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織込区間は要注意!出来れば避けたい首都高の難所

首都高速には危険な箇所や区間が多数あるが、その一つが熊野町JCTから板橋JCT間の織り込み区間だ。

織り込み区間というのは、短区間で合流と分離をする際に交差するような交通の流れになっている区間の事をいう。
これだけでは分かりにくいので具体的に説明すると、片方は右車線から合流して左車線へ分岐し、もう片方は左車線から合流して右車線へ分岐するという流れになっている区間の事で、合流してから分岐するまでの間に、相互に交差するように車線変更をすることを要求されるわけである。
要は危険な区間なのだ。

私は首都高速の下調べを入念に済ませてから現地を走ったので、当然織り込み区間の存在も把握していた。
そのため、ある程度余裕を持って走行することが出来たように思う。
とはいえ、大なり小なり焦る区間であることは違いなく、積極的に走りたくはない区間だと言える。

ちなみに私はこの区間を赤のルートで走行し、5号池袋線で埼玉へと向かったわけである。

赤線は右車線から合流して左へ、青線は左車線から合流して右へ行く

ちなみに、この織り込み区間が存在する熊野町JCTから板橋JCTの間は、首都高速5号池袋線と首都高速中央環状線の2つの路線の指定を受けている
これは道路行政においては重複区間と呼ばれるもので、同じ道路が複数の路線として指定されている区間の事を指す。

首都高には、本記事で取り上げた熊野町JCTから板橋JCT間の他、小菅JCTから堀切JCT間にも織り込み区間がある。
いずれも首都高の難所として、各所で名前が上がるJCTだ。

また、織り込み区間ではないが、難解かつ特殊な構造をしているのが箱崎JCTだ。
箱崎ロータリーと名付けられた環状交差点(ラウンドアバウト)を用いたJCTで、一般道からの出入口、高速の分岐、そして箱崎パーキングエリアなどが集約されている。
詳しくは首都高速道路株式会社のHPを見てもらうといいのだが、恐らく初見では脳が理解してくれないだろう
経験として一度走ってみたいが、あえて箱崎ロータリーを利用する理由がないので、現時点ではいつになるかわからない。

今回は首都高をテーマに記事を書いたが、織り込み区間の存在は首都高速に限った話ではなく、狭小な土地に建設されがちな都市高速には多い。
例えば、名古屋高速都心環状線と同6号清須線とが接続する明道町JCTから都心環状線丸の内出入口までの区間も織り込み区間に当たる。
この場合は、6号清須線から都心環状線丸の内出入口で退出する車両と、都心環状線(時計回り一方通行)を直進する車両との織り込みとなる。

糸を織り込むように交差するから織り込み区間という

昨年、関東の首都高速を走った際に危険な区間があった事を思い出したので、独立した記事として書いてみた。
地図や資料を読んで分かった気になっていても、実際に走行してみると違った感想を抱くことがある。
難所と言われる場所とは言えど、思っていた以上に分かりにくいと思う事もあれば、案外大した事がないと思う事もある。
そういう感覚を楽しみに行くと言う意味でも、一度走ってみてはいかがだろうか。
もちろん、安全のために道の下調べをしておく事をおすすめする。

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