こんばんは　michio★★★です。
役所広司さんが東京渋谷のお洒落な
公衆トイレの清掃員を演じる
日独合作映画《 PERFECT DAYS 》考察
2回目です。
よろしくお願いします。

平山さんのもうひとつの仕事とは

映画《 PERFECT DAYS 》は劇映画でありながらドキュメンタリー映画の趣きがあります。
さらに極上のファンタジー映画でも
あります。

現代の東京を舞台にしたおとぎ話です。

ファンタジー映画としての
映画《 PERFECT DAYS 》を考える上で
役所広司さん演じる平山さんのもうひとつの仕事が重要な鍵になります。

平山さんは渋谷の公衆トイレに到着したら
まず最初に素手でトイレに散らかっている
ゴミを片付けます。
その後は清掃用のゴム手袋をします。

平山さんには不思議な力が…

渋谷の公衆トイレ清掃員の平山さんには
不思議な力があります。
平山さんの手からは
生きづらさを感じている人に
勇気を与えるパワー《 気 》が出ています。

つまりこういうことです。

朝1番に平山さんの素手でゴミを拾われた
公衆トイレには平山さんの《 気 》が
宿ります。
平山さんの《 気 》を宿した公衆トイレを
利用した人は何かよく分かりませんが
少しだけ生きる力が
湧いてきます。

では具体的に追っていきます。

冒頭のシーン　
平山さんが素手でゴミを片付ける前に
トイレに逃げこんでいた男の子がいました。

彼は母親からのDV（児童虐待）が怖くて
トイレに逃げこんでいました。
先に飛び出した男の子のグループとは関係ありません。
隠れていた男の子は母親と弟、妹？と
お出かけしていました。

平山さんは男の子の苦悩を瞬時に察知して
手袋を脱いで男の子の手を握り《 気 》を
入れてあげました。
男の子は
何だか分からないけど おじさんと手をつないだら、母親に立ち向かえる勇気が湧いてきました。
母親に連れられるも振り向きざまに
おじさん、ありがとう！！勇気が湧いてきたよ！！と手を振ってます。

もうひとつ

黒人女性のシーンでは
女性がトイレに駆け込み
用を済ませて平山さんを見るなり
「ありがとうございます。」とお礼をいいました。
実はこの黒人女性は素晴らしい感受性の
持ち主です。

ただこのシーン
普通に観たら
東京のトイレはなんて清潔できれいなのでしょう！！　私の国では考えられません！！
おお　あなた（平山さん）がこのトイレを
毎日清掃しているのですね。
本当にありがとうございます！！となります。

違います。😃

素晴らしい感性の持ち主である
黒人女性はトイレで平山さんの《 気 》を
もらいました。
女性は世の中の生きづらさから開放され
生きるエネルギーを授かります。
彼女はすぐに自分に《 気 》をくれたのが
目の前にいる平山さんだと分かり
「ありがとうございます」となります。
さらにもうひとつ

感性の鋭い人は肌の色や人種に限定せず
あらゆる人にありますよと人種や肌の色で
人を判断するな！！と訴えています。

平山さんの《 気 》はどこから …

では今回の考察 最後になります

平山さんの《 気 》は
どこから来るのでしょうか…
それとも平山さんの体の中で
生まれるのでしょうか …
平山さんの
人に元気を与える《 気 》は
アパートにあります
神社でいただいた
御神木の新芽から出てます。
平山さんは小さな御神木に自分の手をかざして霧吹きで丁寧に水やりをしていました。

この時に
平山さんの手には不思議なパワー
《 気 》が宿るのでした。

映画《 PERFECT DAYS 》は
渋谷の公衆トイレを利用する生きづらさを
感じている人々にほんの少しだけ
生きるエネルギーを与えて救済していく
平山さんのもうひとつの仕事を描く
ファンタジー映画です。

次回は

平山さんが抱えている生きづらさに
ついて考えます。
あ　それなら分かる！！
平山さんもASD自閉スペクトラム症に
違いない
玄関にきちっと自分のものを並べる…
朝必ず自販機で缶コーヒーを買う…
東京スカイツリーが見えたらカセットテープの音楽をかける…

確かにASD自閉スペクトラム症の兆候を
感じます。
私も最初はそう感じました。

果たしてそうでしょうか…

次回も映画考察Youtuberが
絶対に思いもつかない
考察記事を目指します。

最後までありがとうございました。

続きます。