あの頃の彼女と。劇三人

アドバイスいただけたら光栄です。

あの頃の彼女と。
 
 僕は、高校生の頃彼女がいた。その子は、映画館に行くと、必ずキャラメルポップコーンのLサイズを買う、
 僕がそんな甘いもんばっかりで飽きないの?って聞くと、飽きないって自信満々に言うのだけれど、映画の終盤僕のハーフアンドハーフのポップコーンの塩の減りが早いと思ったら、彼女がこっそり食べていて、
 
 最終的に塩がなくなって、キャラメルポップコーンの甘さに二人でやられて、映画の内容全然入ってこなくて
 でも、楽しくて、そんな彼女が大好きで、必死にバイトして、高校生にしては高級品の、ブランドの指輪を買ったんだけど、
 サイズが合わなくて、最終的に彼女は、その指輪にチェーンをつけてネックレスにしていて、一生大切にするって嬉しそうに笑ってた。
 
 そんな好きだった彼女とも別れることになって、別に喧嘩したとか、嫌いになったとかじゃないんだけど、お互い大学とか忙しくて全然会えなくなって別れることにした。
 
 でも最近彼女が出来た、今日は二人で、久しぶりにあの頃の彼女と行った映画館に来た。
 
 僕「この映画館久しぶりだなー」
 
 えり「へー、この辺地元だっけ?」
 
 僕「いや、高校が近くて」
 
 えり「なるほどね」
 
 僕「ポップコーンは?買う?」
 
 えり「もちろん買うしょ」
 
 僕「じゃあ買いいこっか」
 
 
 僕「キャラメルポップコーンのエルサイズとー」
 
 えり「なんでキャラメルポップコーンエルサイズも買うのよw甘さでやられちゃうじゃん」
 
 僕「だよね」
 
 えり「ハーフアンドハーフのLサイズにしよ」
 
 僕「そうだね、飲み物は?」
 
 えり「さっき買ったお茶がある」
 
 僕「そっか、じゃー以上で、俺お会計しとくから、トイレとかいってくれば」
 
 えり「ありがとう」
 
 えりは、トイレへ、僕は会計が終わり椅子に座ってる
 
 
 まい「映画館内は持ち込み禁止ですよ」
 
 僕「あ、すいません」
 
 まい「久しぶりだね」
 
 僕「あーまいじゃん!久しぶり」
 
 まい「何してんの?」
 
 僕「彼女とデート」
 
 まい「へー彼女出来たんだ」
 
 僕「まぁね、まいは?」
 
 まい「教えない」
 
 僕「なんでよwてゆうかここでバイトしてんだ」
 
 まい「うん」
 
 僕「なんでここでバイトしてんの?家から近いわけでもないし」
 
 まい「キャラメルポップコーン好きだから、賄いあるんだよ?ここのバイト」
 
 僕「ポップコーンて賄いって言うのかよw」
 
 まい「ポップコーンハーフアンドハーフのエルサイズにしたんだー」
 
 僕「うん、」
 
 まい「ポップコーンの塩とキャラメルが同じペースで減っていくのを見て、私と別れたんだーって切なくなんない?大丈夫?」
 
 僕「、、そんな引きずってないわ」
 
 まい「何その間、引きずってんじゃん」
 
 僕「引きずってないから」
 
 まい「私は引きずってるけどなー」
 
 僕「いやいや、指輪のネックレスついてないじゃんw」
 
 まい「つけてるよ?」
 
 手を見せる
 
 まい「なんか指にはめてみたら着いただよねー、太ったのかな?キャラメルポップコーンの食べ過ぎかもねw」
 
 僕「ポップコーンじゃそんな太んないでしょ、一袋にレタス二つ分の食物繊維が入ってるんだから」
 
 まい「なにそれ」
 
 僕「マイクポップコーンの袋に書いてあるやつでしょ」
 
 まい「知らないよ」
 
 僕「あの頃のまいなら、いやマイクポップコーンの袋に書いてるやつやないかい!ってつっこんでたなー」
 
 まい「あの頃も今もこの先もそんなツッコミ出ないわ」
 
 僕「もー彼女来ちゃうからじゃあね」
 
 まい「売店にいるから、キャラメルと塩が同時になくなって切なくなったら来てよ」
 
 僕「はいはい」
 
 まいはける、僕がすごいペースで塩のポップコーンを食べる

 えり「ごめんおまたせ」
 
 僕「えんえんまってないよ」
 
 えり「めっちゃ塩食べてるじゃん」
 
 僕「思い出したら負けた気がするから」
 
 えり「何それ」
 
 僕「とりあえず行こ始まっちゃう」
 
 えり「そうだね」
 
 僕「ちょっとごめん売店行ってくる、先行ってて」
 
 えり「なんでよwポップコーン買ったじゃん」
 
 僕「飲み物買わないと」
 
 えり「飲み物ペットボトルダメだって」
 
 僕「映画館は持ち込み禁止だからね」
 
 

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