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万年M-1二回戦落ちから何故準々決勝いけたのか。

 最初に言うと、ニ回戦から三回戦はなんで行けたか分かるが、正直、準々決勝はなんで行けたか分かってない。ここはまぐれだと思ってる。

 僕は2016年からM-1GPに毎年出ていた。前のコンビを含めると8回目の挑戦だった。

 当時はすぐに一回戦を勝ち上がり、二回戦に行けたので、あー、これはすぐにこれは3回戦、準々決勝にどんどん勝ち上がっていけるなと思っていた。勿論そんなに甘くない。出ている人なら分かると思うが、二回戦から三回戦に勝ち上がるのは1つの登竜門で三回戦に行けないまま解散、別のコンビニなったり、そのままお笑い辞める人だっている。

 例に漏れず、リキライスも二回戦で苦しむ1人の芸人だった。M-1で優勝、決勝に行くことが目標だったはずがいつのまにか目覚せ!三回戦!になっていた。どうやったら三回戦に行けるのかわからないまま、腐りながら、一度解散して今のハスキーポーズとなる。
 
 ハスキーポーズになってから上手いこといったんですね。と言う人もいたが、正直、前のコンビの方が出だしは良かった。ハスキーポーズは3人とも別に器用でもなければ、何か人よりも突出した才能があるわけでもない。二年くらいは舞台に出ては大してウケもとれない凡なトリオだった。

 ナベちゃんがハゲる。

 ここからトリオは変わった気がする。今は坊主に落ち着いたが、ナベちゃんの言葉のパワーみたいなのが上がった気がした。舞台であきらかにウケの量が増えた。勝てるようにもなった。そして、どうやったらもっと良くなるか動画を見直して気づく。

 リキライスのツッコミが足を引っ張っている。

 自分のツッコミがはっきり言って下手過ぎた。それまでは全員別に上手くないから目立っていなかったが、リキライスが怒ってツッコミをしたり、ワードを入れると、まあウケない。似合ってないんだと思う。

 じゃあ、何が似合うのかということで、ここからリキライスは自分の事を研究した。ウケている時のツッコミを探した。言語化が完璧には出来ていないが、フラットなテンション感、何なんですか君は?みたいなテンション感が多分今のところ正解だという事に気づけた。あとはちょい負け芸。めっちゃ負けるというよりはこの人ちょっと可哀想くらいがウケる事に気づいた。

 人やキャラクターがある。というのは、そいつが喋っていて違和感のないテンション、そいつが言いそうなセリフを言えている。これなんじゃないかと思った。そう思うと、リキライスは一年目、二年目はよく痛いヤツと言われていた。つまり、お前はそんなやつじゃないよ、勘違いすんなよ、ということ。そこを少なくともネタの中では修正できたじゃないか、それでマシになったのかなと思う。

 つまり、ナベちゃん坊主という予想してないトリオパワーの上がり方がデカいけど、2023年は自分としっかり見つめあった事が勝ち上がれた要因だと思ってる。来年は準決を目指すね。

 最後に、怒ってるのが似合ってる人は怒ればいいし、すかしてるのが似合う人はすかしたらいい。訴えかけるのが似合う人は訴えかけたらいい。ただ、現状、ウケてない人は軸になってる感情や行動が似合ってない可能性があるので、動画見直して自分のおもろい所探してみましょう。

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