、金沢を行く【前編】

私の住む一宮市から金沢市までは非常に近い距離にあり、東海北陸道と北陸道を使えば最速二時間半で到達することが出来る。
そんな金沢の地がラブライブの新企画、バーチャルスクールアイドルプロジェクト(現・ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ)における舞台として発表された時、私はとても嬉しかったのだ。
何せラブライブの聖地と言うと大半は東京か沼津といった遠方の地であるが、金沢程度の距離なら気軽に訪れやすいためである。

これまでラブライブの聖地で最短距離にあると言えば沼津だったが、新東名高速などを用いても4時間は要する距離だ。
静岡がいかに愛知の隣県といえども、駿河国の東端に位置する沼津は決して近いとは言えない。
それに比して金沢は愛知から二県も跨がないとたどり着けない割に、静岡東部よりも遥かに早い時間で辿り着くことが出来るというのは面白い。

直線距離で見ても、金沢のほうが近い

もっとも、沼津へ行くのに時間がかかる理由は、一宮が愛知県でも西端の県境に位置しているためである。
ほぼ岐阜に近い場所から愛知を横断した上で静岡に入るわけだから、実質的には愛知県(尾張三河)と静岡県の大半(遠江駿河)を通過することになる。
令制国で言えば4カ国を跨いでいるのだ。
これに対して金沢は、岐阜(美濃飛騨)と富山(越中)を通過するのみであり、その数はわずかに3カ国となる。
令制国基準で距離感を測ると、実は金沢が近いと感じるのは不思議なことではないのだ。


金沢駅

北陸新幹線開業に合わせて綺麗に整備され、一部では金沢の顔などとも呼ばれる豪勢な駅舎を有する鉄道駅だ。
巨大なガラス張りのもてなしドームと呼ばれる構造物は現代的な印象を抱かせる一方、兼六園口(旧東口)の正面に位置する鼓門つづみもんは純和風のモニュメントとなっているのが対照的である。
兼六園金沢城公園などの和風な観光資源を有し、これを活用して観光都市として整備しようという整備者側の意気込みが伝わってくる。

そんな金沢駅だが、私が到着した午前10時頃は思った以上に人が少なかった。
上の画像はその際に撮影したものだが、休日の朝からこれほど閑散としていて大丈夫なのかと思ったほどである。
しかしながら、そのような心配は全くの杞憂だったのだ。
なんと、わずか一時間後には観光客で溢れかえっていたのである。

その理由は間違いなく北陸新幹線だろう。
北陸新幹線で朝一番に来た観光客が一斉に下車し、金沢駅前の人口密度を一気に引き上げたものと思われる。
こういう事象を目の当たりにすると、北陸新幹線開通の効果たるや絶大なものがあるものだと実感せざるを得ない。

金沢駅前の駐車場
側面から見た鼓門
めぐちゃん…金沢駅だよ

あれこれ書いたが、実は私が金沢駅を訪れたのは今回が初めてなのだ
何度も金沢に行っているが、ただの一度も利用したことはない。
それどころか駅前に来たことも無いので、金沢駅の駅舎を見たことすら無かったのである

その理由は明白で、金沢へ行く際に鉄道を利用したことがないからだ。
当然、今回も自家用車で訪れている。
そのため私にとって金沢へ来たなあと実感するのは金沢駅ではなく、北陸道の金沢森本インターチェンジなのだった。

金沢市街地へ行く際は、金沢森本ICから山側環状(国道159号)を使うのが一般的

ラブライブ ! 蓮ノ空ゲーマーズ

金沢市にゲーマーズの常設店舗は無いが、金沢が蓮ノ空の舞台として設定されたことを受けて期間限定の店舗が設置されている。
金沢駅付近に立地している複合商業施設である金沢フォーラスの4階にあり、期間は令和5年4月28日から同年9月3日までだ。
蓮ノ空だけでなく、ラブライブシリーズ全般のグッズを取り扱っていた。

当初の予想に反して順調に人気を上げている蓮ノ空だが、店舗はご覧の通り閑古鳥が鳴くような有様だった。
もっとも、金沢駅の項目で述べたように新幹線が到着する時刻の前後で周辺人口が大きく変動することから、ここも一時間後にはもう少し来客者が増えていたのかも知れない。
北陸新幹線が運んでくるのは、ただの観光客ばかりではないはずだ。

しかし、裏を返せばこの状況こそが金沢にゲーマーズの常設店舗を設置できない事の証左と言えるのかも知れない。

人の入りはまばらだ

ショップの横には特設会場が設けられており、各メンバーのサイン入りパネルのほか、アクリルスタンド等を置いて撮影できるフォトスポットも設置されていた。

みらぱ推しの私にとって絶好のタイミングだった
みらくらぱーく
めぐちゃんこと藤島慈ちゃん。私の推し。
瑠璃乃ちゃん
梢パイセン
花帆ちゃん
綴理パイセン
さやかちゃん

先のショップで購入しためぐちゃんのアクスタを用いて二枚ほど撮影したが、慣れていないからかどうにもしっくり来なかった。


近江町市場

金沢の観光名所の一つで、鮮魚店や飲食店が立ち並ぶ商業施設だ。
蓮ノ空においても登場しており、さやかちゃんがバイトしたり綴理パイセンが魚に語りかけたりしていたのはここである。

どうやら大松水産という鮮魚店らしいのだが、土日は観光客でごった返しているため狭い通路で撮影などしていられなかった。
そのため、残念ながら外観のみの撮影となる。


昼食以降については、後編に続く。

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