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【あの頃を思いだせば、今はどれだけ幸せなのだろう。】


こんにちは!花咲 徳太郎です🌷

昔、父親の経営している会社が倒産し、家族が路頭に迷うかもしれないという経験をしました。

実は一時期、明日のお米さえ買えないような状況でした。天から地に突き落とされたかのような状況だったことを今でも覚えています。

ただ、戸惑いはもちろんありましたが、父に対して不満をぶつけたことは過去一度もありません。

事業自体は結果として失敗したのかもしれませんが、僕は今でも父を心から尊敬しています。
父は人一倍正義感が強く、家族想いで愛情に満ちた人だったのを知っているからです。

父は幼少の頃、屋根に穴が空いているような家で生まれ、極貧の生活を送っていました。学校は荒れていて、いじめは当たり前の毎日、そして親同士の喧嘩は絶えず、時には理不尽に殴られたりしながら育ってきたそうです。

本来ならやさぐれてしまいそうな環境でしたが、彼は逆にいずれ親孝行をできるように立派になりたいと思ったのです。

自分が立派になって、親を幸せにしたいと。どんな状況だったとしても、育ててくれた親にしっかり感謝し、恩返しをしたいというその想いは簡単に真似できるものではありません。

また父は「自分の子供には同じ苦労をさせたくない」、「子供には自由に人生を選択できる為の環境を与えてあげたい」という想いから事業を起こすことに決めたんです。

そして彼はその夢を実際に実現したのです。

日本で誰もやったことがない事業を展開し、テレビに取り上げられるほどの大成功を収めました。

自分の両親用に4LDKの新築の戸建てを購入し、ハワイに毎年旅行に連れて行き、食べたいものがあれば、いつでもご馳走していました。
そこには彼なりの想い、つまり恩返ししたいという気持ちがありました。

「今まで育ててくれてありがとう。こんなに僕は立派になったよ。」

そんな隠れた想いもあったかもしれません。

ただ生きていれば、嬉しいことがずっと続くわけではありません。悲しいことも、目の前に現れます。
それが人生です。

父の母は、結果だけ見て、倒産してしまった息子に対して、「あなたのせいで、こんなことになったじゃない!」そんな言葉をぶつけていました。

僕は、なんて悲しいんだ、、どんな想いで親父はこれまで頑張ってきたんだろう、、、と涙が堪えきれませんでした。

恩返しというのは、与える側と受け取る側の想いが交わって、初めて意味を成すものだと思ったのです。
ただもう一つ、そこから重要なことを僕は学びました。

自分自身だけの為でなく、大切な人を幸せにしたいというパワーは計り知れないものだということを。たとえ相手に伝わらなくても。

現在、父は心に傷を負ってしまい、塞ぎ込んでしまいましたが、どんなことがあろうと僕は味方であり続けたいと思っています。
また心に花を咲かせる為に。
そして僕の子供にもこの想いを紡いでいけますように。

世界までとは言わなくても、周りの大切な人がまずは、もっと幸せを感じれますように。

最後までお読みいただきありがとうございました。
もし少しでも共感できるものがあれば、反応いただけると嬉しいです。
引き続きよろしくお願いいたします。

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