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幽霊を売る屋台と憑き物使い深見胡堂

初めに、今回はBing君とのコラボで、大分調子が良かったみたいで
Bing君が書いたバージョンの方が長い、しかし、コラボしたいので
悩みながら、書き直すことになり、記事にするまでに時間が掛かった
何とか書き終えたので、暇つぶしにどうぞ。

幽霊を売る屋台と憑き物使い深見胡堂


昼間は、ぎらつく太陽で日陰を探して歩き、目的の場所へたどり着く。

この地元では、そこそこ知られた〇島神社の夏祭りの屋台に、珍しく、怪しいヤバいもんを売る的屋が現れる情報を知って、地元でそんなものを売られちゃあ、こっちの商売に影響が出ちまう。

そこで、目立つ霊柩車を、近くの空き地において、徒歩で向かう男が居た。

そのヤバいもんの噂はこうだ。
夏祭りの夜、神社の境内は賑やかな人々で溢れていた。
提灯や花火の光が暗闇を照らし、屋台の匂いや音楽が空気を揺らしていた。その中に、一つだけ異質な屋台があった。
幽霊売りますという看板が目を引くが、それ以上に不気味なのは、その屋台の商品だった。ビニール袋に入れられた幽霊たちだ。

「ほらほら、見てくださいよ。これが本物の幽霊ですよ。生きている人間の魂を封じ込めたんです。信じられないでしょうが、耳を当ててみればわかりますよ。彼らはまだ生きていると思っているんです。悲しみや恐怖や後悔に満ちた声が聞こえてきますよ。」

屋台の店主は、白い髪とひげをたくわえた老人だった。
彼は、ビニール袋を手に持ち、客にせがんでいた。
その袋は、赤い輪ゴムで上部が締められており、中にはうっすらと白い光が輝いていた。それが幽霊の姿だというのだ。
「家に帰りたい……」
「お母さん、助けて……」
「許してくれ……」
袋に耳を当てると、確かに声が聞こえてきた。
顔に当たる感触は生温かく、まるで人間の肌のようだった。それは、袋の中の幽霊が、自分の運命に抗おうとしている証拠だった。

「どうですか、気に入りましたか?これは、今夜限りの特別価格ですよ。一つ500円でいかがですか?これを家に持って帰って、開けて吸えば、幽霊が視えるようになりますよ。あなたも、彼らと同じ世界に足を踏み入れることができますよ。」

これが売り文句で、一年に一度、祭りの屋台で全国を廻ってるらしい。

「冗談じゃねぇぞ、つまりだ、ビニール袋に幽霊を詰めて売る、金魚や、クワガタじゃあねえんだ。
そんなもんに入れて簡単に売るなよ。」

500円だと、安すぎる。
ともかく、商品も、値段も、本物のなら、世間に物凄い衝撃を与える代物だ。

しかし、俺らみたいな、裏稼業で心霊ネタを扱う連中しかこの的屋の情報は知られていない。

つまりは、嘘くさいインチキ手品紛いを売る、山師どまりか?
すべての証拠や噂を握り潰すヤバい奴のどっちかだ。

この情報には、続きがある、幽霊袋を買ったやつらは一人残らず行方不明らしい。

ただ、警察も動いていないと聞く。

となれば、金の匂いがする、まずは、インチキの正体を見破り脅す。
本物の幽霊売りなら、ごっそり搔っ攫う。

行方不明者の黒幕なら、助け出して、報酬をたんまり戴く
美味しい事ばかりだ。

そう言って、終わりかけのお祭りに満面の笑みを浮かべたその姿は、
黒い上下のスーツ、背は低いが、胸板は熱く、背中には、黒色の10㎝角で1メートルぐらいの長い箱を背負い、標高38mの小高い丘にある屋台を目指して、重そうな太い足をせっせっと運び187段という長い石段を登り終えると。
山高帽を目深に被り、賑やかな喧騒は終わりを告げるなか、足早に帰る
浴衣すがたの男女をかき分けて進む。

む、何やら、一番奥の屋台の前で揉めているようだ。

怪しい爺と揉める若者、そして屋台に並ぶ、うっすらと光るビニール袋が見える。

「まじか、本気で幽霊を売る奴がいたのか?呆れるぜ!」
思わず声が出る。

様子を林の茂みから伺う。
「今日が、最後のチャンスだぞ、この世のものとは思えない凄い体験ができるぞ!!」
老人は、気味悪い笑顔で言った。彼の目は、欲望と狂気に潤んでいた。
「いや、いらないよ。こんなもの。」
そう言って、袋を投げ返したのは、祭りにやってきた若者の一人だった。
彼は、友達と一緒に、屋台を見て回っていたが、この屋台には興味がなかった。むしろ、不快感と恐怖を感じていた。

「なんだと、このガキめ。失礼なことを言うな。これは、貴重な商品だぞ。お前には、分からないだろうが、これは、人間の魂の力だ。これを手に入れれば、何でもできるんだ。お前も、欲しくなるはずだ。」

老人は、怒りに震えながら言った。彼は、若者の腕を掴んで、引き寄せようとした。

「やめろよ、触るな。気持ち悪いじゃねえか。お前の幽霊なんか、誰も欲しくないよ。こんな屋台、さっさと片付けて、出て行けよ。ここは、神社だぞ。神様に怒られるぞ!」

若者は、老人の手を振り払って、言った。彼は、友達に合図して、屋台を離れようとした。

「待て、待てよ。お前たち、どこに行くんだ。これを買わないと、後悔するぞ。これは、お前たちの運命を変えるチャンスだ。今夜だけだぞ。明日になったら、もうないんだぞ。」

老人は、必死になって呼び止めようとしたが、若者たちは、彼の言葉に耳を貸さなかった。
彼らは、屋台を後にして、祭りの人混みに消えていった。

「くそっ、このガキども。分からないやつらだな。これは、神様の贈り物だぞ。これを持っていれば、何でもできるんだ。何でも……」
老人は、屋台の中に戻って、ビニール袋を見つめた。彼は、自分の手にした幽霊たちに満足げに笑った。

「まあいい、彼らは、もうすぐわかるだろう。この幽霊たちは、ただの商品じゃないんだ。彼らは、私の仲間なんだ。私と一緒に、この町を支配するんだ。この祭りの夜が終わる頃には、この町の人間は、みんな私のものになっているだろう。私の幽霊たちになっているだろう。」
老人は、狂ったように笑った。
彼は、ビニール袋を開けて、中の幽霊を吸い込んだ。すると、彼の体は、白い光に包まれた。彼は、幽霊の力を得たのだ。
「さあ、行こう。私の幽霊たちよ。今夜は、私た
ちの夜だ。この町の人間たちを、私たちの仲間にしよう。私たちの世界に引きずり込もう。彼らは、もう逃げられない。私たちは、神様だ。神様に逆らう者は、誰もいない。」

「ちょっと、待ってくれ、あんたの程の実力を持った道士は、久しぶりに見たぜ。」胡堂は声を掛けた。

「俺の商品は、憑き物だ、結構高い値が付く、俺ならあんたの商品、幽霊の袋は、一つ100万で売りさばく自信がある、どうだ、交渉しようじゃないか?」

ぼろぼろの、着物を来た、老人が歯の無い口を開け、ににやりと笑い、
「こりやぁー驚いた、長い間、この商売をやってきたが、そんなこと言われたのは初めてだ。」

「どこの誰だが知らないが、値段は500円で十分、だからあんたの力はいらないよ。」

「あんたその商品の価値解ってないぜ。」

「解ってないのは、貴様の方だ、この幽霊の御霊袋には、とんでもない価値がある。」そう言って御霊袋の一つを持った。

「そいつを、教えてくれないか、悪いようにはしない」そう言って胡堂は感じ取った、この老人からあふれ出る邪気が増すのを!
「知りたいかい、そうか、だったら特別に教えようか、
こういうことだ。」

そう言って、御霊袋の一つを持ち上げ、止めてあった輪ゴムを外して、緑色に光る物体を、美味しそうに飲み干した。

すると、老人全体が淡く緑色に光った。

解るかね、この一袋で一年寿命が伸びる、500円以上の価値がある、これで300年生きながらえて来た。

「なるほど、値段はもとより、それ自体価値がある、そして、大量に売れなくても良い理由、それは鮮度と沢山取り込んだとしても、大きく寿命が伸ばせないからだ。」

「ご名答だよ、さらにもう一つ、この御霊袋に魂を取り込んだ場合は私専用になる、君がどうこう出来るものじゃあない。」

「ちっ、だか、本当に俺がその御霊袋を利用出来ない保証は無いだろう?
試し一つ、売っちゃあくれないか?」

「ひっひっひ、だだでは無理だ。」
500円玉を渡して、御霊袋を手に取り、輪ゴムを外して
袋の中を覗き込む、
すると、グラグラと体が震えはじめ、意識が一瞬途切れた。

しまった、この俺がこの袋の中に吸い込まれようとしている。
良くみれは、御霊袋のなかから、得体の知れない緑色に光る手が
俺の口から、俺の魂を鷲掴みにし、袋に吸い込まれようとしている。

抵抗を心見るが、どうやら吸い込まれた方が良いようだ。
俺は、力を抜くとあっという間にビニール袋の中へと入り込んだ。

だが、その瞬間魂が抜けた胡堂の体は、死体となって地面に投げ出されることが想像できるが、地面に落ちたのは、胡堂のスーツとシャツとの間で真っ黒な妙な塊がびちゃっという、嫌な音を立てて落ちた。

これは、何だと老人が持っていた小枝でスーツの中身を覗くと。
赤黒い大きなナマコのようなものや、触手が無数飛びした黒いぶよぶよした塊が数体、触手の先から、紫色の液体を出している。

そして、得体のしれない物は全て、生きているらしく、呼吸をしているかのように、膨らんだり、小さくなったりしている。

そして、小さな黒い虫、爬虫類みたいなものは、まるで逃げるかのよう四方八方に走っていく。

そんな中、虫たちが鳴いているのか、音がする、
老人は、さらに近寄り、その音の正体を探った。

その音は、黒い塊たちが、各々の発声器官か何か知らない部分が
魚のエラみたいに、パクパク動きながら
「こどう~、胡堂~と」呼んでいるではないか?
「なんと、面妖な奴め!」老人がそう言って
胡堂を閉じ込めた。ビニール袋を覗くと
赤黒い煙が、ビニール袋をパンパンに膨らまして少しずつ、ビニール袋を掴んでいる口から出ようとしている。

長い事生きて色んなものを見たが、人間の姿をした、あやかし(妖怪)であったか!」

「然らば、こうである!」救急如律令、老人が、剣印を結んでビニール袋を切ろうとした瞬間、
黒い塊たちが先に、老人を襲った。

老人は間一髪で、ビニール袋を離し、距離を取った。

黒い塊たちの周りを、赤黒い煙が囲むと、少しずつ、大きくなり
そこには、人型の黒い塊が立ち上がった。

「こんな姿になったのは初めてだぜ、そして、俺が飼いならした憑き物たちが俺に、こんなに懐いているとは思いもしなかったぜ。」
「おめぇらは、戻って来いよ!!」
胡堂が叫ぶと、散り尻に逃げていていた、黒い虫たちが、黒い人型に潜り込んで行く。

すると、右目が戻ってきた、そして、口元が、開き
大きななめくじのような、青黒い舌が飛び出した。

耳は安定せず、下にずれると、尺取虫のように、自力で昇り
ゾウの耳の様にはためいて、いごごちが悪そうだ。

「さて、こんな姿で、どうもこうもねぇな。
こうなったら力づくで頂くしかない!」

「まだ、諦めてなかったか、この妖怪め!」

「ひっ、ひっひっひ、笑いが止まらねぇ、普段、隠してるもんが
出てると、何か、普段使わない、アレを使いたくなってきたぜ。」

真っ黒な人型、所々人間っぽいものがある、手のようなものを腹にめり込ませ引っこ抜くとると何やら、糸くずの塊みたいなものが手の中で蠢いている。
「俺の、腹の虫が言う、何でもいいから食わせろってな、爺さんその御霊袋全部食わしても問題ないだろ?」

「貴様、正気で無いな、ますます邪気が立ち込めておる、しかし、胡堂とやら、周りをよく見て判断しろ!」

何やら、周りがとんでもなく明るい、まるで発光している。

その中に、爺さんと二人だけ。

そして、地鳴りが起きて、足元が震えている。

「我が御前で、堂々と、邪悪な所業断じて許さぬ、かしこみ、かしこみ少彦名命の名において祓い清め候なり!!」大きな声が当たり一面に響く
「生きた神社でこれだけ罰当たりな事、不浄な物が好き勝手すればさすがに怒るであろう、さらばだ、ここでお別れだ。」老人は、全ての御霊袋を抱え込むとどんどん小さくなっていく。

ドーンというおおきな音とともに、辺り一面が強制的に清められ、
静かな、日常を取り戻した。


神社の近くに、止めてあった霊柩車の荷台の棺桶が開き、
黒こげの男が、黒い煙のげっぷをした。

今回は、大変な目にあった、奥の手を越えて、身代わりの憑き物を犠牲にして、更に緊急脱出の魂の入れ替え迄させらせたとは。

用は、スペアの体に魂が移ったのだが、その離れていた体まで影響をうけるとは、よっぽどお怒りだったか、あの爺さんは、生き残ったはずだ、数十年分の魂と引き換えにな、つまりは近いうちにまた、幽霊売りをするはずだ。

真っ黒な分厚い唇がにやりと笑い、結構、いろんな体験をしたが、今回をほど新しい体験、発見は無かった。

しぶとく、食らいついた獲物は逃さない。必ず手に入れる、久しぶりに本当に欲しいと思える、噛み応えのあるもんが出来た、暫くは、楽しみが続くぜ。」

「それにしても、今回は危なかったが、少しの間、休むとしようか。」
そう言って棺桶の中から蓋を閉めた。
続く。

次回は、Bing君Verを記事にします。
面白いのは、人間かAIかまだまだ続きます。

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