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それ辞めたほうがいいかも~家事にまつわる一般的に正しいとされてることに一言~

こんにちは!GWもあっという間に終わってしまいますね。
現役家事代行キャストのくらら.べるです。

ネットやインスタグラムのリール動画などで家事の裏技がたくさん投稿されてますね。テレビ番組でも家事関係のプロの方などが裏技などを披露してるのをよく見ます。

専用洗剤じゃなくても家にあるもので劇的にキレイになるという内容が多いのかな。ネットやテレビの影響力というのはものすごいものがありますから一般的には皆さんそういうのを参考にしてるんじゃないでしょうか。

家事関係者とかハウスクリーニング業者さんなどから見ると確かにその通りというのもあるけれど
正直それはやらない方がいいというのもあったりするんですよ。

どの業界も世間で言われていることとは違った認識でプロはやっていたりしますね。しかも、世間のイメージよりもかなり地味なことをやっている場合が多く「劇的に」とか「必ず」というのは
なかなか約束出来ないことが多いんです。

仕事でお客様のお宅にお伺いしてもやはり皆さん
ネットや、テレビでの情報がスタンダードでこちらにそれと同じことを希望されることもすごく多いんです。そのときそれはやらない方が、、ということならお客様にきちんと説明することにしてます。今日はお客様のお宅でよく見かけるネットやテレビ、CMで得た認識がちょっと違いますよというものをいくつかご紹介します。
もし「うちは普通にやってました」と、いう方がいらしたら解説も付けてますのでそちらのやり方に切り替えてみてくださいな。

①重曹はエコで万能な洗剤なのでどこを掃除するにも使ったほうがいい

確かに自然派な物ですね

「重曹」と、聞くと「エコ」を連想すると思います。確かに科学洗剤よりは地球にも身体にも優しいですよね。自然派志向の方には必須のものだと思いますし、そう信じてる方はたくさんいるのですが、物損事案になることもたまにあるんですよ。
嘘でしょう?!と、思うかもしれませんが優しい自然派でも相性が悪い素材もあるんです。それは

井草(たたみ)

なんです。重曹を溶かしたスプレーなどをまいて拭き掃除なんてこともしちゃう方いるとおもうのですが重曹と井草は相性悪くて変色の原因にもなるんです。なのでたたみは重曹では拭いちゃダメですよ。基本的にたたみは洗剤はもちろんのこと水拭きはしないんですが、どうしても汚れが気になるなら硬く絞った雑巾などで水のみで拭くのがいいかもしれないですね。可能であればその後乾拭きするのをおすすめします。

重曹は掃除用にも売っている粉タイプをよく見かけませんか?これもよく見るのが

重曹の粉をクレンザーのように使う事例

重曹は弱アルカリ性なので油汚れなどを落とす効果もあるのですがコンロにまいてブラシや固いスポンジで磨いて油汚れを落として欲しいというご依頼を受けたこともあります。重曹をクレンザー代わりに使って欲しいということですね。
クレンザーでゴシゴシと、いうのはなんだかきれいになるような気がして掃除した!って気分になるなるのですがやめたほうがいいです。

傷がつきます

油汚れ落としに使いたいのであれば粉を水で希釈してスプレーボトルなどに入れて汚れに吹き付けて少し時間を置きます。汚れが緩んだら傷がつかない柔らかい布などで拭き取って水ぶきもしておくのがいいと思います。クレンザーの粉タイプは現在は販売されてないですが、たしかに昔はクレンザーで磨くと汚れがすっきり落ちましたよね。
しかし、粉状のものは研磨作用、削る力が強いので

汚れと一緒に素材も削ってしまう可能性もあるんです

ゴシゴシ強く磨くのは一見その部分がキレイに、なっているように感じるのですがプロは意外とやらない掃除方法なんですよ。お客様のお宅のお掃除なので一番注意しなきゃいけないのは

物損

なんです。それでもやってしまうこともあるけれど、できる限り細心の注意を払って作業するというのが共通の決まりです。
頑固な汚れもありますが、傷をつけないようにいかに汚れを落とすかが課題になってきます。
コンロだけではなく、シンクなども傷がつきやすいので注意が必要です。
でも、重曹、イメージ通り良いことの方が多いのは事実です。粉のまま使うのは匂いとりがオススメですよ。
魚をさばいたまな板に重曹の粉をかけて少し置いてから水で流すとか、排水口にかけて少し置いて水で流すなどは匂いがとれますよ。
あとは小さい小鉢などに粉のまま入れて冷蔵庫に入れるとか、ポプリのようにガーゼなどの袋に入れて下駄箱に入れるなどしても匂いとりになります。やってる方も多いと思いますが初めて聞いた!と、いう方いたらやってみてください。

②布製品用の除菌、消臭スプレーをかけておけばとりあえず絨毯、布団、カーテンなどは安心だ

CM見てるとこれだけでいいなら簡単だと思いますよね

CMではスプレーを吹き掛けるだけで安心、安全!と、いうイメージを持ちますよね。どの商品も全然ダメではないんですよ。効果としては消臭が一番だと思うし匂いが気になったときにシュッとまくと空気が変わって良い匂いに包まれます。

しかし、このスプレーだけで後は何もしなくても清潔だと思ってしまうのはちょっと心配。

布製品、問題なのは

髪の毛、埃、それに含まれるダニなどを放置すること

なんです。なのでスプレーは補助として使う。
基本的には埃などを取り除く、洗えるものは洗ってしまうのが一番いいかもしれないです。

除菌、消臭スプレーを床や壁に吹き付けて拭き掃除するという例も聞いたことがありますが、それもやめたほうがいいです。直接吹き付けたところが染みになったり、変色する恐れもあります。
あくまで、絨毯、布団、カーテンなどは年に出来れば二回くらいは洗うなどするのが望ましいとは思います。たしかに気軽に洗濯できるものじゃないので大変ですが。なるべく汚れが少なくなるように布団などはシーツ、カバーをマメに交換するなど工夫するのがいいですよね。絨毯も丸洗いできるラグに変えるなどするとダニ対策などは楽かもしれません。

その上で洗ったり出来ない期間スプレーで対処するというのが理想かな?と思います。

ペットの匂い、焼き肉した後の匂いなど気になるときは消臭でスプレーをまくのがすぐ利くしBESTですよね。洗濯や埃とりと併用することで効果も絶大になります。

③かけて放置して流すだけでスッキリという洗剤は汚れにさわったりスポンジでこすらなくてもキレイになるから便利だ


かけて時間をおいて流すだけでキレイ!というのはやってみたくなります

「かけて流すだけ。こすらずキレイになる!」
と、いう系統の洗剤はたしかに画期的です。発売されたときは衝撃的だったし、その後かなりヒットした商品ではないのでしょうか?お客様のお宅でも浴室洗剤はこの系統のものがすごく多いです。たしかに既存の浴室用洗剤よりはスポンジなどでこすらなくても汚れを落とす力が強いんだと思います。注意書を見てみるとバスタブの上の方にまんべんなく真っ直ぐぐるっと吹き掛けて少し置いてからこすらず水で流すだけとのこと。説明に忠実にやれば汚れはだいぶ落ちるのだと思います(洗面器などの小物はスポンジなどで擦ってから流してくださいとのことわり書きがありました)
発信されている効果は嘘じゃないと思うし、忙しいときは大変助かるけれどこちらも

ずーっとそれだけではやはりダメなんです

その掃除方法しかしてなかった場合、液だれして汚れが落ちている部分と落ちていない部分とで変な模様のようになるのではないか?とも思います。あくまで想像ですが。
こちらも、二週間に一回、または月に一回くらいはスポンジなどでしっかり洗うことと併用することをオススメします。排水口なども同じです。

触らずに発泡させて汚れを落とすという洗剤もありますが

CMのようにピカピカにはならないです。

排水口の器具の網目の部分の黒ずみとかヌメリなども歯ブラシなどでたまには擦らないとなかなかスッキリとはいかないですね。

同様にトイレのスタンプや置くだけの洗剤などもやはりたまにはきちんと擦る、拭くなどの掃除が必要だと思います。

洗剤の効能、効果に嘘は全くないのです。要は使い方。汚れを落とす効果が高いものであるというのは理解の上、往来の掃除方法と組み合わせることでより時短でキレイにできるということです。

CMなどは魔法のように汚れが落ちる、これだけで簡単キレイ!除菌、消臭もできて安心など繰り返し発信して視聴者の潜在意識に深く入り込んできますが、あまりイージーには考えず毎日スポンジで擦ってたのが、三日に一回、または一週間に一回でOKになったくらいに受け取っておけばいいのかな?と、思います。

世の中いかに手間をかけず、尚且つきちんと汚れが落ちる、美味しいご飯ができる、しわやよれがなく洗濯できるかなど、、がテーマになっているんですよね。

皆さんそれだけ忙しいということです。
いろんな洗剤、いろんな調理方法、いろんな家電、いろんな服の素材があるので、何を選べばいいのかわからない

生活ジプシーに陥ることも充分ありえます。

しかし、価値観や商品の多様化、ライフスタイルの多様化で

これが正解

と、いうのは今はないんじゃないかと思うんですね。
基本(正しいやり方、効果など)を押さえつつ、自分の都合に合わせて選んでいくのが一番なのではないかと。家事が生業の私からの提案です。

どうしてもギブアップ!のときは家事代行、ハウスクリーニング、気軽に呼んでくださいね。

今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。次回もキャスト目線でお送りします!





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