見出し画像

にわかラブライバー、ライブの楽しさを知る

前回の記事では、ラブライバーに偏見を抱いていた私が、いかにしてにわかラブライバーとなったかという所まで書いた。
今回の記事では、そんなにわかラブライバーとなった私が、ライブの楽しみ方を知るに至った経緯を語ろうと思う。


初のライブ参加

昔のライブのイメージといえば、転売屋が跳梁跋扈してチケットの入手は至難であり、規制入退場が徹底していない(もしくはしていない)ために地獄のような人混みに揉まれるという印象しか持っていなかった。
何が言いたいかというと、一昨年までライブなど行きたいと思ったことは殆ど無かったのだ

しかしながら、ラブライブと言えばその名にあるように「ライブ」の話題を避けて通ることは出来ない。
ラブライブのことをよく知らない人のために説明すると、ラブライブにおいては劇中におけるグループ(μ's等)がそのまま女性声優のユニットとして活動しており、各々が演じるキャラクターの衣装を着るなどしてライブパフォーマンスをするのだ。
要はアニメやゲームといった二次元のキャラクターだけを楽しむか、さらに進んでアイドル声優のライブにも足を運ぶ楽しみ方をするか否かという岐路に立っていたのだ。

ところで、私がラブライブスーパースターを観始めたのは、以前記事にも書いたとおり中国領事館のツイートを目にしたことに端を発するわけであるが、ここで注目してほしいのは当該ツイートの日付だ。

令和3年10月15日付のツイートなのだが、実はこの二日後に私は人生初のライブ参加を経験している
この時期にちょうどゾンビランドサガの幕張ライブに当選しており、同月17日に現地でライブに参加していたのだ。

現地では一枚たりとも写真を撮っていなかったことに気付く

ライブには殆ど興味が湧かなかったと書いたが、その例外がゾンビランドサガだったのである。


ゾンビランドサガとは

ゾンビランドサガはアイドルアニメではあるが、普通のアイドルアニメではない。
なんと、ゾンビの少女たちがアイドル活動をするという異色の作品だ。
放送開始時までアイドルアニメであることを世間に対して一貫して秘匿し続け、テレビ放送前にイベントで先行公開された際にはイベント参加者に対してSNS等で口外しないようにという箝口令が敷かれたほどだった。

私が観始めた時は3話くらいまで配信されていたが、私自身もあえて事前情報を一切調べること無く視聴したところ、見入ってしまったというわけである。
事前情報による先入観を排除して観たほうが面白い作品に出会えることも多いのだが、まさにその典型だったと言えよう。

そういうわけで、アイドルアニメへの入口は実質的にゾンビランドサガと言えるものの、あまりにも異色過ぎる作品であるためにアイドルアニメという括りで観ていなかった。
そのため、ゾンサガ以外のアイドルアニメそのものに対する抵抗感は薄れていなかったし、アイドルアニメではなくゾンサガという作品だから好きだという特別枠のように思っていたのだ


ゾンビランドサガLIVE~フランシュシュ 佐賀よ共にわいてくれ~


ゾンビランドサガをすっかり気に入った私は、車で佐賀県まで聖地巡礼をしに行くほどになっていたのだが、やはりここは劇中のような感動をライブで味わいたいという思いを抱くようになっていた。

また、人生で一度もライブに参加したことは無かったということもあり、万事経験してみるべしと思いライブチケットの抽選に参加したところ、見事に当選することが出来たのだ。

しかし、後述のとおりペンライトの用意をすることが出来ず、どうにも不完全燃焼な感想で終わってしまったのだった。

幕張の画像が無いので、私が好きな懸垂式モノレールをのせておく
(千葉都市モノレール)

ライブ初参加から得たもの

ペンライトとは

ライブといえば、ファンが片手もしくは両手にペンライトを保持し、楽曲に合わせて上下左右に振り回すペンライトが印象的だろう。
とはいえ、このペンライトの持参は参加に当たり必須とされていないことから、当時の私は「ペンライトは無くても良いが、盛り上がるためにはあった方が良い」という程度の認識しか持ち合わせていなかった。
これが大きな間違いであったと思い知らされたのが、このライブだったのだ。

ライブにおいては各ライブ毎にペンライトが販売されるものであり、今回も会場の物販コーナーで他のグッズと共にペンライトが販売されていた。
ペンライトはライブでの盛り上がりに必要だろうから相当数の在庫を用意しているだろうと判断し、格別早い時間帯に物販コーナーへ向かうことをしなかった。
その結果、物販コーナーに入った時点でペンライトは売り切れてしまっていたのだ。


ペンライト無しのライブ

仕方ないのでペンライトを所持しない状態でライブへ参加することになってしまったのだが、案の定物足りなさを感じてしまったというのが率直な感想だ。
なにせ周りはペンライトを所持している中、自分たちだけ手に持つものが何もない状態というのは、周りに比べて浮いている気がしてならなかったかららに他ならない
その為、どこか吹っ切れて盛り上がることが出来なかった部分があったと思う。

そもそも、私自身のライブというものに対する認識がズレていたのだろう。
ライブとは現地で生のライブパフォーマンスを観ることが出来るものだという程度の認識であり、最悪突っ立って観ていても楽しめると思っていたのだ。

後で知ったが、このようにライブで起立しているだけの状態の人間を「地蔵」などと呼び習わすそうである。
この時の私は、まさにお地蔵様だったことだろう。
ほぼお地蔵様をやった感想としては、音楽や会場の雰囲気に合わせて体を動かし、皆で盛り上がったほうが楽しいということだった。

ライブとは、単にアーティストのライブパフォーマンスを生で観られるものというだけに非ず
アーティストのパフォーマンスに合わせてファンが盛り上がり、共に皆で楽しむ空気を作るというような性質のものであると、初めて知ることが出来た。
人にもよるし万事正しいわけではないのだろうが、少なくとも私にとってはそういうものだと理解したのだ。
要するに、お祭り騒ぎと呼ぶに相応しいと言えよう


こうした経験を経て、現地参加のライブにおけるより良い楽しみ方は一緒にペンライト等を振り回して盛り上がることであり、またペンライトはこれを達成するために必要な最低限の装備品であるのだという事を学んだわけである。
そして何より、この一連の経緯があったからこそ、ラブライブのライブ現地参加における心構えや必要な装備を予め備える事が出来たのだと思っている。

人生万事経験する事こそが肝要であり、可可ちゃん曰く失敗は成功の準備運動だとも言う。
ラブライブの話をするのにゾンビランドサガの話ばかりしていたが、いよいよ次はラブライブの現地参加に至った経緯を書き記したい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?