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大企業からシード期のスタートアップへ転職する理由

はじめまして!2023年6月に株式会社Resilire入社しました藤原と申します。
初のNote投稿は、入社エントリーとして、「私が感じている調達の課題とResilireの可能性」と「なぜ大企業に15年務めた私がシード期のスタートアップへ転職したのか」をお伝えします。特に以下の方を想定して書いてみましたので、ぜひご一読ください。

・Resilireには少し興味を持ったけど、購買・調達まわりは無縁だった方
・スタートアップで働くことに興味のある大企業メーカー/コンサルの方

【プロフィール】
2008年新卒で電子部品メーカーの日本航空電子工業
入社。主要製品であるコネクタの部品の購買調達・生産管理業務に従事。ソーシング・オペレーション・取引先管理・社内製造現場の生産管理・システム構築など、関連業務をひと通り経験。2018年7月に日本IBMへ転職。大企業向けの間接材領域における調達改革支援を実施。主にお客様先でコスト低減に向けた戦略ソーシング実行支援を担当。

購買・調達業務って何するところ?ミッションは何?

私は15年一貫して購買・調達まわりの業務を経験してきました。とても重要な業務である一方、馴染みの薄い分野であると痛感していますので少し説明させてください。
購買・調達業務とは、自社を代表して必要なものやサービスを外部から買ってくることです。この「必要な」という部分が鍵で、それは「必要とされる品質(Quality)、価格(Cost)、納期(Delivery)を満たすもの」でなければなりません。企業は自社内だけでゼロからものを作り出すことは不可能で、製造業であれば多くの部品・原材料は外部から買ってきます。だからこそ「必要な」ものやサービスを買うことができて、初めて売れる製品を作り出すことができます。また売れる製品を提供し続けることで事業は成り立つので、部品・原材料も安定的かつ継続的に買うことができなければなりません。したがって、購買・調達業務のミッションとは、会社を代表して「自社に必要とされるQCDを満たすものを、安定的かつ継続的に買ってくること」になります。

最も恐れることはものが調達できなくなること

購買・調達業務をしていて、最も恐れる事態は、ものが調達できなくなることです。部品・原材料がなければ後工程の生産ラインを止めてしまうこともあるでしょうし、製品が作れなければお客様へ製品を届けることができません。その部分だけみれば、ものを作って販売するという製造業の機能が成り立っていないことになります。
半導体の供給不足をはじめニュースやお客様から「ものが調達できない」ということを見聞きし、「安定的かつ継続的に買ってくることは以前より難しくなってきいるのではないか。」そう感じるようになりました。

ものが調達できなかったときに感じた課題

東日本大震災時、私は自社製品に利用する金属部品の調達担当をしていました。幸いにも当時私が担当していた仕入先には大きな被害はありませんでした。しかし震災から約1か月後、仕入先からある材料が入らないという報告を受けました。仕入先のその先の仕入先、さらにその先の仕入先といったように供給網(サプライチェーン)全体でみれば、被災した仕入先があり、その材料の場合、自社からすると4次にあたる取引先が被災し、生産が止まっているということでした。それによってどの程度自社の生産・販売への影響があるのか、在庫をどう分配するのか、どこから代替品を調達し、どうしたら使用していいか判断できるのかなどなど、、様々な部署とも連携しながら対応に奔走しました。そのとき痛感したのが、ものが入らないことが「もっと早くわからなかったのか」ということでした。
それはなぜか考えてみると、以下のような課題があげられます。
・どこから何を買っているのか、直接の取引先以降については、わかっていない範囲が多い
・サプライヤー自身も先の先はわかっていないことが多い
・何か災害等がおきたときにどの範囲まで確認すればよいかわからない

Resilireが解決するアプローチ

私が入社しましたResilireは、以下を提供することで、上述した課題にも対応でき、ものの安定供給を実現するためのサービスです。

現在提供している価値は主に3つ。
1.Excel数千行で管理されているサプライチェーンをツリー構造で可視化
2.ブラックボックス化しているサプライヤー情報の開示・可視化
3.国内外の災害情報の取得、サプライヤーへの影響範囲の特定

サプライヤーにもメリットのある仕組みにし、今までわからなかった先の情報を開示してもらい可視化を進められることができます。そして災害時は、影響しそうなサプライヤーを特定、対象サプライヤーへの確認・サプライヤーからの回答がシステム上で行えます。
これによって、災害などがあった際に、調達してくるもの影響度合いを素早く特定することが可能になります。

Resilireへ入社した理由

ではようやく本題となりますが、なぜ大企業からシード期のスタートアップへ転職するのか?
それは、40代をかけるとしたら、どちらに身をおいたほうがよりワクワクするのか?
それがResilireに入社するほうだったのです。
お客様と良好な関係を築けている、大企業にいたほうが安定している、今は条件面もよい、家族を説得する必要もない。でもやっぱりこのワクワクできる機会にとびこみたい。そう思ったのです。
そしてそのワクワクポイントを掘り下げてみると次の3点に集約されます。

1.自社プロダクトを通じてより広範囲に価値提供できること

これまでは自社およびお客様先という個社単位で購買・調達業務を通じて価値提供をしてきました。しかしResilireであれば自社で開発したプロダクトを通じて、より多くのお客様へ価値提供できます。また「モノの安定供給を実現する」という社会的な課題解決にも貢献することができます

2.プロダクト自体に大きな可能性を感じていること

2次以降のサプライチェーンを可視化し、情報が集まることによって、サプライチェーンの設計にはじまり、取引先選定、取引先管理といった業務自体を変え、よりよいものしていける可能性があると感じています。そしてそのためにプロダクト自体を自社で作り変えていくことができます。

3.未経験の環境が大きな刺激であること

スタートアップで働くこと自体が初体験になりますが、やったことないことを経験できるというのはやっぱりワクワクします。限られたリソースの中で短期間で事業成長を求められる環境であること。それ故にきっと様々な苦難が待ち受けていること。でもミッション、バリューに共感した同志たちと、それらを乗り越えていくというのは代えがたい経験になるのではないかと想像しています。自分のこれまでの経験を総動員してチャレンジしてきます!

これからやっていきたいこと

これまで一貫して購買・調達業務をやってきて、購買・調達業務が好きであり、それをよくしていきたいという想いは変わりません。ここからは自社のプロダクトを通じてそれを実現していきます。顧客課題の解決をプロダクトに反映させること、そうすることでより多くのお客様やサプライヤーに活用してもらえるようにすること、それを実現できる組織を立ち上げていくことがこれからのチャレンジです。そしてResilireのミッションを達成していきたいです。

最後に

ここまで読んでくださってありがとうございます!転職理由で、ミッション、バリューという言葉を使いましたが、Resilireのミッション、バリューは、以下のカンパニーデックに詳しく記載していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
そして共感した、もっと知ってみたいと思った方はぜひ採用情報にアクセスいただき、お気軽にご連絡ください。


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