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タニマチ投資法の検証_06

前回までのあらすじ

本シリーズは、私の応援したい企業でポートフォリオを組むとどうなるかというシミュレーションである。
銘柄選定基準には企業の業績の分析は含めず単純に応援したいかどうかを基準として判定している。従って、このポートフォリオは投資を推奨するものではない。
詳細なルールについては下記を参照。

今回は毎月月次の定点観測の結果の確認。

概況

2月の間に一度HEROZがストップ安を付けるなどヒヤッとすることはあったが前月比、投資開始以来でプラスを維持している。

3月22日時点

なお、HEROZに関して3月13日時点で押し目買いを実施。当日の状況は以下の通り。

3月13日時点

個別銘柄の状況

HEROZ

投資開始時点(1月22日)から見ればストップ安の下落分を含めてもプラスを維持できていたこと、ストップ安後は後を引かず上昇してくれていること、押し目買いを入れたことで利益を得られていることから通算すれば好調と言っても良いと思う。

クラダシ

黒字転換で一時株価上昇を見せたが、その後後退した。
バリュエーション的には高すぎる感があるので、黒字転換したといえどコスト管理要因での黒字化だと物足りないというのは妥当なところだと思う。

日本取引所グループ

日本市場の好調をもろに受けているザ日経プライムといったところか。
年始以来の力強い株価上昇は落ち着いてきてもよさそうなものなので、純粋に投資と考えれば利確しても良い水準まで株価が上がっていると思う。

ブックオフグループホールディングス

HEROZ,日本取引所グループの様に大きな値上がりがあったわけでもなく、クラダシの黒字転換の様に大きな転換点があったわけでもないので、あまり注目していなかった。
このポートフォリオの中で唯一純粋に投資対象としても検討したことのある企業なので、適正範囲の価格上昇だろうと思う。
現時点でHEROZよりも大きなリターンを生んでいることは特筆に値すると思う。派手な業種でなくとも投資する価値があるということを再認識させられた。

TAC

特に変化なし。
地味に値上がりはしているが誤差範囲かと思う。

考察

今後の投資方針

シミュレーションのルールとして価格の変動を理由とする売買は行わなことにしているためホールドなのだが、直感的には、HEROZ、日本取引所グループは利確しても良いと思う。

また、クラダシ、TACはポートフォリオに占める割合が小さすぎるので、投資有望とみるなら追加投資を行う、そうでないなら他の銘柄に集約した方が合理的だろう。こちらについてはルールに抵触しないので、ブックオフグループホールディングスに集約する。

今後の応援したい企業の候補

日本銀行、日本製鉄あたりは今後投資対象として検討しておきたいと思う。

日本銀行
中央銀行として良い仕事をして欲しいというのは日本国民ならだれでも思うわけで応援したい。

日本製鉄
鉄はなんだかんだと言っても重要な資源であることは間違いない。
直近は体質改善も進んでいることに加えて、インド・アメリカをはじめ積極的な投資を決めており、一見古い産業にある企業の成長事例として興味深い例だと思う。

ルールの整理

前回、1銘柄への投資上限を見直したが、他のルールについても整備が必要かと思う。
本シミュレーションは銘柄分析を行ったうえで、投資をするものではないので、客観的な投資判断として妥当性を欠くと私は思っている。
しかし、そのような投資判断をする直感的な投資家でもさすがに現状の水準であれば利益確定をしても良いと思うのだ。

現在の構成銘柄でいえばHEROZ、クラダシは成長段階にある企業で将来性に2倍3倍と売上・利益が成長することを期待というのはとても主観的ではあるが一応の整合性のある説明だと思う。
しかし、その他の企業について成長企業とみなすのはやや苦しいと思う。そうならば株価が上昇した時点で利確するのは当然のことで、直近の日本株の上昇に乗った急上昇という背景も考えれば、現行ルールのままではあまりにも条件の悪い投資と私には思える。

現状とは逆に下落した局面への対応も考慮し以下の様にPERの変化と投資開始からの経過期間をもとに利確・損切実施可否の基準を設けることにした。(期間と変化率は直感的なもので何かのデータに基づいたものではない)
基準日の株価を基にして下表の基準に抵触する場合は利確損切を実施し銘柄の入れ替えを実施する。

利確・損切実施基準

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