勉強なんか出来なきゃよかった
両親と過ごした4日間を終え、
久しぶりに自分の家に帰ってきた。
正直なところ、ホッとしている。
父の顔色も、母の顔色も伺わなくて済む
余計なことを言われなくて済む
なるべく元気に振る舞わなくて済む
わたしは、親族の中で一番勉強のできる子だった。
運動もそれなりにできた。
両親のために勉強していたわけでは決してないけれど、
テストの結果や通知表を渡せば、満面の笑みで喜んでくれた。
思い出せないだけなのかもしれないけど、
褒められた記憶がそれしかない。
社会人になってから、体調を崩してから、
掛けられる言葉は
「能力があるのに、もったいない」
両親に悪気はない。
分かっている、分かっているけど
会社で活躍できないわたしも
体調を崩しているわたしも
死にものぐるいで勉強していたわたしと
同一人物なんだよ
今のボロボロのわたしも肯定してくれないかな、、
心配してくれている両親にそんなこと言えないな。
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