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「働き方改革」では学校は死に体になってしまう。これからは「働きがい改革」である

コロナが5類になったことで、ありがたいことに様々なところからお声がけをいただき、学校づくりや授業づくりに関するお話をさせていただくようになりました。
みなさん、とても熱心に話を聴いてくださるのですが、その中で消極的な意味で出てくる言葉が「働き方改革」です。

「何か新たな取り組みをしたいと投げかけても『今は働き方改革だからね』と退けられてしまうんです。」

一生懸命な先生からそんな悲しい声が聞こえてくるのです。
こうした声は一人だけではありません。
教育新聞に載っていた記事「働き方改革は教員の笑顔が増える観点が大切だ」ですが、まさしくその通りだと思います。

この記事の中で、「勤務時間の総時間よりも、教職員の笑顔や働きやすさを大切にしているという。つまり、教職員に遅くまで残って教材研究したいことがあるときには、それができる環境を整えている。」というある校長先生の取り組みが紹介されています。

とにかく早く退勤すればいい。とにかく仕事が楽になればいい。


こんな組織がうまくいくわけがありません!


子どもの成長に関わりがあまりないような仕事については校長としてどんどんスクラップしなければなりません。

例えば、通知表の所見なんて年1回でも十分です。卒業式や運動会も中身は充実させても、装飾などの外見は簡単で十分です。

それよりも教員がやりたい!子どもたちがやりたい!と思える、クリエイティブなことに時間が使えるようにすることが校長の仕事です。

そのためにも、クリエイティブなことをしようとしたときに「働き方改革」という言葉でせっかくのやる気をそいではいけません。

だからこそ「働きがい改革」という言葉を校長が積極的に使っていくのです!


「やりたい!」ということを大事にする文化を学校の中につくるのです。
それができるのが校長です。

とはいえ、長時間勤務を許してはいけません。
インターバル勤務というものがありますが、次の勤務時間の間までに11時間は空けることが求められています。
そうなると、午後7時には退勤することはマストとしなければなりません。

「やりたい!」気持ちを大切にしつつ、労務管理もしていくことも校長の仕事です。
校長は大変なのですが、こうした文化を築くまでは踏ん張っていきましょう。

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