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詩『遠くへ』

空を見上げていたら
帽子が空に飛んで行った
どこまで飛んで行くのか 
一体何を乗せたのか
僕に翼があったら 
帽子を追いかけていくだろう 
どこまでも飛べるその希望は
自由という名の幻想
日常の退屈や苦痛を消し去ってくれる
悩みや悲しみとは無縁の世界
夢の香りがして誰しも一度は憧れる場所
結局帽子は見つからなかったけど
大切なものは見つかったから
帽子を探しに行った甲斐があったよ
空にありがとう
だって自分にも勇気があったから

【了】


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