野柳は台湾北部の港町です。

　英語表記だとYeliou、カタカナ表記だとイェーリュウが読み方です。地質公園というだけあって、世界的にも珍しい地質が多数見られます。とても面白いところだったので写真をたくさん残しました。

　野柳といえばこれです。「クイーンズヘッド」と呼ばれる岩。これは砂岩が海蝕によって長い時間をかけて削られていった結果、首が細く髪を上に束ねた女王様のような形になったそう。
　もちろん、いまも侵食を続けているのでいずれポキっと首元が折れてしまいこの姿で見ることができなくなってしまう。見てみたい人は今のうちに！

　これは節理。伊豆や東尋坊を想起し頭の中で比較してみましたが、ここのものはやはり独特です。

　同じく節理ですが、亀さんの甲羅のような形をしています。マッシュルームにも見えますか?

　野柳で当たり前のように見られる穴。この窪みはタフォニといいます。見る人が見ると穴の多さがトリハダモノかもしれませんが、このような形になるのには地球のドラマがあり、岩に長い年月、波しぶきがかかり続けた結果、私たちに興味深さをもたらしているんです。　

　野柳は地質公園というくらいなので、けっこう広いです。少し奥まで歩くとこんな景色も見えます。ぶなしめじが野生してるような。
　

　これが地質公園の先端です。小高い丘も頂上まで登ることができます。

　タフォニとは違う穴を発見。これ、南紀白浜の千畳敷という場所でも同じものをみました。
　実は小石と海が作り出した風景です。岩の中で少しでも窪んだところに小石が入り込み、海が満ち引きを繰り返す中で窪みの中をグルグル回転します。その小石の回転が岩を削り出しこの不思議な穴を作り出しました。気の遠くなる時間をなんとなく想像できますか？
　さっきも言ったように、長い年月をかけた地球のドラマが野柳地質公園には凝集されています。

　台湾に行ってもし時間があるならぜひ一度訪れてみてください。

　野柳は台湾の港町です。海鮮料理をたくさんいただいてこの地を跡にしました。