桐谷さんの投資手法を体系立ててみた【概要編】

はじめに

桐谷広人氏の優待生活がTVで知られるようになったことなどによって、株主優待を目当てに投資を行う優待投資が注目を浴びている。
ただ、桐谷広人氏が言う良い銘柄というと優待利回りが高いという点が強調されており、リスクのある投資として合理的な投資手法と言えるか疑問に感じる。今回、桐谷広人氏の投資手法をまとめた。
なお、本手法は桐谷広人氏の各所での発言などを元に曖昧な部分を著者の判断でアレンジしたものであり、本資料の文責は桐谷広人氏にないことを明記しておく。

投資手法の概要

桐谷さんの投資手法は一言でいえば、「優待利回りの高い銘柄に長期分散投資」というものである。本記事では桐谷さんの投資手法を下記の全体図にまとめ、その構成要素をそれぞれ説明していく。
文量の都合上、今回は簡略な説明にとどめ、別に
”桐谷さんの投資手法を体系立ててみた【詳細編】”
”桐谷さんの投資手法を体系立ててみた【ロジック編】”
を投稿予定。

投資手法の全体図

構成要素

生活資金と投資資金
生活資金と投資資金を明確に分ける。投資資金はあくまで余裕資金とし、日常の生活費に加えて病気などに備えた資金は生活資金として確保したうえで、リスクを取っても良い資金を投資資金として分けて管理する。

投資判断の方法
投資判断の方法は以下の3つによって構成される。

  1. 個別銘柄のスクリーニング

  2. 資金基準による投資判断

  3. 損切・利確基準

1.投資銘柄のスクリーニング
各銘柄の特性に着目して投資に適した銘柄か否かを判断する作業。主に配当と株主優待を併せた総合利回り4%以上と株価が下降トレンドにあることに注目する。

2.資金基準による投資判断
下げ相場の判断と通常時の資金の確保のための基準。
桐谷さんは全体として、経済や個別企業の業績に対して楽観的な見方をしており、悪くなっても良くなる。個別銘柄でもほとんどの場合は倒産や上場廃止までは悪化しないと見ている。
従って、株式市場全体が大きく下げた局面は絶好の買い場で絶好のチャンスとなる。この手法では信用取引を行わないため、その絶好のチャンスに備えて資金を通常時から用意しておく必要がある。金額の目安は投資資金の30%程度。

3.損切・利確基準
基本的には配当と株主優待のインカムゲインを目的としており、目先の株価には頓着しない投資手法のためあまり明確な言及はないが、優待の廃止や株価が2倍以上に上昇した場合は損切・利確を行う。

まとめ

実質的には総合利回りと株価推移に着目したシンプルな投資手法と言える。
長期・分散投資であること信用取引を行わないことなど、リスクを抑えるために理にかなった面がある反面、個別企業の経営状態の把握は不十分と感じた。
あくまで余裕資金の中で趣味として楽しむための投資法と言える。

詳しくは”桐谷さんの投資手法を体系立ててみた【ロジック編】”で検討予定。

参考資料

JSDAmovie 【桐谷さんが語る!“株主優待”】トークショー動画【証券知識普及プロジェクト】https://youtu.be/GHbZjBqjFrM?si=aY1VmjGVpXo0XZxy

両学長リベラルアーツ大学第14回 株主優待投資をおすすめしない理由・修正版【お金の勉強 株式投資編】https://youtu.be/RxY2Wcjl3_Q?si=o1g7IS591FToWYFa

【休止】Zeppy投資ちゃんねる株主優待の神さま桐谷さんに優待銘柄を選ぶ3つのポイント聞いてみた!【Zeppy超豪華コラボ】https://youtu.be/lG3ydpOhA1E?si=6AhGpCQidF7czf-a

【神のPCを覗く…】優待の神さま桐谷さんが優待銘柄を探すトコ覗いてみた!in桐谷家【株主優待おじさん】Zeppy豪華コラボhttps://youtu.be/i1rEsnuX7H8?si=mRpgcRfigFH9PREy

トウシル 西崎努 やってはいけない優待投資!損をしないための鉄則3選





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